第18話

今僕達は、執事長の入れてくれたお茶を飲みながらシルバの相談にのってる


父上から「それで、シルバよ相談があると言っていたが。あの場では出来ない事だったのか?」


シルバは「いえ、そのようなことでは無いのですが、、」


「では申してみよ」


少し考えてからシルバは言い出す


「はい、来月息子が誕生日を迎える事になり、、その、プレゼントをどうしたら良いのかわからず相談を」


「そうか」


「なにぶん、初めての事ですので」


深刻な相談じゃなくて良かった


【この執事結婚したんじゃな】


ああ筋肉神かみさまそうだよお相手は、、、






あのメイド長現在(30)だよ


【捕獲されてしまったのか】


、、、で、メイド長ね。これからも出てくると思うから


【紹介じゃな】そうだね【レッツ筋肉マッスル



【では始めるぞ】


メイド長改めて名前はリエル(30)だよ


【してどんな手を使って、あの有能執事を捕獲したのじゃ】


言いかたぁ、あながち間違いじゃないんだけど【説明はよ】


簡単に説明するとシルバに一服盛った【恐ろしいのお】


シルバ本人も気付いてはいるけど、責任感が強いから


【それで良いのか?】


良いんじゃない、子供も産まれ幸せに暮らしてるんだから【まあのう】


それじゃあ終わりにするよー【わかったのじゃ】






父上が「そうか、プレゼントか、、、私も最初はケインのプレゼントで迷っていたものだ」


「父上、そうなのですか」僕の問いに


「そうだぞケインよ。初めての子供しかも男の子だったので色々考えたものだ」


シルバが「旦那様でも、直ぐにはお決めになるの事が出来なかったのですね」


「まあ、私の場合は伯爵家としての面子もあるからな」


すると執事長が


「そうで御座いますね、あの時の旦那様の焦り様は、失礼な言い方になりますが大変面白かったので」


僕は気になり「面白いって?」そう聞く。


父上は焦りながら「私の話はよいのだ、今はシルバの事だ」


執事長は「そうで御座いましたね、失礼致しました」


気になる、後で教えてくれないかな


シルバが僕に「因みに坊ちゃまは、貰って喜ばれる物は御座いますか」


僕は「うーん、僕は皆から貰えるなら何でも嬉しいな、ゴメンねシルバあまり力になれなくて」


「いえ、ありがとうございます坊ちゃま」






前世では、一般的な家庭【ニートじゃったがの】ウッサイ


転生してから毎年誕生日を盛大に祝ってくれるのは嬉しいんだけど、記憶が戻ってから庶民感覚の方が強くて


【そればかりはどうしようもないの】


ついこの前、8歳の誕生日なんてミスリルで作られたナイフをプレゼントされた時は流石に顔を引き攣らせたよ


【ミスリルは高価じゃからな】


いくら掛かったのかは聞いてない、聞いたら気絶しそうだから


【金○の小さい奴じゃの】僕の○玉大きいから


【ホントかの】ホントだってこの間だってミリーに、、、って違うそうじゃない







すると執事長から


「シルバ、プレゼントに関してリエルには相談してないのですか?」


「それなのですが、リエルにはサプライズで喜んでもらおうと思っていまして」


なるほどね、シルバでもそんな事考えるんだ


それから僕達四人で、あーでもないこーでもないどうしようか話し合ってた




すると誰か来たのか扉がノックされる、皆で顔を見合わせて?


