第13話 機械竜のガーディアン

 地面が揺れる。王城の天井から岩の欠片が落ちて来る。ヴェルとリオンは急いて外に避難した。そこで見たものに驚愕した。


 少し時間を戻す。ジャムは2つの祭壇がある部屋を調べていた。それ程広くない部屋でジャムはあらゆる角度から探した。壁に仕掛けはないか?ロウソクの台座はどうか?祭壇の下に仕掛けはないか?など。


「ふむ。ここは当たりと思ったのだが~。え~い、どこじゃあ、宝玉は!」


 期待してた分、何もない遺跡にイラついたジャムは、ステッキを振り回してロウソクの台座に八つ当たりした。それが良かったのか、偶然、仕掛けが作動して地面から台座が現れた。その上には丸い玉が乗っていた。


「お?おおお!あった!あったぞ!やっと見つけた!」


 ジャムはその玉を手にしたら、警報が鳴り響いた。


「なんじゃあ!」


 ジャムは手に持っている玉に違和感を感じて改めてその玉をマジマジと見て見るとその玉は偽物である事が解った。その玉から魔力が感じられなかったからだ。こんな、初歩的な罠に引っ掛かるとは我ながら情けないと反省した。


「おのれ!」


 ジャムは急いで外へと逃げた。

 月の民は都市を荒らす無法者に対抗すべく、ガーディアンを設置している。ガーディアンには2種類ある。


・都市に許可なく入ってくる月の民以外の排除。

・財宝を狙う窃盗犯の排除。


 だが、無許可で都市に入る者を制裁するガーディアンは故障の為作動しなかった。これは主にマーメイド達のせいである。彼等がこの都市を勝手に巣にして、頻繁に出入りしていたので、何時しかマーメイドの討伐で充電もなくなり、故障してしまった。

 その為、良くも悪くも、この古代都市はマーメイド達の巣となり、誰にも盗掘された事がなかった。その為、窃盗防止用ガーディアンは老朽化してはいるものの、作動してしまった。

 古代都市中央広場の地面は観音開きに割れると、そこからガーディアンが出て来て、いきなり、口からレーザー砲を吐いて王城を貫通させてしまった。体からギギギと軋む音を響かせる。

 背中にアンテナがクルクルと回転させていた。このアンテナで敵の居場所を認識出来る仕掛けになっているのだが長らく使っていない為、誤作動が多い。長い首にギザギザの鉄の牙、頭の上には二本の鉄塔のような角、目はライトになっていて暗闇をハッキリと照らす。ガーディアンの全長は15mで時速60キロで走る。飛行バージョンになると150キロは出る、そのガーディアンの正体は、竜を模した機械竜だった。

 しかし、久しぶりの出番だった為、1体だけしか稼働しなかった。他は全て老朽化の影響で、壊れていた。今出てきた、ガーディアンも予備の充電で稼働しているに過ぎない。もって、あと10分が限界。さっきから警告音がピーピーと鳴っている。


「何だ!あれ?」ヴェルは叫んだ。


「解らん!しかし、竜人の敵ではないな!」


 リオンは竜人の血が騒ぐのか、自分の力を誇示したくなるみたいでガーディアンを見ると突っ込んで行ってしまった。

 ヴェルは止める暇もなかった。あっという間だった。まあ、しかし、大丈夫だろう。いくらなんでも、竜人が負けるわけがないと高を括った。取りあえず、リオンから離れないようにヴェルも後を追った。

 リオンが走って来る事を認識したガーディアンは片目から赤い光線を出してリオンをサーチライトで照らした。そして、スリーサイズから、身長、体重、健康状態、凡その年齢、人種、性別など、リオンの情報が一瞬にして暴かれた。そして、リオンが竜人である事。リオンに心臓がないこと。さらに、リオンの心臓はヴェルに移されている事もサーチライトで理解した。これらの情報をガーディアンは全てを照合して最適な戦いを選ぶ。

