【Revolution World Online】〜最強を目指す最狂〜
ソニア&ロイ
第一章
プロローグ
俺の名前は
俺は今、武者修行を終えて実家に帰省している。武者修行をしたと言っても、大学中退して紛争地域に足を運んで戦いに参戦して暴れ回っていただけだ。
そして、俺は実家で祖父であり恩人の一人である爺さん
「よぉ。爺さん、まだくたばってなかったんだな。てっきりくたばってると思ってたぜ。」
「ふん。祖父の顔を見てからの第一声がそれか。ワシが孫であるお前を残して勝手にくたばるわけなかろう。」
「そうかよ。そういうことは、兄どもに言えよ。いつも嫌味言われる俺の気持ちも考えろよ。」
冗談めかしに言ってやったら、爺さんは顔を顰めた。
「あ奴らは、まだそんな子供染みたことをしとるのか。
高登っていうのは兄弟で、唯一俺と仲良くしてくれる兄だ。次男で俺の次に爺さんに気に入られている。ちなみに俺は四男だ。
「高登兄にはいつも通り散々ハグされたよ。高登兄は昔から変わってねえな。まぁ、悪い気はしなかったぜ。」
爺さんは俺が機嫌良く答えるとホッとしていた。
「相変わらずか。高登は昔から良い子じゃが、少し変わった子じゃからな。他の奴と比べれば1番まともな子なんじゃが。」
それから爺さんと軽い雑談をした。
「で、本題は何だよ。わざわざこんな話をするためだけに俺を呼んだ訳じゃねんだろ。」
爺さんは呆れたように言った。
「お前も変わっておらんのぉ。まぁいい。お前を呼んだのは、あるゲームをプレイして感想を聞かせて欲しいんじゃ。」
「はぁ、ゲームだぁ。次はどんなゲーム作ったんだよ。」
これは、あれだな。爺さんの趣味に付き合わされるやつだ。爺さんは昔からゲームが大好きで自分主導でゲームを作ってる。俺は度々テストプレイヤーとしてそれに付き合わされてるんだよなぁ。ゲーム自体得意な訳ではないが、爺さんが作るゲームのほとんどがフルダイブ型のVRMMOで俺と相性が良いらしい。
そんなことを考えてると爺さんがすっげー自慢げでムカつく顔で説明してきた。
「隆貴よ。よく聞け、ワシは前から現実と全く変わらないゲームを作りたいと考えていたんじゃ。それを実現させるには、空気抵抗や摩擦など物理現象の再現など、おい、待たんか!「長くなるなら寝るわ」はぁ〜。分かった簡潔に言おう。ワシはついに現実と限りなく変わらないゲームを作ることに成功したんじゃ。」
「へ〜。すげーじゃん。」
棒読みで答えると爺さんがニヤニヤと気持ち悪い顔で揶揄うように続けた。
「分っとらんのぉ〜。このゲームは五感から痛覚などのあらゆる感覚を再現していてなぁ〜。今までのゲームとは一線を画す出来じゃ。更にゲーム内のNPC全員に特殊なAIを積んでおり、普通の人間と変わらない思考と行動をすることができるんじゃぞ。やぁ〜大変じゃった大変じゃった。完成させるのに20年くらいかかったからの」
俺はそれを聞いて驚いた。
「は、20年もかけたのかよ!というか、そんな話初耳何だが!」
爺さんは当然だという顔をしていた。
「そりゃ、言っとらんからな。隆貴、お前ならこのゲームきっと、というより確実にハマるはずじゃ。」
「その根拠はどっから出てくんだよ。」
つい聞き返してしまった。
「やれば分かる。あと、性行為もできるぞ。もちろん子供もできる。」
馬鹿なことを言い出した爺さんに俺はほぼ反射的に言い返した。
「はぁー‼︎おい!なんでそんなとこまで再現してるんだよ‼︎ついに頭が沸いたのかよ糞爺‼︎‼︎・・・あっ、つい本音が。」
「なんじゃと‼︎お前こそ、大学を中退してやることが紛争地域に行って暴れ回るとは、どういうことじゃ‼︎お前の方が頭沸いとるじゃろが‼︎‼︎」
さすがの俺もこれにはキレた。
「んだどぉ‼︎やんのかよ‼︎老耄‼︎‼︎」
「その性根を叩き直してやるわぁ‼︎‼︎‼︎」
そして、糞爺と2時間くらい殴り合いの喧嘩して、駆けつけた婆様にぶん殴られて説教をくらった。俺や爺さん、その他に黒島家と関係のある人間は婆様に逆らえない。何故なら黒島家の実質的支配者は婆様だからだ。その名も
俺の家は世界でも高い影響力を持つ財閥、黒島財閥で爺さんが当主なんだが、当時からゲーム作りに没頭しており仕事を放っぽり出していたらしい。そのため婆様が代わりに仕事をしていた結果婆様に権力が集中して、爺さんは尻に敷かれ、婆様なしでは財閥が回らなくなってしまったんだと。
俺の場合は、婆様にでかい借りがあるからだが。俺は親兄弟や親戚に嫌われていて、昔はまともな生活すらできていなかった。そんな時に婆様に助けられたんだよなぁ。婆様が居なかったら俺は今ごろ死んでいただろう。
———————————————————
作者です。人生初投稿の作品なので誤字や不明点がありましたら、遠慮なく言ってください。物語を面白くするコツなどがあったら教えてくれると嬉しいです。
出来れば★を頂けると嬉しいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます