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.007『Let u say』 : Quatrain

血統（けっとう）がどうとか泣（な）いてもいたけど

結構（けっこう）気（き）に入（い）ってんだ　廻（み）ても書（か）いても

拙攻（せっこう）だらけな　だらけた生活（せいかつ）だけど

月光（げっこう）だけで重畳（ちょうじょう）　さて今日（きょう）も書（か）いてこ

説得（せっとく）性（せい）に欠（か）けちゃってこてこてと

練（ね）っとくだけの天国（てんごく）までの手目（てめ）と目途（めど）

結局（けっきょく）どこへも登（のぼ）れなかった劣等生（れっとうせい）が

絶色（ぜっしょく）絶体（ぜったい）絶命（ぜつめい）の絶東（ぜっとう）で今（いま）

劣等（れっとう）に満（み）ちた生（せい）で浩々（こうこう）と恋（こ）う

月光（げっこう）を掻（か）いた爪（つめ）も噛（か）み付（つ）いた目（め）も

結構（けっこう）なお点前（てまえ）ですけれどもっとこう

えっと　そう　もうちょい優（やさ）しくしてよ

寝（ね）ても踏（ふ）めても減（へ）る限（かぎ）り狂（ふ）れた自我（エゴ）

劣勢（れっせい）も攻勢（こうせい）と逆上（のぼ）せ　両手（りょうて）も盾（たて）も

攻（せ）める為（ため）の剣（けん）と酔（よ）え　さあ柄（え）を立（た）てろ

絶世（ぜっせい）の剣相（けんそう）で飛（と）び込（こ）め　疾（と）く駆（か）けろ

劣等（れっとう）がどうとか吐（は）いてもいたけど

結構（けっこう）気（き）に入（い）ってんだ　煮（に）ても焼（や）いても

拙稿（せっこう）だらけな　だらけた計画（けいかく）だけど

舌頭（ぜっとう）だけで頂上（ちょうじょう）まで今日（きょう）も巻（ま）いてこ

積極（せっきょく）性（せい）に欠（か）けちゃってごてごてと

練（ね）っとくだけの遠国（えんごく）までの似非（えせ）の目途（めど）

結局（けっきょく）どこへも臨（のぞ）めなかった劣等生（れっとうせい）が

絶色（ぜっしょく）絶体（ぜったい）絶命（ぜつめい）の絶東（ぜっとう）で今（いま）

劣等（れっとう）に染（し）みた生（せい）へ斯（こ）う斯（こ）うと乞（こ）う

熱鬧（ねっとう）を妬（や）いた末（すえ）の蜂（はち）吹（ぶ）いた音（ね）も

結構（けっこう）なお点前（てまえ）ですけれどもっとこう

えっと　そう　もうちょい可愛（かわい）くしてよ

得手（えて）も不得手（ふえて）も経（へ）る度（たび）に増（ふ）えたけど

夕景（せっけい）の叫声（きょうせい）の音（おと）へと飢（う）えも饗（あえ）も

責（せ）める雨（あめ）も縁（えん）も添（そ）え　放（はな）て空（そら）へと

月桂（げっけい）の斂葬（れんそう）へと意（い）を得（え）　説（と）く火傷（やけど）

ねっとりと音取（ねと）り寝（ね）惚（とぼ）けた詭弁（きべん）と

べっとりとする別途（べっと）招（まね）いた出来事（イベント）

手（て）っ取（と）り早（ばや）い天国（てんごく）への祈念（きねん）さえも

褻涜（せっとく）し一閃（いっせん）の夢（ゆめ）の続（つづ）きを叶（かな）えろ

劣等（れっとう）に満（み）ちた生（せい）で煌々（こうこう）と恋（こ）う

越冬（えっとう）を書（か）いた夢（ゆめ）の焼（や）き付（つ）いたメモ

結構（けっこう）なお点前（てまえ）ですけれどもっとこう

えっと　そう　もうちょい易（やさ）しくしてよ

手々（てて）を触（ふ）れても選（え）る限（かぎ）り狂（ふ）れた自我（エゴ）

列世（れっせい）の鳳声（ほうせい）と踊（おど）れ　両手（りょうて）を挙（あ）げろ

愛（め）でる風（かぜ）も天（てん）も酔（よ）え　さあ目（め）を上（あ）げろ

絶世（ぜっせい）の幻想（げんそう）へと挑（いど）め　疾（と）く駆（か）けろ

手（て）の込（こ）んだ手捏（てご）ねの夢（ゆめ）は月光（げっこう）背（せ）に

寝（ね）転（ころ）んだ猫（ねこ）へと触（ふ）れた劣等生（れっとうせい）