第12話

朝食も食べ終わり


『さて、どうしようかな。そうだ、母上と妹達イリス シャリーに会いに行こう』


母上の部屋に向かおうと足を進めていると


「坊、訓練場はそっちじゃない」


セリスが言う。僕は


「稽古まで時間があるから、母上に挨拶しようと思うんだけど、ダメ?」


「それならいい。でも、そんなに時間ないよ坊」


「稽古の時間には間に合わせるようにするから。遅刻すると大変だからね」


「わかった、なら早く行こう坊」


二人で母上の元へ向かう




コンコンコン「母上、ケインです。入ってもよろしいでしょうか」


すると部屋の中から「少し待っててねケイン」


そう、母上が言う




少し扉に前で待つ


ガチャッ「ほらっ、奥様の準備出来たから入りな坊ちゃん」


扉を開けたのがフィリスだったので驚き


「あれ、何でフィリスが」


アタシは今日非番だからね、昨日産まれたお嬢様達が可愛いって熱を上げてる坊ちゃんが言うから見に来たのさ」


ほーん、なるほどね。招かれ入室する


優雅にソファーに座って紅茶を嗜んでいる母上に挨拶をする


「母上、おはようございます」


「おはようケイン、昨日はよく眠れたかしら」


「はい」 「それなら良かったわ」


優しい雰囲気の親子の会話【ちょっと、いいかのう】


うん、来そうな気がしたよ筋肉神かみさま


【ならば、解っておるなケインよ】


はぁ、母上の紹介でしょどうせ


【流石じゃケインそれではイクゾー】はぁ~




【では張りきって行ってみようぞ】


りょーかい、僕ケインの母上名前はソフィー・ヴァスト


年齢は(23)綺麗な緑髪でミディアムストレート、スタイルも抜群だよ


【そんなに良いのか】


いや、食いついて来なくていいから【つまらんのぉ】


うっさい、えーと、あ、母上はヴァスト家のちょうど反対側を治めてるガレリア侯爵家の三女で、父上とは王都にある〔サウス国立学園〕で、出会って母上が一目惚れして父上に猛アタックして婚約したんだって


