1210 これが私の心意気!!

 愛の営みは上手く行かなかったが。

それで終わるのを良しと思わなかった眞子は、とある行動に移る為に布団の中に潜るのだが……


***


「アホかぁ、オマエは!!なに考えてやがるんだ!!」

「ふぇらひお」


だって……SEX出来無かったから。

代用で出来る事と言えば、これぐらいしか思い付かなかったんだもん!!


まぁ……そりゃあね。

元男の私にとっては、正直言えば、SEXするより、コッチの方がズッと抵抗感はあるんだよ。


でもね。

あれだけ一生懸命愛撫してくれ。

最終的には、アソコまで嘗めてくれた崇秀さんに、なにも出来無いなんて悪いじゃない。


だから、頑張ってみました。



「ヤメイ!!アホタレ」

「やら。ひゃかひれひゃんが、イクまでひゃめない」

「眞子。無茶しなくて良いって、さっき言った処だろ」

「プハァ……無茶なんてしてないよ。それに崇秀さんだって、私のアソコを嘗めてくれたじゃない。だから、これでオアイコ。なにも変な事じゃないし。お互い様じゃない」

「オマエだけは……」

「それにね。一杯気持ち良くさせて貰ったんだから、崇秀さんにも、私で少しぐらい気持ち良くなって欲しいの。……解って貰える?」


無理が有るかな?


でも、これって、男女の肉体関係を持とうとしたんなら、自然な流れなんじゃないのかなぁ?

私個人としては『そこまで特別な事してる』って意識はないんだけどなぁ。


まぁ……そりゃあ、多少は無理はしてる部分はあるんだけど。

それは、私だけに限った事じゃなく。

崇秀さんだってクンニしてくれてる時点で同じ気持ちだったと思うからね。



「オマエは……ってかよぉ。そんな事して平気なのかよ?」

「うん。平気だよ。なんで?」

「へっ?そう……なのか?」

「当たり前じゃない。なんで自分を大切にしてくれる人の『これ』を咥える位の事に、なんの違和感があるって言うのよ?私は好き好んでやってるの」

「そっ、そうか」

「だから、気持ち良かったら、私の口の中に、全部吐き出しても良いんだよ」

「……マジかよ」


でも、流石に、私も違う意味で吐き出すかも知れないよ。

アレを口の中に含んだ時、どういう物なのか解らないからね。


初体験なだけに、飲み込む自信まではありません。



「うん♪だから、思う存分出し切って。遠慮しないでね。……はむ」

「……眞子」


一回目は凄い違和感の中、勢いで咥えてみたんだけど、二回目に成ると、意外とヘッチャラなもんだね。


もうなんの抵抗もないや。


まぁそんな訳なんで。

私お得意の『コピー技術』を駆使して。

今まで私が、奈緒ネェにして貰っていたフェラチオのテクニックをフル動員するから、気持ち良くなってね。


結構イケてると思うからさぁ。


どうぞ♪



「ちょ!!眞子!!……なんでオマエ、初めてのクセに、そんなに上手いんだよ?」

「らおネェの真似」

「あぁ、なるほど。そう言う事か。……しかしまぁ、どこまでも器用な奴だな」

「ヘヘぇ~~」


口の中で、舌をふんだんに使って亀頭を責めるのは、お気に召しましたか?

サービスとして、手も玉ちゃんをマッサージしてますけど、如何ですか?


もし、お気に召したのなら、遠慮せずにどうぞ。


……けどね。

あれを深く飲み込むのは、結構きついもんだね。

やっぱり、これバッカリは慣れてないと『うぇ』って、エズキそうになった。


イマラチオは高度なテクニックですぞ。


しかしまぁ、そう考えると奈緒ネェって凄いよね。

あの小さな体で、これを体現するんだから、相当なテクニシャンだね。


いやはや、自分でやって、初めて奈緒ネェの偉大さを痛感したよ。


奈緒ネェ凄いッス!!


