第20話
ある日もある男性と連絡が続いていた。
『トークアプリから移動しますか?』
と思いがけない連絡が来る。
まどかは戸惑った。
もし、星くんだったら連絡先を交換している。
『もう少しこのままの連絡でもいいですか?』
と手短に答える。
内心はドキドキしていた。
『わかりました。』
とだけ返ってきて普通通りに会話が進む。
今日あったこと
嬉しかったこと
楽しかったこと
悔しかったこと
つらかったこと
など。
穏やかに時が過ぎる。
お互いの気持ちは少しずつズレているのかもしれない。
そうまどかは一抹の不安を感じていた。
もうこのまま逢わないほうが幸せなんじゃないか。
このまま逢いたいと言わなかったら幸せなんじゃないか。
逢いたいと思うこと自体が間違っているのではないか。
まどかはいろいろ考えをめぐらせる。
そして、星からやはり連絡先を交換しようと言われてしまうのであった。
もしかして星くんでも、本当に星くんでももういいや!
どうとでもなれ!
という気持ちでIDを聞く。
案の定、星であった。
一回切れたと思った縁がこうやって何かのきっかけで繋がってまた連絡を取る。
前よりも深いところまで話した。
星から
『やっぱりまどかちゃんだったんだ。
なんとなくそうかな?って思ってたけど、勇気出なくてごめん』
とそう送られてきた。
『私もしょうくんかな?って思ってたけど知らないふりしててごめん』
と送り返す。
また繋がった縁に感謝しつつ、2人はまた新たな扉を開くのであった。
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