 ならば、狙うはヴェルであると解が出した。ガーディアンは竜人の弱点は心臓である事を知っていた。

 ガーディアンは4つ足を内部に閉まった。代わりにゴーと火を吹く噴射機が出てきた。そして、アンテナを内部に閉まって、収納していた翼と背ビレを出した。

 ガーディアンは洞窟内を飛び回りヴェルの位置を修正しロックした。これによってガーディアンは自動追尾モードに移行して電力を節約した。リオンの頭を飛び越えてガーディアンはヴェルに向かって飛んで行った。


「何!アイツ、私達の弱点を見抜いたのか!」


「え?なんか‥こっちに向かって来る!」


「逃げろ!ヴェルそっちに向かっているぞ!」


(いや、逃げろって言ったてリオンから離れなれないんだ。逃げれるわけない!)


 想定外の状況に対応出来ないヴェルに向かって、ガーディアンはレーザー砲を吐いた。 狙いは心臓。光線はブレることなく真っ直ぐにヴェルの心臓めがけて飛んで来た。

 

「ヤバい!」


 しかし、寸前で弾かれた。ヴェルの目の前に白い盾があったからだ。


「ジャム!」


「何故、ここに来た!全く!アライザといい、ヴェルといい、大人しくしとらんヤツ等じゃあ!ホレ、出口へ走って逃げるぞ!イチイチ相手にしてられんわい!」


 ジャムはヴェルの肩にとまってステッキで出口を指した。しかし、ガーディアンはレーザー砲を収納して代わりにロケットランチャーを口から発射した。それは出口の上を直撃した。衝撃で出口は岩で塞がってしまった。


「出口が塞がれたぞい!」ジャムはシルクハットを上げて視界を広くした。


「ヴェル!こっち来い!私から離れるな!」


「‥あ、ああ、わかった!」出口が塞がれ絶望していたヴェルはリオンの声にハッとした。


 リオンとヴェルは時間を短縮する為、お互いに向かって走った。その間、後ろから追撃のロケットが飛んで来る。


「なんだ!あの攻撃は?炎の魔法か!ノアにはないぞ!」


「あれこそ、古代兵器じゃ!月の民の文明は我々より遥かに上じゃ!」


 ジャムはフンと鼻を鳴らしてモーニングの襟を正すと、光の神に祈りを捧げ白い盾をヴェルの背後に出した。

 後方から凄まじい爆音と爆風が巻きおこった。炎と煙が立ち上がり岩が雨のように飛び散った。ヴェルへと飛んでくる岩はジャムの機転によって、白い盾で防いだ。


「あ、そうだ!ジャムもテレポート使えるでしょ?それやってよ!」


「おお、そうじゃ!すっかり忘れておったぞい!ヴェル賢いな、ホホ!」


「やっちゃって下さい!大先生!」


「ふむ。任せろ!」


 ヴェルは生き残る希望が見えた。もう少し遺跡を見て回りたかったが命には代えられない。今は急いでリオンと合流したのち、テレポートで脱出することが先決である。始めて好きな彼女は出来たのに、こんな所で死ねない。絶対、生き残るんだ。

 リオンともっと色々な所を見て見たい。感情と思い出を共有したい。もっとリオンの笑顔が見て見たい。

 ヴェルは必死に走った。リオンもヴェルに向かって走って来る。たった20m弱の距離が長く感じた。

 ガーディアンがヴェルに追いついてきている。焦るリオンはヴェルと合流するとヴェルを担いでそのまま、ガーディアンに向かってジャンプした。


「リオン?」ヴェルは、リオンが突然ジャンプしたので驚いた。


 リオンはガーディアンの背中にしがみつき乗った。 

 ガーディアンはリオンを振り落とそうと、機体を回転させたが、それでも、リオンは離れなかった。ヴェルは必死にリオンに手足を絡ませしがみ付いた。


「回る!世界が回る!」


「ハハハッ、下手なダンスだな!それじゃあ、私をエスコート出来ないぞ。せめて、これくらいやってみろ!」


 リオンはガーディアンに電流を流す。ヴェルはリオンの心臓のお陰で電気に耐性があり感電しなかった。リオンの思惑通り機体はショートすると思いきや、月の民は既に電流対策を講じていた。