***


「眞子……悪い」

「えっ?……あっ、うっく」


……約7分ぐらいですか。


やっぱり、大したもんですね。


……にしても、吐き出された、これって。

口の中でネバネバして、余り気持ちの良いものでもないね。


濃いいのかして、口の中で、凄く纏わり付いてくるし。


……でも。



「ごくん」


崇秀さんが、初めて私に射精してくれた、大切な思い出に成るものだから飲んじゃった。


なんか疲れてるのかして、微妙に甘かった様な気がする。



「この馬鹿!!そんな無茶までしなくて良いのに」

「うぇ……本当だね。これは失敗だよ。口の中が、なんかネバネバのままだよ」

「全くもぉ、オマエだけは……」

「(∀`*ゞ)エヘヘ……あぁ、でも、私は、十分に満足してるよ」

「はぁ?また、なんでだよ?」

「えっ?だってさぁ。私ね。初めて崇秀さんに欲情して貰ったんだもん」


これ……本当に嬉しい。

あまつさえ、あの奈緒ネェですら至らなかった射精までして貰えるなんて、感激の極みだよ。


だからこれで、少しぐらいなら崇秀さんの役に立てたのかなって思える。



「ははっ……まいったなぁ。こりゃあオマエが嵌る処か。俺の方が、オマエにドップリ嵌りそうだな」

「本当?あぁ、でも私は、もぉ遠の昔に、崇秀さんにドップリだよ」

「そっか。そりゃあ安心だ」

「だからさぁ。今日だけは、このまま一緒に寝ようよ。私、SEX出来なかった分、自分也には一生懸命頑張ったつもりだからさぁ。ご褒美に、出来れば抱っこして寝て欲しいです。お願い出来ますか?……それともダメ?」

「はぁ……ホント、今日のオマエは上手く言うな。じゃあ、お言葉に甘えて、今日は一緒に寝させて貰うわ」

「えへへ。やったね」


……っとまぁ、こんな感じでですね。

この後、2人して裸で抱き合ったまま、直ぐ様、眠りに付いちゃいました。


故に、味わった事が無いぐらいに超幸せ♪


だから鋭気を養った私は。

明日【奈緒グリ】ライブのHELPで、ご来場頂いたお客様全員、喰い散らかしてやるもんね。


ハッスル、ハッスルですよ♪



……っとまぁ、私にとっては『最高の休息日』だったって言う話でした。


終わり。



あぁ因みにね。

翌朝に、裸エプロンをして料理を造ってコタツの上に出したら、頭叩かれた。


折角、良かれと思ってサービスしたのに、頭『ぽかっ』って叩くんだよ。


酷くない?


そんでその後。

不発に終わったサービスに1人でブツブツ文句を言いながら、服を着て一緒に食事を摂った後。


崇秀さんの単車の後ろに乗って、学校まで行きました。


……そんな感じで、翌日を迎えた訳なんですが。

例の飯綱ちゃんが持って行ってくれた真琴ちゃんに宛てた手紙は、この際に置いた訳だね。


なんで電話を掛けずに、ワザワザ、こんなまどろっこしい事をしたかと言うとね。

昨日、ちょっとH紛いな事をしちゃったから、声を聞かれるのが恥ずかしかったんだよね。


変に動揺して、声が上ずりそうだったし……


まぁそんな訳で手紙だった訳ですよ。


今度こそ終わり。


***


次回予告。


あの、眞子です。


流石にですね。

今回の話を真琴ちゃんに聞かれるのは非常に恥ずかしいので、このまま私が1人で予告をしちゃいますね。


まぁ……っと言いましても。

今までのライブに入るまでの経過が終了して、やっと3大ライブの話が始まるだけの話なんですけどね。


勿論、今、無敵モード全開の私にとって、別に、これと言って大層な話でもないんです。



そんな訳で次回は……【シーズン14・奈緒グリライブ本編】スタート!!


第一章・第七十三話。

『Nao with GREED-LUMP①』

「奈緒グリライブ本編①」


……を、全編、真琴ちゃんの単独視点でお送りします。


幸せお裾分けですよ。


にゃははは……真琴ちゃん頑張りたまえ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>

これにて「シーズン13・奈緒グリライブ編」及び第一章・第七十二話【③Well Come to Special-Live【Mako`s-interval】(ようこそライブへ【眞子の休息】)】はお仕舞に成るのですが如何でしたでしょうか?


まぁ、結局の所、奈緒グリのライブが始まる事はなく。

また懲りずに準備段階で終わってしまっているのですが。

これは以前にも、文化祭の際にお話した事なのですが『イベントをするにしても前準備』っと言うものが必要なんですよ。


これを疎かにしたまま話だけを進めてしまうと「ただのご都合主義」に成っちゃいますからね。


まぁまぁ、そんな訳でございまして。

次回から始まる「シーズン14・奈緒グリライブ本番編」

第一章・第七十三話『Nao with GREED-LUMP①(奈緒グリライブ本編①)」では。

まずはライブ当日、眞子の手紙を渡されたまま放置された倉津君の視点からスタートしたいと思いますので。


良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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最後まで奏でられなかった音楽(シーズン13) 殴り書き書店 @nagurigakisyoten

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