第14話

訓練も終わり軽く汗を流してから父上の執務室に向かう、そしてドアをノックし


「父上、ケインです」そう告げる。


、、、少し時間がたち中から「入りなさい」父上が言う



「失礼します、父上」部屋に入る


「よく来たケインよ。それで、相談があると言っていたが」


「はい、父上。お小遣の事で少し、、、」


「・・・まあ良い、シルバ紅茶を頼む。ケインもソファーにかけなさい」


シルバが「それでは、旦那様、坊ちゃま少々お待ちを」


そう言い一旦執務室から出ていく。僕は『失礼します』言いながらソファーに座る



【紹介の時間じゃぁぁぁぁぁ】えっ、いきなり


【どうじゃ驚いたであろう】そりゃぁね


【たまには変化球も必要じゃからの】変化球て【ではレッツ筋肉マッスル



【では、今回お主の父親の紹介じゃな】


あ、うん。父上ね、名前は名前はガラム・ヴァスト年齢は母上と同じ(23)現ヴァスト伯爵家当主だね、伯爵家を継いだのは三年前


【ほう若くして継いだんじゃのう】


そうそう、で、髪は少し暗い青色でベリーショート。普段は目元もキリッとして威厳もありカッコイイ父上でも、家族だけしかいない場合はもんの凄く優しい目つきになる


【ギャップじゃな】で、当主なだけあり物凄く強い


【姉妹には敵わがのぅ】それはしょうがないでしょっ【ままっ、ええわ】


母上からの猛アッタクからの婚約結婚だったけど父上も、母上を最初見た時から気になってたらしい


【両想いか珍しいの】今でもラブラブな夫婦だからまた子供が生まれるかもね


【子だくさんはええ事じゃ】これ位でいいかな【終わりじゃ】




どう話を切り出せば良いものかと、考えていてチラッと父上の様子を窺うと、父上はこちらから言い出すのを待っているようなので暫く無言の時間が続く


、、、、、、、、、、、、その時ドアを叩く音が聞こえる



「旦那様、紅茶をお持ちしました」シルバが戻って来る


「入れ」父上が言い


「失礼いたします」そう言いながらシルバが部屋に入る。


紅茶の準備が終わったので、父上と僕にシルバは


「では、旦那様、坊ちゃまどうぞ」


そう言いながら紅茶とお菓子を出してくれる




僕は、まだ考えがまとまらずどう話しかけるか迷っている、、、、、すると父上とシルバが小声で何かを言っているのが聞こえる




『旦那様、坊ちゃまから先ほどお小遣での相談と事でしたが』


『そうだシルバよ、ただお前が準備で出ていってからケインは一言も発しないので困っている』


『坊ちゃまを見るに、まだ考えが纏まらず迷っているご様子。旦那様から話を振ってみるのが宜しいかと』


『そうなのか』『ええ、そうすれば坊ちゃまも話てくれるかと』


『わかった、私から話かけよう』


まる聞こえなんですけどね、流石シルバ僕の気持ちをわかってる




そして父上が「ケイン相談事とは、お小遣の話であったな」


僕は答える「はい父上」


「しかし、それなりには渡している筈なのだが」 「それは、、、、。」


「何か言いにくい事なのか?」 「いえ、そんな事はありません」


「それならば話てごらんなさい」 「、、、、、、はい」僕は話す。



昨日、執務室でミリーに申し訳ない事をしてしまい、夜僕の部屋でミリーからの[オハナシ]があり『パラダイズ』の季節限定スイーツを奢る事になったことを伝える


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

、、、、、、、、、、。



沈黙が続く、、、、すると父上が


「昨日の事は、私も少し悪ノリしてしまったからな」


僕は言う「いえ父上は悪くありません、僕が出来心で言ってしまった事なので」


「そう言うなケインよ、私も悪かったのだから」 「、、、、、すみません父上」



「まあ良い、シルバ」シルバに父上が突然


「『パラダイズ』に遣いを出し、先に料金を支払っておけ」


シルバは「宜しいのですか?」


「良い、今回の事に関して私にも非があるからな」それを聞いた僕は動揺する。


そんな動揺している僕の事が解っているいるかの様に父上は


「可愛い息子が困っているのであれば、助けてやるのも私の仕事だ」


そう優しい顔で僕に言ってくる。


























その時、突然前世の記憶がフラッシュバックする


前沢啓司まえざわけいし○歳~


「ねぇ、お父さんお母さんは」


「啓司、お母さんは今日急にお友達とお出かけの予定が入ってね、、、。」


