第17話
逢いたいというべきか言わないべきかまどかは迷っていた。
『逢いたい』と言ったら全てが終わってしまう気がしていた。
どうしよう。
どうしたらいいんだ。
わからない。
『逢いたい』の4文字を送るだけでこんなにも勇気がいるのか?
いや、勇気のいることだ。
『拒否』されたら?
どこに住んでるかも知らない星に逢いたいと言うリスクを考えたらどんどん言えずに携帯を握りしめたまま、時間だけがどんどん過ぎていく。
星から『おはよう』と連絡が来る。
『おはよう』と返す。
穏やかな時間が流れる。
逢いたいというべきなのか?
言わないべきなのか?
というか相手の気持ちもまだ知らないのに逢いたいって言ったら変かな?
とまどかはさまざまな感情に揺さぶられる。
その気持ちを知ってか知らずか星は
『どうかした?』
と聞いてくる。
意を決したまどかは
『私さ?』
『ん?』
時間が過ぎるゴクリと唾を飲み込む。
『しょうくんに逢いたいと思ってる』
ついにまどかは心の内を星に伝えたのである。
どんな答えが帰ってくるか。
それは次の物語のお楽しみとしておこう
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