第21話

ハーランが二人ガイウス サミクリを回収しに行くのを見送り父上を待つ


すると、ダイダムが回収しに来たハーランに対し




「ぬっ、ハーラン私に挑みに来たのか。その心意気は良し」


ハーランは焦りながら


「違いますよ団長、そこの二人を回収しに、、、」


「言い訳はせんでいい、掛かってこい」


「いや、だから話を」


「来ないならこちらから行くぞ」


ダイダムがハーランに襲い掛かる


「この、脳筋団長め」


おぉハーラン頑張れ





あっハーランが【星になったの】


いやいや死んでないよ、てか、出てくるの早くない筋肉神かみさま


【別に良いじゃろ】まあそうだけど


【それよりも、お主の待ち人が来たようじゃ】


そうですか【では、またの】




父上が訓練場に入って来る、僕に気づいて


「ケインよ、待たせてすまない」


「いえ父上、僕も今来たばかりなので、気にしないで下さい」


「そうか?」


「父上、母上と妹達イリス シャリーと一緒ではなかったのですか?」


「一緒に来たぞ。ほら、あそこを見てみなさい」


父上の視線の先には




訓練場の休憩スペースで優雅にお茶をしてる母上と僕に元気良く手を振る妹達がいる




「父上、一応聞きますがあれは良いのですか」


「言うなケインよ、私もせめて椅子だけでも用意するよう言ったのだが、、、」


「、、、、、訓練始めましょう父上」ハァ


「そうだな」ハァ


二人の溜息が零れる




父上が僕の訓練メニューを確認する


「それで、ケインよ最初は訓練場10周からであったな」


「はい、父上」


「では始めよう」



父上と一緒に走り出す


二人で周回してる最中妹達が


「「にいさまー、がんばれ」」と、応援してくれる。


すると父上のペースが上がる




「娘達、、私への、、、」ボソッ


あー父上拗ねないで下さい



それに気づいた母上が


「ガラム様、頑張って下さい」


父上だけに声援を送る。その声を聞き父上の機嫌が直る。チョロイですよ父上





10周が終わり母上は父上に、妹達は僕に果実水を持ってきてくれる


イリスは「にいさま、おつかれさまです」


シャリーは「にいさま、かっこよかった」


そう言いながら二人仲良く一緒に渡してくれる


「イリス、シャリーありがとう」



果実水を受け取り飲む、うん美味しいチラッと父上の方を見ると


「はい、ガラム様お疲れ様です。果実水をどうぞ」


「ありがとうソフィー」


そんな感じで話をしてる



クイクイん、妹達が僕のズボンの裾を引っ張る


「ああ、ごめんね」


片手は塞がっているので交互に妹達の頭を撫でてあげる。


イリスは「ぅぅん、にいさまもっともっと」


シャリーは「にいさまのなでなで、だいすき」


ああもう、僕の妹達可愛すぎだよ







休憩も終わり訓練を再開する


「ケイン、次は素振りであったな」


「はい、父上」


「始めよう」








素振り300回も終わり【増えとるのう】


うわっ筋肉神かみさま何時も言ってるけどいきなり


【そんな事よりもじゃ】ダ・カ・ラ


【増えた理由教えい】


わかったよ、実はあの後もノエリス【クッ○ロじゃと】💢【すまんの】


はぁ、それでねあの後もノエリスとの訓練中にダイダムの事でからかっていたらホントに訓練量素振りだけ3倍になっちゃったそれだけ


【馬鹿じゃのう】言わないで







今日の訓練終わったはずなのに僕は




今、父上と対峙している




何故、コンナコトニナッテシマッタンダ




本来であれば今日の訓練は素振りが終わり次第終了だったはず、、、はぁ




事の発端は父上が


「漸く身体も温まってきた、ケインよ模擬戦を始めるか」


「うぇっ、ですが父上、僕の今日の訓練は素振りで終わりなので」


「良いではないか、ケインがどれだけ成長したのか見てあげよう。では始めるぞ」


「、、はい父上」




で、今に至ると


イリスが「にいさまーがんばれー」


シャリーは「にいさま、しゃりーがかわる」


いやいや駄目だよ💦



「イリス、兄様頑張るよ。シャリー、僕は大丈夫だから」


二人を宥める特にシャリーを


じゃあ、やりますか



こう父上と対峙していると強いなぁって良くわかる、全然隙が無いんだもん。


さて、どうしたものかな



「どうしたケイン、掛かって来なさい」


やるだけやってみますか



「、、、行きます」


瞬間、僕は身体強化の魔法を掛け父上に仕掛ける


「はっ」カアン


身体強化で奇襲をしたつもりだが、いとも簡単に防がれてしまう




「ふむ、その歳にしては見事な身体強化の魔法だな」


げぇバレテル


「だが、まだ甘いぞケイン。ああ、そのまま状態を維持していなさい、行くぞっ」


ひぃぃ、上下左右からの攻めを必死に防ぐ、、、キツすぎでしょ、、、




そうだ!!




