1208 破瓜

 崇秀によって何度もいかされる眞子。

それは初めて行為を成功させる為に行ってきた事なのだが。

そろそろ頃合いだと思った崇秀から「痛かったら、ごめんな」と言う言葉と共に……


***


「ほぇ?……あぎぃ!!痛あぁぁぁい!!痛い痛い!!痛い痛いよォ!!」

「へっ?なっ、なんだと?……嘘だろ」


まるでアソコから、体を真っ二つにされた様な耐え難い激痛が全身に染み渡り。

私の夢見心地だった気持ちは、一気に、何処か遥か彼方に吹き飛んでしまい、即座に現実に引き戻される。


なっ、なにこれ?

一体、なんなのこの強烈極まりな痛みは??



「いっ、いっ、痛いです!!痛いです!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!もぉ許して下さい!!許して下さい!!こんな痛みは無理です!!無理です!!」

「はっ、はぁ?そっ、そんな馬鹿な。……これ程、濡らして置いたって言うのに、なんでそんな痛みが?それになんだ?この狭い膣口は、先ッポすらも入りゃしねぇ。……こんなもん、どうやっても入らないぞ」

「痛いよぉ。痛いよぉ。……崇秀さん、ごめんなさい。無理です。本当に許して下さい」

「……って!!んな事を考察してる場合じゃないな。眞子大丈夫か?ごめんな」


ごめんなさい。


ごめんなさい。



「ひゅ……ひゅ……ごめんなさい。ごめんなさい……」

「眞子!!眞子!!シッカリしろ!!もぉヤメたから安心しろって。痛くねぇからな。もぉ痛くねぇから」

「えぐっ……えぐっ……ごっ、ごめんね。ごめんね。私が我慢出来無いかったから。えぐっ……えぐっ……ごめんね。私、破瓜を甘くみてたよ。ごめんね。ごめんね。……無責任に安易な事ばっかり言って、ごめんね」


破瓜が、こんなに痛みを伴うものだとは知らなかった。

こんなに体を真っ二つにされる様な強烈な痛みを感じさせるものだとは、考えもしてなかった。


崇秀さんの指が入ったからって、安易に大丈夫だって思ってたなんて……


私はなんて浅墓な女なんだ。


これでやっと崇秀さんに、1つだけでも喜んで貰えると思ったのに……


破瓜の痛さに負けて、この体たらく。


これじゃあ最低最悪の女だよ。


自分で言って置いて……情けない。


そんな自分の情けなさに、涙が止まらないよ。



「あぁっと、オマエが、そんな風に謝らなくて良いからな。今回は、俺のミスだからな」

「えぐっ、えぐっ、ごめんね。ごめんね。こんな情けない私でも、嫌いに成らないでね。役立たずでも嫌わないでね。えぐっ、えぐっ……」

「大丈夫だから。オマエは役立たずなんかじゃねぇって。それに俺がオマエを嫌いに成る事なんてねぇから。そんな無駄な事は心配しなくても良いから」

「えぐっ、えぐっ……本当ですか?えぐっ、えぐっ……崇秀さんをロクに受け入れられない様な、情けない体の女でも良いんですか?嫌いじゃないですか?えぐっ、えぐっ……それでも、まだ眞子の事を好きで居てくれますか?」


私には崇秀さんしかない。

だから彼に嫌われてしまったら、私の人生はおしまいだ。


でも、それは何処まで行っても私の個人的な意見。

当然、崇秀さんが、それに準じる必要性なんてものはない。


だったら、将来的に子供を作る行為すらできない女である私を、敢えて選ぶ必要性なんて、何処にも存在してはくれない筈。


私は……今回の一件で、捨てられてもおかしくはない。



「あぁ、大好きだぞ。どんな事があっても世界で一番オマエが好きだよ」


あっ……


本当に……こんな女としても不完全な私でも見捨てないの?


その言葉を信じて良いの?



「あっ、あの……あの……」

「だから、もぉ泣くな。泣かなくて良いから」

「あぁ……はい……ごめんなさい」

「それにな。今回は、時期尚早だったに過ぎない。オマエの体は、どうやら、まだ完全に出来きってなかったみたいだからな。その時が来れば、ちゃんと出来る様に成るから安心しろ」

「……はい。でも、ごめんなさい」


……優しいなぁ。


女性側である私に欠陥があったって言うのに。

そこを責めるどころか、慰める言葉を投げかけてくれるなんて、普通の中学生には到底出来る事じゃない。


崇秀さんは、本当に、私なんかには過ぎたる存在。



「解った、解った。だからな。もぉそんな情けない顔もするな。時間なら、これからも、まだまだ、いっぱい有るんだからよぉ。慌てずに、ゆっくり行こうぜ、ゆっくりとな」

「ふぇ、ふぇ……うわ~~~~ん!!」


この言葉には、もぉ涙が止まらなかった。


不完全な私を慰めるだけではなく。

その上で尚も気遣ってくれるながらも、ゆっくりと一緒に成長しようとまで言ってくれた、この真摯な態度。


何処までも私の事を愛してくれる崇秀さんには、感動と言うものしか感じられなくなっていた。



「うわっ……泣き止んだと思ったら、また泣きだしやがったよ」

「うわ~~ん!!だってだって!!そんな風に、私の事を優しく見守ってくれるのは崇秀さんだけなんだもん。こんなに親切にしてくれるのは崇秀さんだけなんだもん。だからもぉ、なにがあっても絶対に離れませんからね。私の崇秀さんだからね。うぇ、うぇ、うえ~~~~ん!!」

「解った、解ったから、もう泣くなつってんだろ。このバカタレ」

「えぐっ、えぐっ……ちゅいまちぇん。じゃあ、もぉ泣きまちぇん」

「ぷっ!!なんだかなぁ」


なんですかね?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


あれ程までに濡らしたのに、ダメでしたぁ。

今回こそは、漸く結ばれそうな雰囲気ではあったのですが、残念ながらダメでしたね。


勿論、こう成ったのには原因があるのですが。

それは、ただ単に「破瓜」が原因になってるのではなく。

これには、別の原因があったりもしますです。


まぁその辺に関しましては、後々判明すると思いますので、今回は伏せておきますがね(笑)


さてさて、そんな中。

漸く泣きじゃくる眞子を宥める事が出来たのですが。


この後は、一体、どうしたもんでしょうね?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る