4  だから僕は、恋をしない。



 夏の風に吹かれながら、僕と真優は歩いていた。

 頭上にあるのは夕暮れ手前の――朱の混じった青い空だ。言いようのない色が、ところどころに浮かんでいる白い雲に差し込んで、これまた表しようのない風景を生み出していた。まだ月も星も見えていないが、きっと今日はいい眺めになるだろう。

「呆気なかったね」

 真優は面白くなさそうに言った。

「まあ……俺もちょっと拍子抜けかな」


 僕も真優も、意気込んで、息巻いて、それぞれが抱いた気持ちを伝えるために行ったのに、両親は最初から項垂れていて。

『お前ら娘の気持ち考えたことあんのか!?』とか。

『娘をあんなに悲しそうな顔で泣かしたお前らは親じゃねえ!』とか。

 そんなことを言おうと思っていたのだが、言えなかった。ただ静かに、淡々と、「子供を悲しませないように、親は仲良くやってください」なんて言った。

 予想していた修羅場と違いすぎていたのか、真優は、終始ぼおーっとしていた。それでも「また家族一緒に……」と、一番言いたかったであろう言葉を言うことができた。

 その言葉を聞いた両親は、泣き出しそうな顔をしながら真優の頭を撫で、ごめん、ごめんな。と繰り返し言っていた。そんな光景を見ながら僕は思った。

 僕、必要ねえじゃん、と。

 そのあと何故か昼ご飯を食べることになった。一家団らんを邪魔しては悪いので帰ろうとしたのだけど、真優の両親に引き止められた。お礼がしたい、とか色々と言っていた。無下に断るのも悪いので、僕は分かりました、とだけ言って、ご馳走になった。

 ご馳走になったと言っても、冷やし中華だ。正直、佐伯さんが作った方が美味いよなあ、などと考えながら僕は両親(主に母親)から繰り出される質問に答えていくのだった。

「名前は?」

「上野洋です」

「何歳なの?」

「一八歳です」

「趣味は?」

「特に。……ああ、バイトかな? 雑用係ですけどね」

 とまあ、根掘り葉掘り聞かれて疲れましたという。そして何故か父親は口数が減ってきて不機嫌になってるし、そんな父親とは逆に母親はテンションが高くなっていた。僕の隣に座っていた真優は顔を真っ赤にしてプルプルと震えているし……。家族はバラバラに色んな思惑を抱いているようだった。そんな状態に当惑した僕は、そろそろ帰りますと言った。食べ終わったし、あとは家族で過ごせばいいだろうと思っての言葉だった。それなのに、真優は慌てて、わたし送っていくね、と言い出したのだ。俺高校生だし、送ってもらわなくても帰れるよ。大丈夫だよ。と丁寧に告げても彼女は納得しなかった。


