第一話
婆様の説教は1時間くらいで終わり、実家での自分の部屋に移動させられた。部屋の中は殺風景でVR機材意外には、ゲームソフトの入った棚とこじんまりした机、ふかふかのベッドしかない。俺は、机の上にいかにもっと言った感じで置かれたソフトを見つけた。
「でぇ、これが糞じ、爺さんが言ってたゲームか。ええっと、【Revolution World Online】かぁ。やれば分かるって言ってたが、どれほどのものかなぁ。ん?手紙か、これ?」
俺は、ソフトの下に隠すように置かれた紙を見つけた。
「何が書かれてんだ?ゲームの仕様についてか?」
【隆貴へ この手紙は、お前にRevolution World Onlineがどいうものかを伝えるために書いた。まずRevolution World Onlineは、リアルを追求したファンタジーゲームじゃ。このゲームには、大規模なマザーコンピュータを使っていてプレイヤーの行動によってスキルや称号を与えられるのじゃ。ゲームシステムは基本的なファンタジーゲームとあまり変わらん。あと今は日本に限定して展開しているが、いつか世界規模で展開するつもりじゃ。お前以外に先行プレイということで約1万くらいプレイヤーがログインするが気にするな。1週間したらメンテでログイン出来なくなるから気をつけろ。お前がこのゲームを気に入ってくれることを願う。by有能な祖父】
「最後のところだけ要らないな。・・・他にもプレイヤーがいるのかぁ。よし、じゃあやるか。」
俺はソフトをVR機材にセットしてスタンバイした。
「ゲームスタート」
意識が飛んでいく感覚の後、真っ白な空間に移動した。
「ここでキャラクリと細かい設定をするのか。まず、キャラクリだが・・・フルスキャンして髪と眼の色を白・・・いや、眼は赤にするか。あとは、名前はいつもの【ロスト】でいいな。設定は色々とあるな。」
設定の欄をザッと見て、スキルによる動きの補助は、全部オフにした。持ち前の技術があるからいらん。後は、
「これは、多分爺さんが俺の為に作ったやつだな。」
難易度の設定で最高難易度と書かれたやつは、まさしく俺好みだった。
【最高難易度 アポカリプスモード
・死亡時にリスポーンせずその場でキャラクターはロストする。
・初期開始地点の完全ランダム化
・初期スキルを全て除外
・一部設定の強制(痛覚設定100%)(スキル補助最小化)(安全システムオフ)(システム恩恵一部制限)(初期種族
・
・Dランク以下のジョブの即時転職可能
・キャラレベル上昇に必要な経験値5.0倍
・スキルレベル上昇に必要な経験値2.5倍
・スキル獲得条件一部緩和
・??????????????????
※このモードによる現実への影響は自己責任です。当社は一切の責任を負いません。】
まさしくリアルを追求して強くなりたい俺からしたら最高のモードだ。
俺はこれを見て迷わず、このモードを選択した。このモードは、デメリットが鬼のように重いがジョブの即時転職可能と初期SPの上昇はかなりでかい。
「よし、ステータスはこんな感じでいいか。」
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キャラ名【ロスト】年齢【20】種族 【人間】レベル0
ジョブ【未熟剣士】ランクG レベル0/5 (筋力+1)
ステータス
HP:10/10
MP:5/5
SP:0
筋力:10
耐久:3 (+0)
俊敏:10 (+0)
知力:5 (+0)
幸運:7 (+0)
《ジョブスキル》
【剣術 ランクG 0/5 (筋力+1)】
《基本スキル》
【即時転職 ランクD】【アポカリプス ランクEX】
《装備》
銅の剣
簡素な上着
簡素な下着
簡素な靴
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このゲームでは上からEX SSS SS S A B C D E F Gとランクが分かれていて、初期で選択可能なジョブは全てランクGで限定されているらしく次のランクのジョブに上がるには基本は下位のジョブレベルを一度でもMAXにする必要があるということだ。
そして、俺がまずこのゲームで最初にしたいことは全てのランクGの初期ジョブのレベルをMAXにすることだ。理由は、単純で1番早くそれを達成すれば強力な称号が貰えると考えたからだ。
ただ、ランクGの初期ジョブでもそれなりの数があるからレベル上げは大変だろう。俺がなれるジョブを全部言うと、剣士 魔術師 狩人 盗賊 遊び人 僧侶 旅人 格闘家 調教師 細工師 錬金術師 商人 農家 木こり医師とあり、全て後ろに未熟とつく。人によって選べるジョブは異なるらしい。
(アポカリプスってスキルとして追加されるのか。何気に最高ランクのEXだし。)
その他の設定は適当に設定して、簡単なチュートリアルを見た。
「最初の目標は決まっていることだし、さっさと始めるか。」
俺はこうしてRevolution World Onlineを始めた。
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作者です。主人公は最初から少しおかしいですが、本当はもっとおかしいです。
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