.130『蒼い羽根の行く方』:Sestina

さんざめくわらごえが あざなった 狂態きょうたい

からから けらけら 気上けあがるかいな

あか泥黎ないり なにもかもいでうば

やかましいかしがましいおぞましい どこまでも

からあらわらやつしたちから

乱雑らんざつらすほのおおもいのまま


さけけたけたまち あおたたえたまま

あかえるやつてた猟矢さつや凍餒とうたい

穿うがつらぬけ おまえだけはゆるさないから

あかあかほのおに ののしったこえ えるかいな

けな殺意さつい そのがどれだけさけんでも

たかあおかかなくこのが おまえ羽根はねうば


甲走かんばしあかほのおが 悪魔あくまかたち

がらがらげらげら 気上けあがったまま

あかがなる かみも その左腕ひだりうで

やかましいかしがましいおぞましい ころしたい

硝子がらすつみただやつばすかいな

かんばしいいさあおほのおみずか


ばす戦場せんじょうで あおちから

あか羽根はねやつついばんだあおままほと

うなつらぬけ もたったかいな

さかあかほのおえろあおれ たぎまま

けた殺意さつい そのを いのちを うばいたい

たかあおかかなくこのが どんなにみにくひずんでも


あなたのやさしさにあまえて なんでもかんでも

ままばっかりだった それももうなおすから

またあなたのやさしいうでに められたい

あたたかい あのひかりを あおおもを つか

かがや右手みぎてばす すこしだけってて ママ

あなたをうばったこいつからうばかえすだけなの


かぜのようにあめのようにあおかかなかいな

かかえたほむらやつつるぎつんざいた それでも

むかつな おねがっててねママ

あかるくわらって 何度なんどでも めるから

れた殺意さつい その左目ひだりめほのおも うば

たかあおかがや未来みらいを おまえころして つかみたい


あなたにいたい ただ それだけなの

かなえるすべわらおとる まみれのあわでも

かならかなうから すこしだけっててママ

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