第4話

コンコンコン「ソフィー、私だ」


父上が母上の居る部屋のドアをノックして告げる


少しすると中からガチャッとドアが開けられる、出て来たのは助産師のメアリーさんである


「ガラム様、お待たせいたしました。ケイン坊ちゃまも、では部屋の中へお入り下さい」ペコリ


「うむ、ご苦労であった」と父上


「メアリーさん、ありがとう」と僕、そして部屋に入ると




「ガラム様、ケイン少し着崩れしてしまっていますがごめんなさいね」


そう言いながら、こちらに微笑みかける母上


「そう言うなソフィーよ、双子の出産で大変だったのであるから気にするな」


さりげない気遣い、流石父上イケメンですね


「母上は着崩れしていても綺麗ですから、ね、父上」


ゴホンッ「そうだな」


そんな親子でほのぼのとした会話の中、メアリーさんが


「御用があれば、隣室に控えておりますのでお呼び下さい」そう言い隣室へと移動する




「この子達が」


「ええ、可愛いでしょう。ケインはお兄ちゃんだから、この子達に色々教えてあげてね」


「はい、母上。可愛い妹達ですから」


「うむそうだな、ケインも兄になったのだから剣の稽古に勉強も頑張らないとな」


「それは・・・」


「ケインよ、ソフィーや妹達を守る為にも剣の稽古は必要だぞ」


そう言われると弱いな


「はい、わかりました」



「そうだ、父上母上妹達の名前は」


これ以上お小言を貰わないよう話題を変える


「ふふっ、ケインたら」母上可愛い息子を助けてください(切実


「まさか、産まれて来たのが双子、それも姉妹だったので一人は考えていた名前があるので、すぐ付けられるのだが」


「因みに父上、すぐ付けられる名前は何と言うのですか?」


「イリスだ」


「まぁ、素敵な名前ね」


「男であればシャズムと付けていたな」








ふむ、なるほどそれなら


「それでしたら父上、もう一人の妹の名前はシャリーと言うのはどうでしょう?」


「何故その様な名前に」


「先程父上は、男であればシャズムと名を付けると仰っていたので。せっかく考えていた名を、少しでも残しておきたいと思いシャリーと」


『フム』と父上、すると母上から


「素敵な考えねケイン、ガラム様、私はシャリーと言う名前気に入りましたわ」


「そうか、良いだろう。では、私と同じ青髪の子をイリス、ソフィーと同じ緑髪の子にシャリーと名付ける」


その瞬間今まで空気だったシルバとミリーがささやかながらの拍手をする

(えっ二人共居たのかってそりゃぁ居ますよ)


「あ~ぅ」「だ~ぃぅ」


そんな可愛い声が聞こえる


「あらあら、二人共起きてしまったのね。ほ~ら、パパにお兄ちゃんですよ」


母上が赤子をこちらに向ける



父上は「うっうむ、そうだな・・・・」恐る恐る二人の小さい掌に指を近づける


「イリス、シャリーお兄ちゃんだよ」そう言いながら、姉妹の小さい掌をふわっと軽く握る


その瞬間『ドクン』と、何かが僕の中に入って来る。


あれ~と思いながらもう一度握ってみる・・・


今度は何にも起こらない『何だったんだろう』まあ、気のせいかな




「zzz。。。。。。」


「あら、イリスにシャリーも寝てしまったのね」


「では、私も仕事があるので戻ろう。ケインはどうする?」


「もう少し、母上と妹達イリスとシャリーと一緒にいます」


「そうか、夕食時迄には戻りなさい」


「はい父上」父上はシルバを連れ仕事に戻る


さぁて、妹ちゃん達を眺めよう































~後書きみたいなもの~

男の子の名前シャズムはこの話を書きながら適当に付けたゴメンネシャズム

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る