 というわけで、僕は彼女に送ってもらっている最中だ。ホントにわけが分からない。

「ところで真優ちゃん」

 聞いてみることにした。

「んー?」

 大きな目でこちらを覗いてくる。その瞳はとても澄んでいて、穏やかだった。それだけでも、よかったなあと思える。

「なんで俺を送ることに執着してたの?」

「え、え? え!?」

 慌てて飛び退いた真優は足をもつれさせた。僕は咄嗟に腕を掴んで、ぐっと自分の方に引き寄せた。

「危ないよ」

「あ、ありがとう」

「で、なんで俺を――」

 いいのっ! と僕に怒鳴る真優。何がいいのかさっぱり分からない。

「教えてくれたっていいじゃんか」

 理由も分からずにいきなり怒られるって不条理というかなんというか……。

「はあ……あのね、仲良くしてやってくれってことよ」

「どういうこと?」

「んー。本人の前で言うのはアレなんだけど……、洋って結構格好いいじゃん」

 はい呼び捨てー。どうもありがとうございました。

「っていうかなんだって? 格好いい? 俺が?」

「自分で言うなナルシスト……で、母さん舞い上がっちゃって、君に色々聞いてたわけ」

 なるほど。

「でも父親は? あの反応は一体何? 俺の返答がおかしかったのかな」

「そうじゃないよ」

 クスッと小さく笑って、僕を見つめる真優。

「格好いいから、娘を取られるんじゃないか的なアレだよ」

 なるほど。それで不機嫌になったのか。

「普通の両親だな」

「……そうだね。うん」

 腕を組んで何度も頷く真優。その真優の耳や頬は赤く染まっている。さすがに緊張の糸が切れて、疲れて熱でも出てるのかな。

「熱でもあるのかい?」

「なんで?」

「顔とか、赤いから」

「ちげえよばか!」

「人の足を何回も蹴ったり踏んだりするな!」

 痛い痛い痛い。幾度かジャンプをしている僕を置いて、真優は走っていった。

「あたしそこのコンビニで飲み物買ってくるから! その間にちょっとは考えてろ!」

「何を?」

 もうしらねえ! と真優は叫んで走り去っていく。意思疎通ができていないのは僕の理解力が悪いからなのか真優の説明がないのが悪いからなのか。

 それにしても……。

「力、使わなかったじゃねえか。馬鹿兄貴」

 呟いた言葉は夕暮れの日射しに溶けていく。オレンジ色の空気に吸い込まれていく。

 僕も行くか、と思って歩みを進めたときだった。

【呼んだか】

 背後から嗄れた声が聞こえて、僕は冷や汗をかいた。

 振り返って言ってやった。

「兄貴、瞬間移動でも覚えた?」

 断言するけど、先ほどまで背後に何かがいるなんて微塵も思わなかった。それなのに、声が聞こえた瞬間、僕はゾクリとするような感覚を覚えたのだ。

 僕は初めて、兄貴のことを霊的なモノだと認識した。

【オレだからな。なんでもありなんだ。ってそんなの嘘に決まってるだろ】

「よ、よかったあ。そこまでぶっ飛んだ存在なのは怖いからね」

 いや、それにしても、この兄貴の存在の薄さは一体何なんだ。

「兄貴、ホントにいるよね?」

 金色の瞳を持つ黒猫に話しかける僕。

【あー。まだオレ存在表したばっかだから認識しづらいんだな。もう少し経ったら普通になるよ】

「……俺にも分かるように説明お願いします」

【気配を消す能力さっ! これでオレはいつでもお前の側にいることができる】

 実の兄貴にストーカーされるとは思わなかった。

「……まあもう兄貴がどうであろうと人外であることに変わりはないからね。総スルーで行こう」

【何それっ!】

「で、力使わなかったけど、どういうこと?」

 べっつにいー。 しっぽをフリフリと振って僕を挑発してくる。

 最初から、全部分かってた?

 僕は聞きたかった。この猫兄貴はその目で何を見ているんだ。

「兄貴は……もしかして、全部……」

【そうだとしたら、どうする?】

 思わず眉が上がった。

「なら――」

【どうして言わなかったってか? 言ってくれれば真優に『大丈夫、なんも問題ないよ』って言えたのにってか?】

 言葉を返せなかった。兄貴が喋る内容通りだったからだ。

「ああ、そうだ。なんで言わなかった?」

【そうだねえ。特に意味なんかねえけどなあ】

 相手を、僕を小馬鹿にしている目だった。

「全部知ってて、その上で俺をけしかけて、楽しいか?」

 兄貴はもっと人のことを気にかける優しい奴だと思っていた。実際昔はそうだった。

【洋。よく聞けよ――例えばオレが神様で、全ての結末を知っていたとする。そんでオレがお前にさ、このまま進めばお前は幸せになるよって言ったらお前はどう行動する。オレの言葉を信じて、無意識の内に手を抜くかもしれない。だって、最後は幸せになれるって知っているからな。そして逆に、お前は不幸のまま死ぬんだよって言ったらどう行動する。粘りもせずに諦めるだろうな。どんな人間だってそうするだろ】

 兄貴の話は、いつだって要領を得なかった。今回もだ。

「意味分からねえって」

【真優ちゃんも同じじゃないのか? お前がオレから話を聞いて、あの子に『大丈夫』って言って、関わるのをやめて……そのあと真優ちゃんがどうするのか、お前に分かるのか? 分からねえだろうな。お前には。まあいいよ。とりあえず両親は仲直りしてたからな。でもな、お前がもし関わるのをやめていたら、あの子は誰かを信じることをやめただろうね】

 そして、兄貴は言った。

【格好つけてんなよ。お前が関わりたいから関わった。それでいいんじゃねえのか? 神様として言わしてもらえば、お前が真優ちゃんと関わった未来が、真優ちゃんの今だ。それ以外の選択肢なんてどうでもいいんだよ。言ったよな。『お前の役割だ』って。オレが何を言おうが何を告げようが、お前にはお前の役割があるんだよ】