誰か来たのこんな時間にそんな感じで考える


父上が「入れ」


そう告げ部屋に入ってきたのは、騎士のガイウスとサミクリだった


ガイウスが「お邪魔しますガラム様。お、ケイン坊に執事長にシルバまで何の話してるんですか?」


サミクリは「だからガイウス言い方、失礼しますガラム様。見回りの最中、このような夜更けに執務室の明かりが点っていましたので不審に思い確認をと」


父上が「そうか、二人とも見回りご苦労」


ガイウスが「いやぁ、ガラム様騎士として当然ですよ」


サミクリが「だから、、、」


言おうとした時父上が遮り


「サミクリよ、気にせずとも良い」


「ですが」


「まあ、他家がいる場合は困るがそれ以外であれば気楽にしてるが良い」


ガイウスは「流石ガラム様、そこらのお堅いお貴族様じゃなく話がわかる」


それを聞いたサミクリはピキッと怒りながらも深呼吸して怒りを抑える


ガイウスが「それで、何の話し合いをしてたんですか?」


父上が丁度いい騎士達にも聞いてみるかそんな感じでシルバを見る。


シルバもその視線を感じ取り騎士二人に


「実は、、、」


これまでの経緯を説明する





ガイウスが「はぁ~なる程ね。何時もお堅い執事のシルバでもそんな事考えるのか」


サミクリは「私達の意見が参考になるかわかりませんが」


ガイウスは「やっぱり男なら剣だろ」


サミクリが「それはガイウスが欲しいだけだろ、まったく」


「ならお前の意見言えよ」


「男の子と言われましても、生まれてまだ間もない赤子ですから、やはり玩具おもちゃ等が宜しいのでは」


「でもよ、玩具って言ったって色々あるだろうが」


「それは、、、、。」


すると執事長が何か思いついたのか


「それでしたら、ブローチならいかかでしょうか?」





ブローチ?何で?


父上が「それは、女の子であれば良いが何故だ」


執事長が理由の説明をする


「確かにブローチは本来女性が好む物でございますが、先ほどガイウス殿が男性であれば剣と申しておりましたので。オーダーメイドで剣の型で作れば宜しいかと思い意見を申し上げます」


おぉそれはいいね



シルバも執事長の意見に


「ありがとうございます執事長。旦那様、坊ちゃま、執事長の言ったオーダーメイドでブローチを作ろうと思います。お二方に相談をさせてもらいましたが、執事長の案を採用する事となり申し訳ございません」


父上は「気にするなシルバよ」


僕は「プレゼント決まってよかったね、シルバ」


「ありがとうございます旦那様、坊ちゃま」


執事長も「良かったですなシルバ」


「はい、執事長」




そんなやり取りを見てガイウスが


「ほらみろ、サミクリ俺の意見のお陰だぜ」


「うっ、それはそうだが」


「だろ、やっぱ男は剣だよな」


「まあ脳筋のお前の意見がたまには役に立つんだな」


「へへっ、悔しいのかサミクリく~ん」


「お前、明日の訓練で覚えていろ」


「おうよっ、受けて立つぜ」


そんな仲が良いのか悪いのか解らない会話を僕達に聞こえないように言ってる


シルバの相談も解決できたので解散になる、良かったねシルバ。




あっあれ睡魔がzzz


「ケイン、、、」


父上が何か言って様な、、でも眠くてzzzzz




「坊ちゃま、眠られてしまいましたね」シルバが言う。


執事長が「本来であれは、ご就寝のお時間ですから坊ちゃまは」


父上が「それであれば、私がケインを部屋へ連れていこう」


僕を抱き上げ様とする。


シルバが「では、私が坊ちゃまを、、、」


「良いシルバよ、この様な時でない限りケインを抱く事が出来ないからな」


「畏まりました旦那様」


そして父上に抱き上げられる



父上が「では、解散としよう。執事長とシルバは休むと良い、騎士二人は一応私達の護衛を頼む」


執事長は「では、失礼致します旦那様」


シルバは「本日は、私の相談に乗っていただきありがとう御座いました。旦那様、坊ちゃまをよろしくお願い致します」


ガイウスとサミクリは「はい、ガラム様。護衛としてお供します」


父上が「では行こうか」


僕の部屋へと向かう




部屋へ向かう途中、父上が少し笑う。それを見たサミクリが


「ガラム様、もしお辛いのであれば私が」


父上は「いや、辛くはないぞサミクリよ。ただ、、、な」


頭に?がある二人に


「いやな、ケインも大きくなったなと、後数年も経てばこのように抱き抱える事が出来なくなるからな」


それから僕が起きないように沈黙の時間が続く




















【その後じゃ】感動で終わろうとしたのに


【だって、ワシの出番少ないんじゃもん】少ないからって


【で、どうなったのじゃプレゼント大作戦は】何そのネーミングダサッ


【煩い、いいから教えるんじゃ】


わかったよ、ええと、プレゼントを用意してた事自体はリエルは凄く喜んだらしいよ、ただ


【ただ、何じゃ】うん、リエルも貰えると勘違いしたのか


【用意したのは誕生日である息子だけじゃろう】


そうなんだけど、『私の事、嫌いになってしまったの』って拗ねちゃったんだよ


【執事も災難じゃの】


まあ、その後シルバはブローチを作って貰った店でペアブローチを作って難を逃れたよ


【不敏な執事じゃ】まあ両人はお揃いのブローチを付けて仕事してるから良いんじゃない


【満足したので終わろうかの】はいはい





















~後書きみたいなもの~


よく話を脱線させてしまう作者です。


この3連休を使い、GW期間中は毎日投稿できる様頑張ります

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