第6話 森の洋館のお茶会

 少女剣士キティとカエルモンスター雨頭冬夜は洋館のリビングに帰りゴスロリティーナとミリアに会う。ティーナとミリアはヨーグルトフルーツとアップルティーを作っていた。


 ミリアは冬夜達の話に驚く。


「えーー!!?? キティちゃん中身男なの??」


 ゴスロリティーナはお姉さん顔をする。


「まあ、ミリアちゃん知らなかったの??」


 キティは縮こまる。冬夜とティーナは弁解する。まあ、なんか変だとは思ってたけど。そうかあ、男だったのかあ。キティは赤くなりながら冷や汗をかく。


「す、すみません! お姉様。事実そうです。体が女性ですが、前世は男でして、今も心は男子っぽいかもしれません。」


 キティは説明するのに一生懸命。まあ、可愛いから良いか。ミリアの私は落ち着こうとした。師匠の雨頭はそこを逆撫でする。


「まあ、良いじゃねえか。カエルに転生した俺よりかは良いんだからな。それに魂が男であって体が女だから大丈夫だろ?」


 もう、もう、もう! この師匠は!! ぷんぷん、私は怒らざるおえなかった。私は言う。


「私、今日の朝、胸揉まれたんですけど??!!」


「ゔ。」


 痛いところ突かれたキティは青い顔をした。ごめんね、キティちゃん。師匠があんな事言わなければ。キティちゃんは悪く無い。ティーナちゃんはかわい子ぶる。


「あー、そうなんですかー。仲良いですね。」


 そして師匠はまたむかつく事をいう。分かってる。師匠は基本おっさんなんだ。


「良いじゃねえか。女同志だし。」


 キティちゃんと師匠の根本的な違いを確認しながら私は言う、


「そもそも魂が男の子ってなんなんですか?」


 師匠が説明してくれる。この世界はこの世界の住人が暮らしているが、ある程度の割合で別の世界から転生してくる異世界人が存在するらしい。でそれが、


「俺とキティは異世界転生者でな。地球って異世界から来たんだ。」


 キティちゃんは謝り続ける。


「すみません、すみません、すみません!」


 ティーナ姉さんが助太刀する。


「まあまあ、キティちゃんもこんなに謝ってるし、良いんじゃ無いですかね? この世界では女性ですし。」


 みんなお茶が進むなあ、そして私はハッとして喋るのです。


「わ、私!! もしかして! 初めて奪われちゃった!!!!」


 師匠、


「それはねえな、女だし。」


 ティーナお姉様、


「それは無いですね、キティさんは女性体だし。」


 そしてキティも、


「お姉様、すみません。それは無いです。」


 私は叫ぶのです。


「うきゅーーーーーーーーーーッ!!!!!!」


 私バカみたい。キティちゃんはこんな可愛いのに攻めて。師匠は空気読めないで言う。


「うお、暴発するぞ!! この馬々娘!!」


 師匠は構えて障壁を作る。咄嗟にキティが抱きついてくる。キティちゃんは泣いていた。私は我に返るとキティの頭を撫でる。そうだよね、そんなの関係無いよね!! キティちゃんはキティちゃんだ。キティちゃんは可愛い可愛い私の妹だ!!


 私は確信した。この子と魔王を倒しに行こうと。

 

 そして私の花嫁修行は続く。

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