第20話 メガント・タウン ティーナ目線

メガント・タウンで最初に見えたのは高い塔だった。近づくと塔がどんどん高くみえてわくわくした。


トライヤルタウンの副ギルドマスターと一緒と言う事で並ばずになかに入ってまっすぐギルドに行った。


「疲れているところ悪いが、これだけ先に作ってくれないか?残りはゆっくりしてからで。」


メモを見て


「大丈夫ですよ。すぐに作ります」と言うと奥に案内された。



なんだか、すごく使いやすい台所だ。持つならこういう所だなって思いながら鍋を見守った。



部屋を出ると副ギルドマスターとここのギルドマスターが待っていた。


「今、聞いたが亭主から逃げてきたんだって?」とギルドマスターが言った。


「そうそう、助けてもらったの」と答えると


「で、薬屋をやるんだとか」


「うん」


「それなら、いい場所がある。平民の住宅地にあってな。ちょっと古いけどしっかりした作りだ。見に行ってみるか?」とギルドマスターが、わたしに言うと


「それでは、わたしはこれで」とトライヤルタウンの副ギルドマスターが立ち上がった。



一休みしてから、ギルドマスターと一緒にやって来ました。ちゃんと途中も観察しましたよ。わたしこんな場所にある孤児院に住んでたから懐かしさを感じましたねぇ。


おすすめの家は、外見は普通の家だったけど玄関ホールが広かった。ここをお店に出来そう。ポーションなんて小さいからこの位の広さがあれば充分だよね。


奥に台所があるのもいいね。お金が貯まったらギルドのみたいにしちゃおう。台所の奥にトイレとお風呂があった。お風呂ちいさいけど。


台所の奥に二階へ上がる階段があって寝室にできそうな部屋がある。二階からお隣の裏庭が見えるが・・・・なんとそこは宝の山だ。


途中の村で学んだ事を活かせるかも知れない。お隣と仲良しにならないと。


ここを借りることにして、契約を交わした。


それから、ギルドマスターが


「もし、よければ初心者冒険者へ、あの家の掃除の依頼を出してもらえないか。安くするから」


「え?!」と睨みつけちゃった。働いた分をもらえないのは悲しいよ。初心者冒険者泣いちゃうよ。


「いやいや、彼らにはちゃんと払うよ。だけどティーナには安くするってこと。こういう仕事って初心者には大事だから、仕事を覚えてもらう意味もあって頼みたいんだ」


「そういうことならお願いします」


「じゃあ、掃除に、四・五日日かけて綺麗になったら連絡する。宿もギルドがすすめる所でいいかな?」


「はい、おまかせします」と答えた。



宿に入ったらそのまますぐに寝ちゃって夕食も取らなかった。

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