第6話
「ふう、ようやく部屋に戻ってこれた」
あの後、恥ずかし思いをしながら、夕食を食べ終えて妹達はまだ僕の指を離さないので暫く母上との会話を楽しんでいると
『スッ』と、指が解放される。「...zzz」
「あらあら、二人共気持ち良さそうに寝ちゃったわね」
「可愛い寝顔ですね」会話を終える
「では母上、僕もそろそろ部屋に戻ります」
「ええ、お休みなさいケイン。今日はありがとうね」
最後に母上に抱き着きながら挨拶をする
部屋を出て『自分の部屋に戻って寝ようかな』
「坊ちゃま」
ん、ミリーどうしたの?、、あっ、そういえば、、、
「オハナシ聞いてもらいますよ」
ちょ~っと今日は疲れたから明日にしてもらう事は・・・
無理ですかソウデスヨネ
自分部屋に戻って来たので、ミリーからのオハナシを聞く前に僕から切り出す
「ミリー、今日の事は本当に悪かったゴメン」
「坊ちゃま、いきなり指摘された瞬間の私の気持ち解りますか」ウガァー
「流石にあんなことになるとわ思わなくて」シュン
「ホントに反省していますか?」ジトメ
「反省しています、僕に出来る範囲のことならミリーのお願いを叶えさせていただきます」
暫く見つめ合う二人.....
「それでしたら、今度街に出た時に『パラダイズ』の、季節限定スイーツを奢って貰います」
「えっ、『パラダイズ』の」
「そうです」ニッコリ
「えと、他のお願いにしない」
「坊ちゃま」ハイライトオフ
「喜んで奢らさせていただきます」
「はい、楽しみです」ハイライトオン
ただスイーツ奢るだけなのに、此処まで渋るのにはちゃんとした理由がある。
ミリーが言ったお店『パラダイズ』スイーツ専門店で全てが美味しいし、値段も普通に売られている商品は良心的で、領民達にも人気のお店である。ただ、一点を除いては、、、
それが、季節限定スイーツなのよ。
店主独自の仕入れルートがあるらしいのだが、それにしてもこれでもかっと言う位、フルーツ等大量に盛りすぎでしょな器が出てくる
お値段、脅威の金貨50枚
ね、お高いでしょう。
はぁ
どうしよう
一応奢れるだけのお小遣はあるけど
父上に相談しようかな、、、、、うん、そうしよう
よし
「話は終わったかいミリー」
「ええ、フィリス終わったわ」
「どうせまた、坊ちゃんがアホな事してミリーのオハナシなんだろ・・・毎回懲りないねえ」
「、、、、、あはは」
「ほら、坊ちゃん話が終わったのなら行くよ」グイッ
「何処へ?」キョトン
「何処へ?じゃないよ、風呂だよオ・フ・ロ、今日は
そう言われ担ぎ上げられてお風呂場へと連れていかれる
~キン○クリム○ン~
ふぅ、綺麗サッパリ気持ちいいぃ
「ほら此処に座りな、髪を乾かすから」
「よろしく」
「はいはい、あっこら動くなじっとしてな」
そう言い髪を乾かしてくれるのは、専属メイドのフィリス(12)獣人である。
何の獣人かってキツネさんですよキツネさん、髪色は炎の様な赤色ショートボブ、口調はちょっと悪いけど頼りになるしこんな姉がいたらいいなと僕は思っている。
姉というより姐御かな?
「まったく、坊ちゃんあまりミリーに迷惑かけるんじゃないよ」
「うん、ごめん」
「ほら、湿気た
「そうなんだよ。本当に可愛い可愛い
「なら兄貴としてしっかりしな。ほら、終わったよ」
「ありがとうフィリス」
「はいはい、
「うん、お休みフィリス」
「お休み坊ちゃん」パタン
今日も一日つかれたなぁ、でも嬉しい出来事での疲れだから気分もいいしすぐ眠れ、、、
あれ、此処は何処???
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