こんな時こそ筋肉神かみさまのサポートを、、、あの、筋肉神かみさま


【おかけになった電話は現在使われておりませんのじゃ】


ふざけんな【冗談じゃ】


何か解決策を【無理じゃ】


早くなぁい【そんな事言ってものう、お主の実力は平凡じゃからのう】


そこを何とか【ワシから言えるのは】


言えるのは?【頑張れ応援しとるぞ】


えっと、それだけですか?【そうじゃ】マジですか(泣)




それからも父上の攻めを必死に防いでる、、、


あれ、攻撃が止んだ?



父上が何か考えている。今なら行けるか?


「ふむ、そろそろ終わりにするか」


父上の言葉を聞き、えっ終わりヤッターそう思ってたら



「ではケインよ、次で最後にしよう。防いでみなさい」


あっ、まだあるのですね


「ハァハァハァ、、カヒュッ」


僕、息が上がってもう限界なのですが


「、、、行くぞ」




どこから来ても良いように集中して父上を見る


一時も目を離はなさぬ様に集中していた瞬間


フワッと、まるで蜃気楼の様に消える、、、一体何処から、、、


、、、背後から気配がする。よし



「後ろっ」


そう思い木剣を振るが空を斬るあれぇ、確かに気配があったんだけど、、、



そんな考えの中、あれ、、、まだ何か、、


そう思った瞬間


背後から僕の頭にコツンと何かが当たる振り向くと


父上が僕の頭に木剣を当てている



「勝負ありだな、ケイン」


「はい父上、僕の負けです」


模擬戦が終わる





僕は父上に、違和感があったので聞いてみる


「父上先ほどのは、僕の背後に気配が確かにあったのはずなのですが」


「はははっ、それは秘密だ。だがケインよ、気配を感じ取ったまでは良かったぞ。その後、木剣が空を斬り気が抜けてしてしまったのは駄目だが」


「、、、はい」


ちょっと悔しい。



そんな気持ちを察したのか父上が


「しかし、強くなったなケイン」


「、、、強くなったのでしょうか?」


「父の言葉が信じられぬか」


「いえ、、、そんな事は、ありません父上」


「それでは、訓練を終わりにしよう」


「はい父上、ありがとうございました」


今日の訓練が終わる






本当には強くなってるのかな?


別に争いたい訳じゃ無いけどね。でも、、、



「「にいさまー」」



その声で我に帰る、振り向くと妹達イリス シャリーが駆け寄って来る


イリスは「にいさま、すごかったです」


シャリーは「にいさま、かっこよかった」


二人が抱き着いてくる。


「イリス、シャリーちょっと兄様、汗を流してないから離れた方が」


イリスが「にいさま、くさくないよ」


シャリーは「にいさま、いいにおい」


いいのかな?ま、いいか二人の頭を撫でる。




さて、このままだと昼食の時間に間に合わなくなるので、どうしたものかそう思い父上が僕達に


「イリス、シャリー、ケインはこれから私と汗を流しに行くので、ソフィーと先に食堂に行きなさい」


妹達は「「えーおとうさまのけち」」


やめてあげて父上のライフが0になっちゃうから



慌てて僕は


「イリス、シャリー、僕も汗を流したいから先に食堂に行っててね。後、父上に謝るんだよ」


「「はーい、ごめんなさいおとうさま」」


良く謝れました。父上も何とか立て直す


母上が「イリス、シャリー、お母様と一緒に行きましょう」


妹達は「「わかりました、おかあさま」」


「ガラム様、ケイン、私達は先に行っておりますね」


メイド達を連れ訓練場を後にする




「私達も行くか」


「はい父上」




















~後書きみたいなもの~


戦闘描写って書くの本当に難しい、、、

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