「やっぱ、分からねえな」

 ――嘘だ。

 頭や心では理解しているのに、口から出るのはやっぱり格好のついたセリフだ。

【オレに依存すんな】

 兄貴は僕を見抜いていた。双眸は揺れもせず、真っ直ぐに僕を見ている。

 僕は、僕の思うように行動すればいい。ということだろうか。

 ぎゅっと拳を握る。

【目を逸らしながらの決意ですかー。弟君よー】

「うるっさいんだってば!」

 オレ別にうるさくしてないしー。鼻歌まで歌いやがった。兄貴に軽口を返そうとしたとき、真優の声がした。

「待ったぁあ!?」

 ジュースが入っているであろうビニール袋をぶらぶらと振り回して走ってくる真優。

 その姿を見た僕の頭の中で、ある光景が、早送りしているビデオのように、何度も何度も再生し始める。……ビニール袋が裂けて、袋に入っていたペットボトルが真優の前に投げ出され、急に止まれない真優がそれに躓いて転ぶという。

 どうしてそんな映像が見えたのかは分からない。でも、僕は声を掛けた。歩いてこい、と。

「歩いて――」

 声を最後まで出せなかった。既に脳内で再生される映像通りのことが起きていたからだ。

ペットボトルに躓き、顔面から倒れそうになる真優。僕の手が届くか届かないかのギリギリで、真優の腕を掴んだ。

「ばか」

 軽く叱責しておく。何度も何度も危ない目に遭いやがって。っていうか、腕を掴むのは今回で二回目だ。

「ごめん」

 意外にも素直に謝ってくる真優。なんだか元気がないようだった。

「しょげてるの? 俺に怒られて」

 てっきり何か言葉を返してくるか、僕の足に暴行を加えてくると思っていたが。予想に反して、真優は小さくこうこぼした。

「だって、なんか、格好悪いっていうか、助けてもらってばっかだなあっていうか……」

 そんなことを気にしてんのか。

「真優ちゃんってもっと大胆不敵っていうか、ふてぶてしいっていうか、そういう子だと思ってた」

 どうして僕は素直に、そんなこと気にしなくていいよ、って言えないのかね。

「どういう子だと思ってるのよ」

 勝手に口から言葉が出ちゃうんだよ。気恥ずかしいから言えないけど、本当はちゃんと分かってる。見てきた限りだけど、たぶん、たぶん君はドコにでもいる普通の子だ。

「まあ、俺がしたいだけだから、真優ちゃんが気にすることじゃないさ」

【お、素直な洋君だ】いたのか幽霊兄貴め。

 猫さんだ。と真優はしゃがみ込んで兄貴に向かって手招きをした。

「にゃあー」

 人畜無害な猫を装って真優に近づく兄貴。何をやらかすつもりだろう。

「わっ、くすぐったい」

 兄貴の頭を撫でながら苦笑する真優。すりすりと真優に足に顔を擦り付ける兄貴。

【女子中学生の足……たまらぬっ!】

「舐めないでってばっ……」

 何? この人なんなの?

 この子の身体が実の兄貴によって汚されようとしてる。いや、既に汚染されている。一刻も早く二人を離さなければ。

「あーんまり調子に乗ってるとあることないこと……ないことないこと佐伯さんに言っちゃうよー」

 ハアハアと荒い息を立てながら真優の足を舐めていた兄貴の動きがピタッと止まる。

「何言ってるの? 洋く――洋」

 なんで、君って言おうとして呼び捨てに言い直すのかな。おかしくないか?

「いやー。独り言みたいなもんかなあ。できれば聞こえていてほしい人もいるんだけどねえ」

 とりあえず兄貴を睨んでおく。

【ごめんなさいごめんなさいごめんなさいもうしないからこれ以上オレの居心地を悪くしないでください家に住まわせてください】

 短い手をすりすりと合わせて必死に僕を拝む猫。真優はあんぐりと口を開けて、曲芸だ、と呟いていた。こんな猫の姿を見られたら……僕らの他に人がいなくてよかった。

 ああそうだ。もう一つやることがあるんだった。

「ねえ、真優ちゃん、おまじないをしよう?」

 今度はこちらを向いて口を開けた真優。普通の反応で安堵した。

 もうちょっと、人気のない場所に行くか。

「付いておいで」

 わけも分からないだろうに、歩き出した僕に黙って付いてくる真優。

 そこそこ開けた場所に出た。ここは寂れた公園で、この時間は誰もいないのだ。

【力、使うのか?】

 真優と共に付いてきた兄貴が僕に問う。

 使わないよ。僕がこれからするのは、ただのおまじないだ。

 信じるか、信じないかは君に任せるけど。そう前置きした上で僕は話し始めた。

「生まれつきね、俺の右手には不思議な力があるんだ」

「……うん」

 まあ頷くしかないだろうね。頭の狂った奴と思われているかもしれない。

「他人の不幸を消す力」

 すげえ大ざっぱだ。でも一から十まで説明するつもりはなかった。

「握手しよう?」

 ホントは、こんなことをしなくてもいいんだ。だってもうすべて解決している。たぶん、これから真優は幸せになっていくのだ。これ以上、僕が関わる必要なんてない。でも、応援してやりたかった。大丈夫、上手くいくんだよって。僕はやっぱり素直に言うことはできないけど、それでも応援してやりたいと思ったのだ。

