第8話 野宿

 俺とゴーレムは、森の中にいた。

 

 俺はアンスロポス国から今まで出たことがないので、地理に詳しくない。

 だからまずはゴーレムを使い、1番大きい木に登ることにした。

 道がわからないときは、全体を見わたすことが定石だ。


 俺はゴーレムを使い木の頂上まで登った。

 周囲をみわたすと森ばかりだったが、薄っすら遠くの方に建物が見える気がした。

 明日の朝からそこを目指すことにした。


 だが今日はもう夜遅くなので土魔法で小さい家をつくり、今いる巨大ゴーレム以外に、あと数体俺を守る普通ゴーレムをつくることにした。

 森の中は獣がいて危険だから。


 3回目で慣れたのでぱっと土魔法を使った。

 家は細かいとイメージできないので、かまくらのようにシンプルなつくりにした。

 ゴーレムは2体つくった。


 魔力が減ってお腹が空いたので、ゴーレム1体に食べ物を探させた。

 すぐにゴーレムが帰ってきて、りんごのような果実を持ってきた。

 毒があるかもしれないので、パッチテストをした。

 異常はなかったので食べた。


 りんごのような見た目でぶどうの味がして、ややこしかった。


 お腹がいっぱいになり眠くなったので、全てのゴーレム達に『外で朝まで俺が安全に寝れるように守護しろ。』と念じてからつくった小さい家の中で眠った。 



 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る