【そんな感じには見えんのう】


父上が言うには、学園生時の母上はかなり[ヤンチャ]してたらしい。




因みに〔サウス国立学園〕の試験は、貴族平民問わず10歳から受けれられる


【お主はどうするのじゃ】うーん考え中


【まあ好きにするが良い】


まあ、ヴァスト領にも学園はあるし試験も無く緩そうだからそっちで良いかな


【何故じゃ】


別に王都の学園に無理して通わなくても、試験もあるし大変そうじゃん


【本音は】妹達イリス シャリーと離れたくない


【シスコンじゃのう】悪いか



こんな感じで良いかな【い○○も~】


それ、ヤバくない【大丈夫じゃろ、多分】


じゃあ紹介終わり【またの~】





「ほら、坊ちゃん紅茶入れたから飲みな」


フィリスが僕の前に紅茶を置いてくれる


「フィリス、今日は非番なんでしょ、わざわざ働かなくても」


「いいんだよ、こんなの働いた内にならないし」


それに、と続け


「セリスの入れたのを飲みたいのかい、坊ちゃん」 「ヴッソレハ」



するとセリスが「フィリス、それは失礼。私だって入れられる」


「そんな事言ってこの間も、坊ちゃんに入れて気絶させたじゃないかい」


「、、、、、。気絶時間は減ってる、、」


「いや、本来紅茶で気絶なんかしないよ」


「。。、、。、グスン、、」


母上はあらあら、うふふ仲が良いのねなんて言ってほのぼのと二人を見てるし、僕がやるしかないか





ふうぅぅぅ、よし


「フィリス入れてくれてありがとう。セリスも一生懸命やってくれてるから、ね。」


「坊、、、、。」


「悪かったねセリス。でも、紅茶に関してはアタシ達の中ではミリーが一番だから、ミリーに教えてもらいな」


「わかった」ふう良かった



紅茶を飲み終えたので、さーて妹達を見ようかなそう思い母上に


「母上。妹達イリス シャリーに挨拶しても宜しいですか」


そう伝え母上から「ええ、良いわよケイン、それじゃあ行きましょうか」


母上と一緒に隣室に向かう




隣室に入り、妹達が寝てるベビーベッドに僕が顔覗かせた瞬間


「きゃぅ」「たぁぃ」


目を覚ました妹達と目が合う、あれさっき妹達の乳母から聞いた話だと、先ほど寝たって言ってたよな


【それなんじゃが】うぉぃ、またいきなり声かけないでよ


【すまんすまん。簡単に説明すると姉妹はお主が近くに来るのを感じ取れるのじゃ】


なんで?


【姉妹に初めて触れたときワシの筋肉チカラを授けたじゃろ】


そんな事言ってたね


【それにより、お主と姉妹にはパスみたいたものが繋がっているからの】


なるほどね


【後、ワシの筋肉チカラの一部を授けたことにより、姉妹はお主の言う事を何となくわかるようになっておる】


おぉ、まだ赤子だけど妹達とコミュニケーションがとれるのか


【なんとな~くわかる程度じゃぞ】


りょーかい【ではまたの】




さて、妹達イリス シャリーと交流しよう


「イリス、シャリーおはよう。お兄ちゃんが来たよ」


そう言い様子を窺って見てると二人は


嬉しそうに「きゃぅぁ」「たぁぅ」と、キャッキャッしだす。


すると後ろから「「グハッ」」って感じの声が聞こえ振り返ると


「お嬢様達可愛い過ぎるぜ」と、フィリス


「イリスにシャリー、、、これは魔性の女」と、セリス


「あらあら、私の子供達は仲良しで可愛いわぁ」のほほんと言う母上



まあ放置でいっか、時間もあまり無いし妹達の方に向かい直すと、ん、二人とも僕に向けて小さい手をだす、、、


ああ、昨日みたいにしたいのね(キャワイイ


「イリス、シャリーはい」僕は二人に指を差し出す


すると


「「だぁぁぁぃぅ」」二人ともニコニコしながら指をキュッと握る


「「グフッ」」


僕は何も聞いてない、、、ホントダヨ



和やかな雰囲気の中、セリスが「坊、そろそろ時間」


そう言ってくる、もうそんな時間か。



さてと、妹達を説得しますか


「イリス、シャリーお兄ちゃんお稽古のお時間だから離してくれると助かるな」


筋肉神かみさまは、〔なんとな~くわかる〕と言ってたが


「きゃぅぅぅ」「うぅぅぃぅ」


二人とも嫌そうではあるが、昨日みたいな感じじゃないな、さらに続け


「お兄ちゃんも二人と一緒にいたいけど、二人の事も守れる様になりたいから。ね」


「後は二人とも良く寝て元気に育ってほしいな」


言い終わると、指を放してくれる


「ありがとう、お兄ちゃん頑張るね」


「「あぁぃぁぃぅ」」頑張ってって言ってる気がする


『『グハッ』』『可愛いわぁ』幻聴かな



振り返り母上に挨拶をする


「母上稽古の時間になりますので」


母上は「頑張っていらっしゃいケイン」


そう言いながら僕を抱きしめてくれる


【ワシも埋もれてみたいのぉ】


今いい感じなんだから出てくるな


【ケチじゃのぉ】煩い、良い雰囲気が台無しだよ。まったく



気を切り替えないと


「では母上行ってまいります」 「いってらっしゃいケイン頑張ってね」




セリスとともに訓練場に向かおうと、セリスを見る、、、、、、、、


え、なんで二人とも倒れてるの。


しかも、倒れかたが○ム○ャやん




その後、急いでフィリスとセリスを叩き起こし急いで訓練場にいったのである(遅刻は免れた



























~後書きみたいなもの~

記憶を取り戻したケインは後日、セリスが入れた紅茶を美味しく飲めましたとさ(毒耐性◎)

これには、ミリーとフィリスも驚愕


筋肉神かみさまはスナイプ能力を手にれたテッテレー


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