勇者がいないこの世界で…

アカペン

第1話 俺の好きな英雄譚


これは、遠い遠いある世界の物語


この世界には、1人の勇者がおりました


この勇者の名前は、ラーク

彼は生まれながらに勇者としての宿命を背負っていました


当時、この世界は、魔王ジャガーノートに支配されていました。

彼はこの状況をなんとかしようと魔王討伐に動き出します


彼は仲間を集めました。

サクヤ 回復魔法のスペシャリスト

ボーク カード魔法のスペシャリスト

ヤサノ 魔法を剣に纏わせるスペシャリスト

彼ら4人は、パーティを組み魔王討伐に出かけました!


勇者達御一行は、次々と、魔王の幹部を倒していきついに魔王との戦いに臨みました。


勇者たちは、持ち前の力で、ついに魔王を討伐することに成功しました。


こうして魔王がいなくなった世界は、平和を取り戻しました。


おしまいおしまい。


この内容は、そう俺たちの世界の昔の話だ


俺は小さい頃からこの本「勇者英傑譚」を良く読み聞かせてもらっていた。

俺はその影響もあって勇者に強い憧れを抱いた。


この世界は、魔王が生まれると魔王を倒すため、勇者が生まれる。そう言う世界のことわりができていた。


だが、勇者ラークが魔王を倒した後

すぐに新しい魔王が生まれた。

魔王が生まれたが、未だ勇者は、生まれていない


今、この世界には、勇者がいなかった


勇者がいないこともあり、魔王が徐々にこの世界を侵略していった。


俺はある時決意した。そう、俺が勇者になると…


これは俺がまだ6歳の時の話だ


「ぼくは!勇者ラーク!この世界を救うものだ!」


「勇者様!!私たちの世界をお救いください!!」


俺はいつも幼馴染である、アリシアと良く勇者ごっこをし

ていた。


そんな、中ど突然悲劇に襲われる


「ドーン」


いきなり地響きがした。

すると


「大変だーー!魔王軍が攻めて来たぞ」


そう1人の男性が血相を変えてこっちに走って来た。


「ま、魔王軍が攻めて来た…ひぃーー」


ぼくはそう言い村人と一緒に逃げようとした、すると

ぼくと一緒逃げている幼馴染のアリシアがこけてしまった


「うっー!痛い!!」


ぼくはそんな彼女の手を引き逃げようとした

だが、一歩遅かった


そんな中魔王軍が村の外から姿を見せた


「よーし!お前らこの村の警備は、手薄であーる、女、子供を攫えー!」


そう魔王軍で一番偉そうな奴がそう言った


「んっ?あれは子供2人ー!?よーしまずはあの2人で、あーる攫えーーー!!!」


そう言うとこっちに向かって来た


「いやーっー!誰か助けて!ーー!!イオっーーー!!」


そう言うと彼女は、ぼくの名前を言いしがみついた


ぼくはそんなアリシアを落ち着かせアリシアの前に出た


「おいー!魔王軍ー!!ぼくが相手だーー!!」


そう言ってぼくはアリシアに逃げるよう促した。


魔王軍は、こっちを見て


「んっ?なかやか威勢がいいであーるな?よし!お前ら、突っ込めーー!!」


無数の魔王軍の兵士がこっちに向かって来た 


ぼくはアリシアを守るようにして両手を広げこう思った

ぼくに勇者のような力があれば…

すると


「へいへいっ!そこのチビ介!なかなか異性がいいなっ!