 ガーディアンは放電モードに切り替えた。感電で震えるガーディアンの機体から煙が立ち込めると腹部からアースを出した。アースの先端は地面に刺さり機体に帯電していた電気は地面へと流れてしまった。それでも、かなりダメージは与えることは出来た。機体は所々、火花を散らす。ライト用の目はチカチカと点滅していた。


「玩具の分際で楽しませてくれる。なら物理はどうだ?」


 リオンは拳に力を溜めてガーディアンの機体を撃ち抜いた。機体はよろめき機内に収納されていたアンテナが壊れた。これで自動追尾モードが作動しなくなった。同時に飛行モードは強制解除されたのだが、暴走し始めた。機械竜ガーディアンは歩行モードに移行すると背中からロケットを乱れ撃ちし始めた。

 洞窟内の天井は崩れ、辺り一面爆発して大小の石が飛び散った。ロケットは雨あられとなって降って来る。機体から飛び降りたリオンはヴェルを降ろして一緒に走った。


「何なんだ!コイツ、作ったヤツ馬鹿だろ!」古代人に怒りがこみ上げてくるヴェルだった。


「コリャたまらん!早くこっちに!」


 ジャムは神に祈りを捧げてテレポート術を発動させる準備に取り掛かった。リオンとヴェルは上から降って来る石から頭を守りながら走った。特にヴェルは気を付けた。小さな岩でも当たれば、その痛みは何倍にもなってリオンに返って来るのだ。


「リオン!」


 ジャムの所まで、あともう少し。全力で走るヴェルはリオンに手を差し伸べる。リオンもヴェルの手を取った。

 そして、滑り込むようにジャムの場所へと着いた。2人は勢い余って抱き付く形になった。リオンの柔らかい胸が水着越しから伝わって来る。お互いの体温を確かめ合い、生きている事を実感した。

 肩を上下に揺らし、頬を赤くして息を上げるリオンとヴェル。お互いの顔は直ぐ目の前にあった。リオンの吐息とヴェルの吐息が混ざり合う。こんな時なのにヴェルはリオンの赤い瞳から目が離せなかった。それはリオンも同様だった。


「帰ろう!」ヴェルは心底安堵した。


「‥ああ」リオンは大きく見開いてヴェルの瞳を覗き込む。


「(ふむ。2人、何時の間にそんな関係に?)さあ、テレポートじゃ!」


 ジャムは羽を広げてテレポートを発動させた。がしかし、このガーディアンは盗掘防止のガーディアンである。テレポートで逃げる相手に対しても対応できるように作られていた。

 ガーディアンの頭の角が光ると、全方位に対して電磁波を放った。電磁波がジャムに届くと頭痛が襲った。

 あともう少しでテレポートできる所だったのに、頭痛で集中力が乱され、テレポートの術が解けてしまった。足元の魔法陣は消えてしまった。


「しまった!テレポートが封じられたぞい!」

 

「何でもありかよ!何なんだ、アイツは!」ヴェルは怒りに任せて足元の石を蹴った。


 あともう少しで天国の門をくぐれるはずだったのに、地獄に引き戻されてヴェルは苛立った。もっと本音を言うと、早く帰ってリオンと続きのイチャイチャがしたかった。

 なのに寸止めされてヴェルはもどかしい気持ちと苛立ちで頭に血が昇って来た。


「お前はそこにいろ。私が相手してやる!」


 ガーディアンを睨むリオン。竜人の血が騒ぐらしい。何だかんだと、リオンはさっきから戦いを楽しんでいるように見えた。

だが、ヴェルが違った。頭の中はリオンでいっぱいだ。恥ずかしい顔しながら求めて来るリオンとベットの上であれやこれやと想像して浮足立っていたのに、最悪の気分だ、クソ!あの機械竜ぶっ壊してやる!ヴェルはリオンの前に出た。