「でも、あたしはもう君に何回も助けてもらってるんだよ。親のことはもちろん、二回も転びそうになったこととか。だから、そんなに他人ばっか気に掛けなくてもいいよ。それにね――」

 真優の肩や胸が上下に動いていた。おそらく、深呼吸をしたのだろう。

「全部取り除かれるのは、怖いかな」

 僕は、ただ――

「真優ちゃんの不幸をすべて取り除くわけじゃない。そんな便利な力はないよ。だけど俺は、君のためにほんの少しの力なら貸すことが出来る。『お前にはお前の役割がある』ってことを俺によく言ってくる奴がいるんだけど。そいつ風に言うなら、『瑞原真優には瑞原真優の役割がある』ってことさ。だから全部は取り除かない」

 ――努力をしてほしいだけだ。

 夢とか希望とか幸せとかさ。そんな大きなモノじゃなくなったっていいんだよ。漠然と、生きること、とか、そんな程度のことでも構わない。それで構わないから、努力をしてほしい。それに向かって、がむしゃらに走ってほしい。

 誰に、邪魔をする権利がある? 僕は昨日、自分に問うてみた。誰にだって、ない。そのときはそう思った。だけど、今はこう思う。幸せになることを邪魔をする権利なんて、誰にもない。それは確かだ。でも、ただ一人だけそれを邪魔することができる奴がいるとすれば、自分自身なのだ。いつだって、幸せを掴むことができるのは前を向いている奴だ。後ろ向きな奴なんかが手にできる幸せなんて、たかが知れている。結局、それを掴めるか掴めないか、その差は自分自身によるところが多いと思う。前を向いてってのは、辛いこともあると思う。未来を思えば不安になるし、現実を知れば悲しくなるだろう。そういう風に世界はできている。でも、だからって自ら世界を閉ざして、何が生まれる? 何を為せる?

 そう、いつだって、世界は世界を受け入れた奴しか愛さない。人生を謳歌できないようになっている。それが今の僕が思うことだ。もう真優には、自ら世界を閉じるなんてことをしてほしくない。頼らず、信じず、拒絶して。そんなことは、もうするな。

 ……これからする行いは僕の自己満足だ。

「握手、だよ」

 ほんの少しだけ冷たくなった風の中、僕は手を差し出す。

 真優は躊躇いながらも、僕の手を握った。

【使わねーのか。ホントにおまじないみたいなもんか】

 僕の願いみたいなもんさ。

 背中をそっと押し出すだけ。今回は力を使わないけど、もし使うときが来たって、その使い方で合っているはずだ。道が幾重にも分かれていて、その分岐路で迷っている人がいるとして、僕は力を使ってそんな人の背中をそっと押せばいい。

 兄貴は僕の顔を見て呟く。

【まあ、いいんじゃねえの】

 金色の眼に見つめられる。なんだか、心の内側まで見抜かれていそうだ。っていうか、そういう力があったりしてね。洒落にならないフラグだからこれ以上考えるのはやめておこう。

 ギュッと握った真優の手は冷えていて、一瞬、ほんの一瞬だけど、この子を守りたいとか思ってしまった自分に対して苦笑した。

 『肉体的な成長は止まる』

 言われていたことだったけど、この生き返ってからの数ヶ月ではっきりと実感した。本当に止まっているのだ。髪の毛は伸びてこないし、身長だって一ミリたりとも変わらない。そんな僕が、人を好きになってはいけないのだ。誰かを好きになってしまって、奇跡が起こって相思相愛になれたとして……。その誰かにどんな思いを抱かせるのか、容易に察することができる。

 年を取らないのだ。相手から見れば、それこそ化け物以外の何者でもない。

 だから僕は、恋をしない。

「なんで笑ってるの?」

 そう訊ねてくる真優のことが、少しずつ気になる存在になっていることに気づいていたって。

「馬鹿だなあって思っただけだよ」

 自分の気持ちの制御は、かなり難しいモノのようだ。まあ、どうせ真優とはこれっきりなのだ。すぐに、とはいかなくても、その内に忘れる。悲しいけど、記憶とはそういうものだ

 手を離した僕たちは、何故か空を見上げた。日は落ちていって、星が少しずつ見えてきていた。やっぱ、今日は星がいい感じに見えそうだなあ。夜になったら散歩でもしようかなあ。そんな風に考えているときだった。

「星って、頼りないよね」

 真優の声が聞こえた。



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