第5話 2歳 夜に······

 2歳になった。


 夜中に『魔力循環』を欠かさず怠らず1歳から半年頑張っていた。

 俺は、『魔力循環』を始めた初日以降はステータスを確認していなかった。

 だからどれくらい増加したか楽しみだ。


『ステータスオープン』と念じた。


『ステータス』

[種族] 人族 イザーク·アンスロポス(2)

[レベル]1 [ジョブ]王子 [魔力]1万 [武力]6

[スキル]

【武人1】 武術の上級スキル。初見でだいたいの武器が使いこなせる。

【賢者3】 『火、水、土、風、雷、光、闇』全属性の魔法が使える。

【醜男色2】 女は、誰でもこのスキルを持つものが、怪物にみえて嫌悪する。男は美男は普通で、醜い男には好かれる。

【王族3】 街で買い物をすると、安くアイテムが買える。


 こ、これは、すごい。 

 魔力が誕生したときの100倍だ。

 転生者はチートなんだな。

 

 他の項目は多少増えただけだった。

 

 スキルの【賢者】は『魔力循環』していたからもっと上がると思ったが1つしか上がらなかった。

属性魔法を使わないと、これ以上は『魔力循環』だけでは上がらないのだろう。

 【醜男色】は上がらなかった。

 たぶん人が少なかったからだろう。

 これはありがたい。

 これ以上上がったら何か悪い予感がするからだ。

 

 今日も夜中に『魔力循環』をして魔力を増加させようと思った。

 これ以上魔力が増加するか試したかったからだ。

 

 

 なんやかんや時間が経って夜になった。

 

 今日はいつもより早く見張りの使用人が眠った。 


 なんかおかしいと思った。

 

 だが、その時にはもう遅すぎた。

 部屋の中が煙だらけになり、俺は気付かないうちにその煙を吸い、意識が薄れてきた。

 意識がなくなりかけたときに、知らない男が何か言っているのがうっすら聞こえた。


「恨むなら、お前の●●を恨むんだな。」


 大事な部分がわからなかった。

 俺は意識がなくなった。

 

「ハッ」と目を覚ました。

 意識がなくなるまで部屋にいたのだが、現在はそれとかけ離れた牢獄の中にいた。

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