「俺が右足をやる。リオンは左を頼む!」


「‥お、おう?了解だ!」


 ヴェルは走り出した。一歩遅れてリオンも走り出した。ガーディアンは錯乱しながらロケットを落としてくる。ヴェルとリオンは着弾を避けながらガーディアンに向かって走る。前から横から、爆風に混じって石も飛んで来る。

 後方支援にまわる、ジャムはヴェルに石が当たらないように盾を発動させる為、光の神の祈る。万が一、ヴェルに石が当てればその痛みは何倍にもなってリオンに返って来る。それは避けなくてはいけない。もし。そうなってしまったら、もう戦いどころではなくなってしまう。

 ジャムは神に祈りを捧げたが、ガーディアンの角から発する電磁波攻撃のせいで頭痛が益々、酷くなって盾が発動出来ずにいた。


「アタタ‥、スマン。上手く集中出来ん!」


 ヴェルとリオンは爆風をかいくぐって走ったが、小石がヴェルに当たる度に、リオンには激痛が走る。

 それでも、声に出すまいと口を噛み締める。リオンにとって小石がぶつかる痛みはナイフに刺される痛みと同じである。無数のナイフが体中の神経を刺さしてくる。この痛みはヴェルは理解出来ない。痛みは次第に我慢の限界を迎えた。

 あと、もう少しで、ガーディアンの足元に着くところで、リオンの足はピタリと止まり膝が折れて倒れた。ただ、リオンは最後まで悲鳴を上げなかった。

 それ故、ヴェルはリオンに気付かず走った。無我夢中だった。その甲斐あってガーディアンの足元へと滑り込んだ。そして、力いっぱい拳を握って渾身の一撃を放った。ヴェルの拳は雷を纏いガーディアンの右前足を砕いた。

 よしやった!とリオンの方へ振り向くとヴェルはその光景に愕然とした。何故なら、リオンが横におらずリオンは後方でうつ伏せになって倒れていたからだ。

 また自分が暴走してリオンを危険にさらしてしまった。

 何故、自分は頭に血が昇ると見境がなくなるのか。

 結果、リオンを苦しめているじゃないか。何故、反省しない。馬鹿野郎!ヴェルは反省はあとにして、急いでリオンに駆け寄った。


「リオン。ゴメン!俺のせいで!」


「ば、馬鹿者!‥お前はよくやっている!竜人にとって勝利が第一!それ以外の犠牲は捨てておけ!」


「俺にとっては、リオンは勝利以上に大切なんだ。捨てれる訳ないだろ!」


「‥だから、人間は‥弱いのだ」


 洞窟内に警報音が鳴り響いた。音の元はガーディアンからだった。歩行困難となったガーディアンはこれ以上の戦闘継続の不可能と判断した。

 よって自爆モードに移行した。ガーディアンの機体は熱し過ぎたヤカンのように煙と熱が噴射した。そして、カウントが始まる。


「10」…「9」…「8」…「7」


「なんだ?カウントが始まったぞ?もしかして!」


「ヴェル。マズいぞ!自爆じゃあ!急いでテレポート‥イタタタ!」


 ジャムは頭痛で頭を押さえる。自爆モードと並行して電磁波攻撃も継続している。それも当然だ。折角、自爆するのにテレポートで逃げられたら製作者の月の民は未来永劫、馬鹿な民族だと語り継がれてしまう。それは恥ずかしい。だから、『絶対逃がさない』ガーディアンから月の民の気迫が伝わって来る。


