第32話


「なんだ、これ?」


春馬くんが、本気で首を傾げる。めずらしくスマホをみてる。


私以外なら、会社か真央か?まあ、真央も会社関係じゃあるけど、真央の場合、春馬くんははっきり尻尾をブンブンするから、わかりやすい。


…わかりたくもないけど。


ただ、真央じゃなさそうだけど。


「どうしたの?またLEGOがらみ?」


「いや、LEGOは正規品ならイライラしない。ただひたすらオートみたいに、ただ、すごいなあ?だけど。ウッドパズルはたまに開発者バカなの⁈ってなるけど。あのバカなこだわりがすげーけど。って、ちがくて、ほら?」


って、春馬くんがスマホの画面をさしだしてきた。


差出人は、


ー村上竜生。


お義兄さんだ。


めずらしいね?だけど、私はその写真に写ってる人をみて、つい息をのんだ。


それくらい、いいイメージがないけど。


「赤木、くん?」


「そう。すごいストッパーだ」


続くマイペースな相変わらずの旦那さんをみる。


「ストッパー?赤信号?」


「わかりすい赤だぞ?レッドサインだぞ?わかりやすいのに、めちゃくちゃわからないぞ?」


…どうして兄貴が赤木と肩組んで写真⁈


ー???


ってなってるけど、私も


ね?


春馬くん。


ー⁈


だよ。


ね…,

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