.003『P30-Z』 : Quatrain

一欠片ひとかけら平和へいわ えがいたほんゆび

一緒いっしょだねってわらいもうと衣香いこう

一人ひとりだけあかくなった ほほあつ

じっとして気負きおかお なんかいかつい

いのるようにる まもとり口詩くし


ぴいちくぱあちく にぎわう芝生しばふ

ちいさくひじる しがみかれたくて

みみちでりきむ だめなあね

みちる 羽根はねじゃれた


見入みいるレンズのさき青空あおぞら

ピースして とげてちち

ちるはは笑顔えがお すこしだけとおいと

にじかげ だめなあね ほらわらって


いつもいつの一緒いっしょった

きぬ着付きつけて 気取きどった

肌膚きふけて いこった

いつまでもそうしていたかった


かげっていま えがいたほんゆび

一歩いっぽだけせばまるいもうと意向いこう

一人ひとりだけあかくなった ほほあつ

じっとしていこあお なんかまずい

いどむようにる ちかとりふし


ぴいちくぱあちく いきがるやす

ちいさくいきる しがみかれたうで

いきぎでいきむ だめなあね

いき見栄みえにぎる あせだらけだ


ひい円舞えんぶ花卉かきもあのそら

ピースして こえげていき

りきむままの笑顔えがお すこしだけおもいと

にじすがめ あけたたえ ほらわらって


いつもいつの一緒いっしょった

畏怖いふ煮詰につめて にごった

糸雨しうつめて 見取みとった

いつまでもそうしていたかった


真珠しんじゅいろはだ あえかな

銀縷ぎんるにそっとからませた

真紅しんくいろのまませたかげ

ピンクいろ花輪はなわはなれた

身躯しんくともったはなられた

金縷きんるにのどかなかげえた


見入みいるレンズのさきのまほろばで

ピースして こえれてもう一度いちど

しきはな笑顔えがお すこしだけとおいと

にじかげ だめなあね ほらわらって


いつもいつの一緒いっしょった

地図ちずつけて しおった

幾夜いくよけて いのった

いつまでもそうしていたかった


ピースして ってこらえて 今日きょういち

ピースして こえげて もう一度いちど

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