第19話 半分成功? ティーナ目線
あれ? 魔物が最初に戻っていた。増えた分が抜けたってことだね。
たまたま目撃した職員さんによると、ごそっと音がしたと思うくらい、一度に抜けたらしい。
抜けた毛が置いてあるけど、もう一匹作れそう。
ハゲた人で実験したいけど駄目だし、せめてハゲの魔物で実験できたらと思うが、そんな魔物はいないよね。だけど毛生え薬ってことは生えればいいの?生えた毛の維持は要求されないのかしら。生えた毛が頭皮に残ってこそだよね・・・・
不完全だとわかったんだから、次行こうってことだ。まぁ今日は早く寝て明日の出発に備えよう。
マスターが馬車まで送ってくれて、一緒に行く副ギルドマスターに、嫌がられていた。
「それじゃ、マスターお世話になりました。・・・あっ毛生え薬忘れた。ギルドに置きっぱなし・・・・捨てといて下さい」あっ羊に使えばいいかな!
「あぁちゃんと捨てとくから」
「はいーー元気で。お世話様でした」と別れた。
「今日、泊まったらメガント・タウンですね。ギルドでちょっと働いて都会の女として、新しい生活ね」と副ギルドマスターに言うと
「なに、するんだ」
「薬屋」と答えた。
「そうだな。当たり前か」
今回の馬車は途中の休憩時間が長めにとってあって、ハーブを売ってる人とじっくり話せた。
とくに、ネバールと言う芋が興味深かった。薄い布に塗ると丈夫になってそれで籠を編んだりできるそうだ。
それに水に少量溶かした物を肌に塗ると肌を守ってくれるそうだ。刺のある果物を収穫するときに役立つらしい。
それって肌を丈夫にするってことかな・・・・この村でネバールと刺のある果物であるリンゴンを買うと馬車に戻った。
リンゴンはすりおろしたものを焼くとパンのようになるそうで、このあたりではよく食べられているらしい。
でもこれは刺が本当に痛そうだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます