1207 愛され撫でられ

 完全に覚悟を決めた眞子。

なら後は、2人が結ばれるのを……


***


「んっ……んっ!!あっ……あっああぁあぁ~~~」


これで……一体、何度目なんだろう?


私は、この一時間の間に……一体、何度、絶頂に達したのだろうか?


最初は勿論……緊張で体がガチガチだった為。

なんとなくだけど、最初の一度目に達した時の記憶だけは朧げながら憶えてはいるのだけれど。

崇秀さんは、唇は勿論の事、首筋や、耳や、胸や、お腹や、足。

それに脇や、アソコに至るまでの全ての部分を、微に入り細に入り、余す事無くキッチリと優しく愛撫してくれた。


だから私は、いつの間にか、最初に持っていた心と体の緊張がほぐれ。

いつしか、完全なまでに女性の持つ快楽へと、その身を落としていっていた。

その後も繰り返し繰り返し絶頂に達し、もう十分な程に崇秀さんの受け入れ準備が整っていく。


だけど崇秀さんは、そんな風に私が何度絶頂に達し様とも、まだ挿入をする気配すら見せない。


何故……何故なんだろう?


私の体は、もうこんなにも貴方を求めていると言うのに……



「崇秀さん……ろうして、入れらいの?もぉ、わらしなら、らいじゃうぶらよ」


あまりの強烈な快楽の連続に、上手く言葉が纏まらなくなってる。

またそれに伴って、全くと言って良い程、呂律も回っていないが自分でも解る。


意識自体はまだ、ほんの少しだけ、こうやってなんとなく保たれてはいるけど。

頭がポヤ~~~っとして、視界すらぼやけていてハッキリとはしていない状態なのも明白。


そんな中にあって私は、懇願するかの如く、崇秀さんに小さく訴えかけた。



「んあ?あぁ、初めてって言うのはな。徹底的に緊張を解してからじゃないと、体が受け入れてくれないんだよ。だから、もぉちょっとだけ我慢しろな」

「ほへ?まらするろ?これ以上やったら、頭がほかひくなっひゃうよ」

「あぁ、悪いがな。いっぱいイカせて、沢山、濡れさせる必要が有るからな。もう少しだ、もう少し」

「やらよぉ……くぅ!!もぉやら。もぉきもひ良いのはやら。崇秀さ……ん。もぉイクろやなの。……ヤメ……んっ!!あぁあぁ~~~」


残り力を振り絞って、抵抗を試みてるんだけど……ダメだぁ。

どれだけ抵抗しようとしても、肝心の力が完全に抜けてしまっているから、これじゃあ抵抗しようにも抵抗出来ない。


このままじゃあ、また確実にイッちゃう。

また、あの抗い難い快楽に飲み込まれてしまう。


そう思った私は……



「んっ!!……ん~~~ん~~~」


眉間に皴を寄せるぐらい、無駄に歯を食いしばってみた。



「コラ、変に抵抗するな。初めては、もっと良く濡らさないとダメだって、さっきから言ってんだろ。それに抵抗しても、後で、痛い思いをするのはオマエなんだぞ。そんな事をしても、なにも良い事なんかないぞ」

「そんら事を言っれも……」

「今は、余計な事は何も考えず、オマエは全てを俺に任せろ。そんで思い切りイケ」

「ふあぁぁあぁん。んッ!!ひっ……いッ……ダメぇ~~!!」


嫌だぁ。


どれだけ私本人が歯を食いしばってまで、それをそうやって拒絶しようとも、そんな私の意志に反して、私の体は勝手に崇秀さんの愛撫に反応してしまう。

なにを、どうやっても、この快感だけは抑えつけられない……


恐らく、今の私にこの快感に抗う術はない。


いや寧ろ、なんだかんだ言いながらでも、私の本能が崇秀さんの愛撫を求めてるから、抗えないだけかもしれない。


そして私は再び、その快楽に飲み込まれていく。



「ふあぁ……あぁ……あぁっっ……やっ……やっ……止まらないよォ……」


そうやってイッた瞬間。

それが私の意志であろうとなかろうと、アソコからは、オシッコが出るみたいに、愛液が止めどなく溢れ出て来ているのが解る。


もぉそれがオシッコなのか、愛液なのかも私には解らないぐらい大量に……



「もぉやらよォ……早く……早く終わらへてよォ……こんな事が続いたら、おかしくなっちゃうよォ」


微かに残っている意識の中。

虚ろな目をしながら、うわ言の様に、そんな風につぶやくと。

崇秀さんは、そんな力の抜けきった私を布団から引き寄せて、ぎゅっと抱きしめてくれた。

そんな崇秀さんの行為が、私には訳も解らず、最初は困惑したのだけれど。

本能的に、そのまま私も、力の入らない腕で、必死に崇秀さんをギュッと抱きしめる。


あっ……


これは先程の快楽とは全く異なる、とても気持ちが良い感覚が流れてくる。

崇秀さんに優しく抱きしめられてるだけで、何とも言えない安心感が私の中で芽生えてくる。


とても暖かい。

肌と肌が触れ合うだけで、こんなにも温かい気持ちに成れるなんて……


私は、この人を選んで良かった。

抱きしめられるだけで、こんなにも幸せな気分にさせてくれるのは、恐らく、この世にこの人以外は存在しない筈。


いや「存在しない筈」ではなく「存在しない」

やっぱり、私が身も心も託せるのは、崇秀さんしかいないみたいだ。


そんな風に、ホッと気が緩んだ瞬間。



「痛かったら……ごめんな、眞子」


崇秀さんは、私の耳元で、そう呟いた。


そして自身の下半身に、凄く熱いものが触れたのを感じた。


……のだけど。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


正直言って、あまりにも長い愛撫と言うのは、女性も嫌がる傾向があるのですが。

矢張り初めてと言うのは、経験をされている女性よりも時間を掛けないといけないもの。

特に眞子は、自慰行為をした事が有りませんし。

女性の快感を知ってるにしても、以前奈緒さんにオッパイを揉まれたり、風呂場で崇秀に一度愛撫をされた程度でしか女性の快感と言うものでしか知らないので、余計に時間が掛かっちゃうんですね。


でも実際の話、これ、それを行っている男性側も、かなり大変なんですよ(笑)


さてさて、そんな中。

漸く意を決したのか、崇秀が眞子との行為に至ろうとしてる訳ですが。


崇秀の、この苦労は報われるのか?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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