N/A年N/A月N/A日「探索16日目」
すまない。前回の投稿からかなり時間が空いてしまった。
探索は順調に進んでいるが施設に深く潜りすぎて通信ができなかったんだ。
施設は研究所だけで構成されているわけではないらしい。研究所を主とした一種のシェルターとして作られたが機能を失った。或いは稼働しなかったのではないかと考えられる。
ヒトが可食な物品の痕跡を発見した。全ての包装に「Q=!」と印字がしてある。何を意味しているかは不明。
見つかった食料の残骸は以下の通りである。
1・「ミルク」と表記のある紙製の箱1つ
2・判読不能な文字のある透明なパック24個
3・金属の棒が封入されたレトルトパウチ19本
4・「ℵ」と思わしき文字が手書きされた瓶5本
2、及び3は1の箱に詰め込まれており、2は未開封のものが混じっていたが全て空であった。1にもともと何が入っていたかは不明である。しかしゴミ箱として活用されていたものと考えられる。4の瓶は1本を割った。4の瓶はガラス製であると考えられる。
痕跡の形としては動物に食い荒らされたものに近いが生物の痕跡が無いことは特筆すべきである。
同じ地点で発見された食料でないものは以下の通りである。
5・「K」と焼き印が施された紙片
6・蛸と思わしきもののオブジェ
7・日記帳
8・万年筆
9・割れた電球の紋章(今後この紋章はシンボルと呼称)
10・電池2個
5は呪術的な儀式に利用されたものであると思われる。6については一切が不明。7の日記帳は白紙。8の万年筆は中央が屈折して枝分かれしておりY字型をしていた。10の電池はかなり古い。既に起電力を失っているだろう。
施設の深層では通信ができない。これは重要である。(記:探索9日目)
施設に深く潜るとシンボルがよく見かけられるようになる。この施設の運営元のマークだったのだろうと予想。何を象徴して作られたのかは不明。
次は表層を移動してみる。しばらく通信は安定するだろう。
記録エントリー01740012/タイトル[ 未設定 ] @hatsunegalass
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