第11話

セリスと話をしながら食堂に着く、父上が先に席に着いていたので挨拶をする


「父上おはようございます」


「おはようケイン」


挨拶を交わしながら僕も席に着く




そういえば、昨日母上に聞こうと思って諦めたけど、父上にも聞いてみようかな

すると父上から


「ケイン、昨日ソフィーの所で夕食を食べていたが楽しかったか」


そんな事を言ってくる、父上から話題を振ってくれたので


「はい、久しぶりに母上と夕食をご一緒出来て嬉しかったです」


「そうか、よかったなケインよ」


「でも、妹達イリス シャリーに手をふさがれてしまって、、、母上とミリーに[あーん]してもらい食事をしたのは、少し恥ずかしかったです」


「ソフィーの「あーん」だと」ガンッ


ん、父上。



僕が母上とミリーに[あーん]してもらったのを告げた瞬間、何を焦ったのかいきなり立ち上がろうとして膝をテーブルに打ちつけてしまい、『うわ、痛そうだな』そんな事おもう。


執事のシルバに「旦那様、大丈夫でございますか」なんて事を言われ、父上も「うっうむ、だ、大丈夫だシルバよ、、、『しかしソフィーの[あーん]か』」


最後の方は聞き取れなかったけど、気になる。



すると、セリスが小声で


「ガラムは、坊がソフィーに[あーん]したもらったのが、羨ましかったのよ」


そうなの、確かに普通に食事する時は出来ないしね。


「でも、僕にばらして良かったの」


そう言うとセリスは、「別に良い、私は坊の専属だし」


そう嬉しい事を言ってくれる




あっそうだ、父上に相談する事があった


「父上。相談したい事があるので、今日お時間空いていますか」


「そうだな、シルバよ。時間は取れるか?」


シルバに父上が聞く


「それでしたら、本日坊ちゃまの剣の稽古の後であれば大丈夫かと」即答するシルバ、相変わらず有能過ぎやしませんか家の執事


【そうじゃのう】『ウワッ』そんな声を出してしまう



父上から「どうしたケイン、大丈夫か」


心配される


「大丈夫です父上」 「そうか?」





筋肉神かみさまいきなり声かけないでよ


【暇じゃったからの】


暇だったからじゃないよもう。


【それで、今回は執事の紹介かの】


えっやるの 【ほれ、やるぞい】


ねえ、僕の話聞いて 【聞いとるわい、はよせい】


わかったよ、もう



【今回は執事シルバの紹介じゃ】


シルバね、そういえばシルバは元からヴァスト家に仕えていたわけじゃないらしい


【ほう、そうなのか】


うん、セリスが言うにはね。そこまで詳しくは聞かなかったけど、ちなみに執事長は別にいるから


年齢は(21)童顔を気にしているのか威厳のある話し方を良くする、それがドストライクなのかメイド長(27)から狙われているらしい


【そうなのか?】らしいよ、他のメイド達が話てるのを聞いた感じだと。僕も二人が話してるのをよくみかけるから


まあ、二人が結ばれれば僕も嬉しい。


そんな感じかな【では、紹介終わりじゃ】




食事が運ばれてくる、それと同時に野太い声が


「ガラム様、ケイン坊ちゃん本日も腕によりをかけましたよ」


大声と共に入ってくる料理長のペラハコ、シルバが


「ペラハコ、煩いし失礼ですよ」それに対し


「堅いこと言うなよ、シルバ。ガラム様には許可取ってんだから」ピキッ💢



あー、ま~た始まった


【新キャラじゃな】 新キャラ言うなし


【では、イクゾー】 ちょっ待てい


【またんわ、ほれほれ】 はぁー



【紹介第二弾ペラハコじゃ】


ペラハコは、元々冒険者をやっていて僕によく失敗談を面白おかしく話してくれる


【成功より失敗談とは、また変な奴よのう】


それで、パーティーの食事を一手に引き受けていたんだって


年齢は(32)肌が色黒で熊みたいな見た目、でも結婚はしていて娘(3)がいる、シルバとはまぁ水と油な関係でよく口論をする。


父上も『またか』そんな顔をしている


で、冒険者だったのに何故家の料理長にって思うでしょう


【そうじゃな】それは、護衛依頼で野営をしていた時に、ペラハコの作っていた料理を母上が「あら、美味しそうな匂いね」そう言いながら味見で食べてしまったからである。


その時の事をペラハコは「あの時は、流石に死を覚悟したぜケイン坊ちゃん」そう語る


【まぁそうであろうな】母上も結構無茶なことするからね。


そんなこんなで、後はご想像に任せて【終わりじゃ】だから被せないで




ペラハコが「今日も良い食材が入って来たから、期待していいぜ」


シルバが「言い方を、直しなさい」


「メインは泥んこエッゴのホレー草炒めだ」


「話を聞きなさい」


そんなやり取りをしているが、あれ僕は気になり


「ペラハコ、泥んこエッゴって確か」


「おう、ケイン坊ちゃん。ちゃんと解毒はしてあるぜ、解毒しない方が俺は美味いと思うがな」ガハハッ笑うペラハコ。


そこは信頼してるからいいけど


【因みに泥んこエッゴは沼地に住むモンスター[ドドちょう]の卵で、ホレー草は、ほうれん草じゃな】


いきなりどうしたの【気にするな】




食事の準備が整う、父上が「では頂こうか」


そう言い僕も一緒に祈りを捧げる


『大地の恵と自然に感謝を』


祈りが終わり、食事がはじまる


さて、食べるぞ



うん、美味しい(^~^)サラダにパンにスープも、流石ペラハコ


「今日も美味しいよ、ペラハコ。ね、父上」


父上は「そうだなケイン、ペラハコ何時も言っているが良い腕だ」


「ガッハッハ、ガラム様にケイン坊ちゃんも、おだてても食後のデザートしか出せませんぜ」


なんとっ、僕はたまらず「デザートあるの」ガタッ


「おうっ、新鮮な泥んこエッゴが手に入ったからな、坊ちゃんの好きなプリーンを作ったぜ」


父上が「ケイン、少し落ち着きなさい」


注意されてしまう。うん、落ち着こう


そしてメインの泥んこエッゴのホレー草炒めに手を付ける



うまぁぁぁ、半熟のエッゴが濃厚な味わいでホレー草の甘さを引き立ててる。解毒をすると味が落ちるらしいが解毒をしてないエッゴってどれだけ美味いんだろう?


【簡単に言うと、今の味の3倍程の旨味じゃな】


マジっ【マジじゃ、まあ毒と言っても一日中トイレへ篭る程度だがの】


そうなんだ【まあ、何回か食べてるとが耐性付くその程度の毒じゃ】


でも、何回もトイレに一日中篭るのは嫌だな



食事も終わりデザートも堪能して満足満足



今日も一日頑張ろう
























~後書きみたいなもの~

デザートのプリーンはまんまプリンです、御先祖で日本からの転生者ローレンスが食文化にも力をいれと説明がありましたが、大半の食べ物に関して名前を付けたのがローレンスなので、、、、そこらへんは軽く流してお読み下さい(*'∀'人)


ちなみにケインは筋肉神かみさまから〔病気等〕にかかりにくい健康な肉体をおねだりして貰ったので泥んこエッゴ程度の毒は効きません


双子姉妹出演を期待している皆様へ、次の話で少しだけ出演予定なのでもう少しお待ちくださいm(__)m

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