第六通目 スペシャルゴッド通信からのメルマガ

【お題】


登録者さま


こんにちは!


メルマガ担当のエンジェルちゃんです。


いつもスペシャルゴッド通信をお読み下さり有難うございます。



◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆◆Topic 大災害への備えは万全ですか?  


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暖かい日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


さて、


惑星気象決定システムによると明日から緩やかに天気は崩れ、


三十日後には世界的な規模の大洪水が発生する見込みです。


防災グッズの備蓄と大災害への備えは万全ですか?


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💐【解答】コボルトのコボ君から


エンジェルさんヘ


 ぼくはスネークだににすんでいる コボルトのコボくんです 6さいです

 ぼくのいえはいっぱいあめがふると すぐにみずびたしになっちゃうので わくせいきしょうけっていしすてむさんに こうずいにならないようにおねがいしてほしいです

 

 パパとママもひっこしたいといっているけど せんぞだいだいたいせつにしてきたどうくつをすてたくないとおもっているのでひっこせません

 でも フタヒロくんにんぎょうはかってくれるといっていました いっしょにあそべるのがたのしみです


      コボより



💐★コラムニストSの考察


 西暦30X0年。

 宇宙船ノアに乗船した人類は、惑星Kへの移住に成功しました。

 先住種族のコボルトやエルフからゴッドの降臨と崇められたので、成り行きで魔族を倒し、第二の『地球』を創るべく邁進。そのための鍵となったのが、大気コントロールです。


 元々、惑星Kは地球と同じ大気成分を有していましたが、やや水分量が足りず乾いた大地でした。地球の温暖化現象を食い止めた人類にとって、これは最早解決できる問題。

 早速『惑星気象決定システム』を組み立てて惑星Kを『地球』と同じ自然環境へと改造していきました。


 水分量が増えると言う事は、低地の水没を意味します。少ない水場の近くの洞窟で生活していたコボルト達にとっては、住居を失う由々しき事態です。


 救済措置として代替地が用意されていますが、コボルト達の心情は複雑なようです。


 人類の来訪により、緑豊かな大地になり作物の収穫量は倍増しました。飛び抜けた技術力は神の御業と見做され、生活はみるみる便利に快適になっています。

 それでも、先祖代々受け継いできた土地と生活様式を捨てるのは忍びなく、急激な変化に体調を崩し、ゴッドへ『NO』を叫び始めたコボルトやエルフも現れ始めました。

 更には、惑星気象決定システムは、防災グッズを売るために操作されているという陰謀論まで囁かれ始めています。


 このまま種族間の軋轢が表層化してしまうのか。対話路線に転換し、共に未来を創るべく協力していかれるのか。


 今、惑星Kは大切な分岐点を迎えています。

 こちらのコラムではコボ少年の笑顔が消えない選択がなされるよう、今後も情報を発信していきたいと思っています。


         S

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