1人の青年がそう話しかけて来た。


するとその青年は、大きく飛び上がり


「炎魔法ーー!!ファイヤーブレス!!」

炎魔法を出し魔王軍の兵士を一掃した。


「なっ!?なにごとであーる?あれは!?聖騎士!?やーい怯むなお前らかかれかかれ!!」


そう一番偉い奴がそういうと


「ふっ!無駄だ!炎よ!私を包め!ファイヤーコントロール!!」

そう言うとその青年の体が炎に包まれた


すると一気に魔王軍兵士を倒した


「なんだ!?こいつ早すぎる!」


「ちっ!うわっーー!!」


青年は、次々と魔王軍兵士を倒して行った


「ちっ!もういい私が出るであーる」


そう言うとここにいる魔王軍で一番偉い奴がそう言って青年の前に姿を見せた


「へいへいっ!やっと大将ボスのお出ましかよっ!」


そう言うと


「光栄に思うがいい!この俺、魔王軍幹部ライオット様が直々に相手するのであーるー!はぁーーー!!」

そう言うとその魔王軍騎士は、

手にもってる鉄球を振り回した。


そして、その青年に振りかぶった


「ドーーーーーン!!」


思いっきり地響きがなった。


「おいおい!なんだこれすごい重い!!」


「ワハハハハハ!お前は、この鉄球を押し返すことができんーー!!」

そう高らかに笑った

すると


「ふっ!魔王軍幹部も意外と大したことないんだな!」

「なに!?なんだと」


そう言うと青年は、地面に手をつけた

「巻き起これー!!ファイヤートルネードーー!!」


そう言うとトルネードが発生して、魔王幹部ラリアットを飲み込んだ


「ぐぅわーーー!!」


「まだまだっ!行くぜっ!!」


そう言うとその青年は、トルネードの中に突っ込んでいった


「なんだっ!?くるな!?やめろーー!!」

トルネードに飲まれた魔王幹部に近づき、手にグーにして力を込めながらこう言った!


「はぁーーー!!!炎魔法奥義!!プロミネンスパンチ!」


「どーーーーーーーん!!」


するとそのトルネードの中が輝かしく光ったそして、空中に輝かしいほどの光が待った


「ふっ!いっちょ上がり!」


そう言って青年は、空中からゆっくり着地した


その姿は、とても英雄譚に書いてある勇者に近しい姿になった


そうするとこっちに近づいて来た。


「へいへいっ!坊主お前ナイスファイトだぜ!」


そう言われ、ぼくはその青年に言った


「どうすれば!?ぼくもあなたみたいに強くなれますか?どうすればぼくは勇者ラークみたいになれますか?」


そう聞いた、するとその青年は、ぼくの頭優しくなでて、こう言った


「へいへいっ!坊主ー!勇者になりたいのか!?頑張れ!

お前なら慣れるさ!」

「無力なのに、1人を守るため魔王軍と戦おうとする、これは、普通の人間には、できないことだ!」

「まずは、鍛錬をつみ、そして、こっから南にある、巨大都市「ブレイブ」に向かえ!そしたらそこにある学校に入学するんだ!すると自ずと力がついてくる!」

そう言って来た、ぼくは

「が、頑張ります!!」

そう言った





あれから9年後、俺は鍛錬を積み続けた、

そして学校に入学するためこっから南にある、最大都市「ブレイブ」に向かおうと準備していた


村を出ようとすると村のみんながお出迎えに来てくれた!


「おいー!イオ!頑張れよ!!」


「お前なら勇者にだってなんだって慣れるさー!!」


村人の人達が俺にそう言って来た


「イオー!」


そう言って母が俺に抱きついて来た


「頑張って来なよ!!あんたなら必ず勇者ラークみたいに英雄になれるんだから」


「あー!母さん!!」


「父さんも!」


「ああー!頑張ってこい!イオー!!」


そう言うと俺はブレイブに向かい馬に乗った


馬に乗ろうとすると隣にいる、アリシアに話しかけられた


「よしっ!行くわよイオ!!」


幼馴染である、アリシアも、ブレイブにある学校に入学することになった。


「あぁ!アリシア!!」


そう言って馬に乗り込み俺たちは、ブレイブに向かった。


馬に乗って2日ほどが経ち俺たちは、ようやくブレイブに到着した。


「うっわ!!でっけーー!!」


そうは、感銘のあまりそう言った!


「見て見て!!イオ!!あれが私たちがこれから通う学校じゃない!?」


そう言って彼女は、ブレイブの城壁の上からポツンと姿を見せる高い建物を指差した


俺はしばらくその建物を眺めていた。


都市ブレイブに入ると、俺たちは、驚愕した


「すごいねっ!!お店がたくさん!」


「ああっ!そうだな!!」


俺たちは、自分の村とは違う異様な光景に興奮した。


そうして俺たちは、街の店を見ながら学校へと向かって行った。


俺は学校を見ながら手をグーにして拳を突き上げた


「必ずなって見せる!勇者ラークみたいなすごい英雄に!!」

そう心の中で叫んだ

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