「えぇ~今日三人で遊園地に遊びに連れて行ってくれるって言ってたのに」


「ごめんな啓司、でもお父さんが今日は啓司の行きたい所に連れていってあげるよ」


「、、、、、、、、わかった。じゃあ、お父さん僕あれが食べたい」


「ははは、よし。それじゃあ食べに行くか」


「うん、行こうお父さん」


それはまだ何も知らず幸せだった時の記憶




















「、、イ、、、し、、ケ、、、」「、、、ち、、、、ゃ」、、、、、声が聞こえる、、、、、。






あれオレは何を【しっかりせえ】


あれ筋肉神かみさまどったの?


【[どっだの?]じゃないわい、心配かけよってからに】


心配?


【そうじゃ、お主前世記憶がフラッシュバックして暫くボーっとしてたんじゃぞ】


うわっマジか、やっちゃったテヘッ


【んな事より、お主の父と執事が心配しとるぞ】ヤバ、誤魔化さないと


【これだから○貞は】張倒すぞ


【お主では無理じゃムキッ(ポージングを決める筋肉神かみさま)】ですよねー





「大丈夫か、ケイン」父上


「坊ちゃま、体調が優れないのですか」シルバ


二人が心配しながら声をかけてくれる。〔ああオレは愛されてるんだな〕おっと感傷は此処まで、誤魔化さないと


僕は「大丈夫です、父上。シルバも心配してくれてありがとう」


父上は「急に黙こんで心配したぞ」


シルバは「坊ちゃま、お身体に何かあればすぐこのシルバにすぐお申しつけ下さい」


「うん、わかったよ」



父上が「それでケインよ、暫く心此処にあらずであったがどうしたのだ?」


僕は「はい、父上が『パラダイズ』の支払いをしてくれると言われたので、申し訳なく気が動転してしまって、、、。」


「そうであったか。体調が優れない訳ではなかったのだな」


「はい父上、心配をおかけしてすみません」


「良い、では相談事の話は終わりにしよう」 「ありがとうございます父上」





そろそろ昼食の時間が迫ってきたので僕から


「父上お仕事の方は大丈夫なのですか?」


そう言い父上は軽く


「ん、今日の分の仕事はもう終わってるぞ」


もう終わってるのスゲー感心しつつ


「それなら、もうすぐ昼食の時間になるので父上と一緒に食堂に行きたいです」


「では、一緒に行くかケインよ」 「はい父上、それで少しお願いが、、、、」


「?どうした、言ってみよ」




恥ずかしいが


「その、、、食堂に行くまでの間、父上と手を繋ぎながら行きたいです」



父上はポカンッ( ゚Д゚)としたがすぐにキリッとした表情に戻し


「そんな可愛いお願いか、いいだろう。では、行こうかケインよ」


手を差し出す父上、その手を僕は


「行きましょう父上」


そう言いながらあの時の様に父上お父さんの大きくて頼りになる手を握る、、、


それを間近で見ているシルバは『仲が宜しいですね』そんな感じで微笑む



あぁ~幸せだなぁ~


食堂に着くまでのささやかな時間ではあるけどこの時


オレは今を生きる本物の


ケイン・ヴァストになった






















~白い空間~


【ふぅ~焦ったわい】


『災難でしたね神様』


【ホントじゃよ、まったく】


『まあこれで良かったのでは?』


【結果的にはそうなるがのう】


『終わり良ければ全て良しですよ』


【お主は気楽に見てられるから、そんな簡単に言えるのじゃ○○よ】


『私は何も出来ませんから』


【いっそのことお主にも手伝わせようかの○○よ】


『それは、、、、』


【まあ無理にとは言わん、だが本当に危なくなれば無理矢理にでもやらせるぞ】


『わかりましたよ神様、、、』フフッ


【なんじゃ、何かあるのか?】


『フフッ、、いえ、なんでそこまでケインにやってあげるのか気になって』


【あやつの前世を見た時、あまりにも酷かったから、、、じゃ】


『それだけですか、本当に?』


【それだけじゃ。、、、、えぇいそんな生暖かい目で見るな○○○○】


『まあ、そう言う事にしておきましょう』


【わかればいいのじゃ、まったく】



























~後書きみたいなもの~

今回はシリアスが大半になってしまった(手が止まらなかったのユルシテ)

シリアスって書くの難しいです。書ける人達を尊敬します勿論それ以外もですが


次回は、ほのぼの(?)にしたいなぁ(ついでにギャグも



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