「6」…「5」…「4」


「アイツの角だ!ヴェル、叩き折るぞ!」


「わかった!」


 ヴェルとリオンは飛ぶように走った。いや、実際飛んだのかもしれない。地面を蹴った足は体を浮かせて一気にガーディアンの懐へと着いた。リオンに至っては今だ消えない痛みに耐えていた。


「3」


 ヴェルとリオンはガーディアンの頭へ駆けのぼり角を叩き折った。


「2」


 ジャムはテレポートを発動させた。ヴェルとリオンはジャムの元へと走った。


「1」


 あと、一歩、あと一歩届かなかった。あともう少しでジャムと合流する所で最後のカウントが終わった。


「0」


 ヴェルとリオン、ジャムは目を瞑って死を覚悟した。が爆発は起こらなかった。ガーディアンの機体は急激に熱が下がって電源が落ちてしまった。どうやら、充電が切れたらしい。


「‥助かった?」


「あ、ああ」


「の‥ようじゃな!」


 3人、合流したら安堵して腰を落とした。流石に死ぬかと思った。安心したら笑いがこみ上げてきた。その笑い声は洞窟内に響いた。その時、ガーディアンが予備電源を使って再稼働した。そして、爆発した。


「リオン!」


 ヴェルは咄嗟にリオンに覆いかぶさった。


「ば、馬鹿!お前が上では意味ないだろ!」


 顔を赤くしたリオンは上体を転がしヴェルを下にして抱きしめた。


「ヴェル!好きだ!」


「俺だって好きだ、リオン!」


「好きだ!好きだ!好きだ!ヴェル!」


 これが最後の抱擁になると思った2人は強く抱き締め合い長いキスを交わした。もう、言葉は無用だった。今は喋る時間がもったいない。少しでも多く、お互いの気持ちを肌で感じていたかった。

 リオンは両手でヴェルの顔を持って口、首筋、目元にキスをした。ヴェルはリオンの胸とお尻と陰部をまさぐり撫でまわした。胸は水風船のように柔らかく、お尻はシルクのようにスベスベしてしっとりとしていた。


「ン‥、ヴェル!」


「リオン!」


「おい、ここはホテルじゃあねえぞ?アホンダラ!」


「え?」「‥な?」リオンとヴェルは2人の世界から引き戻されて我に返るとそこはダバンの船の上だった。気は付けば日射しが照って眩しかった。さっきまで洞窟にいたはずなのに何故だ?

 ヴェルはハッとして、ジャムを見るとジャムは目を逸らした。


「いや、スマン。テレポート間に合ってのお~。なんか、声かけずらくって‥ホホ」


「ホホじゃない!いやちょっと待って‥え~‥何処から見てた‥?」


 ヴェルの質問にリビアが答えた。


「ヴェル!好きだ――――!ってリオンが叫んだところからよ。でもまさか、リオンから押し倒すなんて、見かけによらず、情熱的じゃん!」


「は、は、は、わ、わた、わた、私は‥あ、あ、あああああああああああああ!」


 ‥発狂してしまった。リオンは赤い目を更に赤くした。顔は赤を通り越して真っ白くなっていく。消えたい!恥ずかしい!目撃を全員殺したい!いや、殺す!鼓動は激しくなってヴェルと共有している心臓は爆発寸前だ。リオンは耳まで真っ赤して、グルグルその場を歩いて頭を掻くと、いきなり海へ飛び込んだ。


「わ―――!リオン!」


 慌てて、ヴェルが追いかける。暗い海の中、膝を曲げて丸まっているリオンはこのまま死のうと本気で思った。それをヴェルが必死になだめると、何時しか、火照った瞳で見つめ合い2人は、また、キスをした。

 リオンの中で何かが満たされていくと水晶のような涙は海に混ざって海面へと上がって行く。太陽の光は神秘的な海の世界が現れす。リオンとヴェルを祝福しているかのように2人の周りを光の筋が照らされた。海中の温度も少しあがった。只一人、カイエンだけが、面白くない顔していた。



 


 

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