はやくしてくれ

どうしようもない肉の内側から溢れる

重みある悲しみが

身体を布団に縫いとめてもう動けない

ああ泣きたい

どうしてこれほど辛いかわからない

頭が分離していく

雲より混ざりやすく薄まりやすい

幼稚な思考の持ち主だった

誰かに抱きついて寄りかかって

初めて立てるようになるこの身体は

一体誰の本体になるのだろう

守られることをよしとされない世界観で

一体何人が生き延びられるだろう

言葉は広い海を漂って

たまに優しい人にたどり着く

けれども声にはなり得ないから

近くに響くことはない

いくら言葉で泣き喚いても

何もかもが無駄だ

はやくしてくれ

生かさないで

もう限界だ

はやく、たのむはやく

許すとか許さないとかそんなのいらない

とにかく逃げたい

殺してくれ

私をここから逃してくれ

たのむ

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