第17話、強くなったからと言ってボスラッシュはないでしょう

何でだー!強くなったけどボス同時に相手をするなんて聞いてないというか原作にないのですけど。



それなのに俺一人で戦えと言うのですか、一人で戦うなんて昔のゲームぐらいしか思い付かないのにこんな所でそれをやらせるとは鬼畜過ぎるでしょうが!



俺はかなりレベル上げをしていたから何とかなるかもしれないけどそれでも大変な事だなと思っているとダークアースがついでに吾輩のペットも連れてきたと言って暗黒竜を出してきた。



暗黒竜、これは原作のゲームで鬼門と呼ばれている中ボスで本来ならば火炎の渓谷ダンジョンで戦うはずの存在がこの場に現れたのはもう仕方がないとしたけど俺が思うことは唯一である。



パーティーメンバーが一人でボス三体同時に相手をしないといけないですけど可笑しいですよね!?それともそれぐらいならば大丈夫だと言いたいのですか。



女神エアリスさん!この後に援軍とか来る予定はありますか。いくら何でも一人ではキツイですから助けてくれると嬉しいのですけど。と言うか俺に対して変態行為をしているのだからこれぐらいは助けに来い!!




元の世界なら訴えることができる程のストーカー行為をされているのだからな、こんな時に助けに来て好感度でも少しは上げる努力をしてみろ。



そうお願いしても相手は待ってくれるはずもなく襲い掛かってきたのである。俺は死んではたまるかと必死になって抵抗を始めた。



流石にかなりレベル上げや良き武器や防具を揃えてきたとはいえこんなボス三体同時は予想していなかった。



でも何とか勝てそうかなと感じながら戦っていた。確かに強いけど裏ダンジョンの方が実は言うと鬼畜な所が多くレベル上げをしても無理な場所があるのでそれに比べたら勝機はあるけどストーリーの中では絶対に鬼畜な場所になるからと考えていた。



「おやおや、何か考えて事をしているようですが我輩をいれてもそんな余裕があるのですかね」


「まあ、こう見えて死線を何度も突破してきているからこれぐらいは朝飯前程ではないけど何とかなるよ、ダークアース」



そう言うとダークアースは更に攻勢を強めて攻撃をしてきた流石、中ポスでは最強なダークアースだけに魔法の威力は裏ダンジョンにいるモンスターと同じぐらいであった。



油断すればかなりやばいと言うかストーリーで出てきて良い強さではない事だけは分かった。



左右から魔法攻撃されるけど片方が炎でもう片方が氷と融合魔法ではないけど片腕で魔法を発動できるのは多くない、ゲームで2回行動してきたけどこうやってしてきたのだなと納得をした。



それはそれとして堕天使状態になったココリちゃんはそこそこの強さであるけど暗黒竜と連携コンボのおかげでなかなか決定弾を決める事ができないでいた。



強くなり勝てると言ってもこちらの体力が持てばの話でその前に雑魚敵に戦闘をしていたので疲れが少なからずに溜まっていた。



このままだとジリ貧でこちらが負けてしまうので勝負に出た。俺は朱雀戟に魔力を込めて突撃をした。



するとダークアースは馬鹿め!!結界で防いでいる間にも横槍でお前は死ぬことになると言ってきたけどもちろん普通の攻撃では防がれて死んでしまうだろうけど・・・炎魔法と風魔法の融合魔法を更に武器に融合させたらどうなると言って俺は朱雀戟で会心の一撃を与えようとした。



ダークアースはすぐに強力な防御結界を発動して防ごうとしたのだが俺の一撃は俺の想像を超えるほどに激しい威力だったのかあれ程に強いと言われている防御結界がまるで豆腐を切るような程まで柔らかく感じてしまった。



そうしてダークアースの防御結界を破り俺の一閃をダークアースにくれてやった。そうするとダークアースは何が起きたのか悲鳴を上げる前に絶命してしまったのであった。



そこには先程までは魔王軍、最高幹部であったダークアースであったものが転がっていた。



その威力に暗黒竜は悲鳴を上げて飛び出して逃げてしまった。賢い上に強いからこそ理解をしてしまったのだなと感じていた。



そしてここに残ったのは堕天使となっているココリちゃんと俺だけになってしまったのだ。



堕天使ココリは先程のダークアースに操られていただけで今は何もしてこないけど完全にダークアースの魔力がなくなったら堕天使として暴走を始めてしまうだろう。



そうなれば王都はかなりの被害を受けて彼女の死は免れないものになってしまう。いくら俺でも知り合いが死んでしまうのは気分が良くないから何とか助けようと動き始めた。



しかし、その瞬間にダークアースの魔力が切れて暴れ始めてしまったのだ。このままではと思った俺はすぐに俺とココリちゃんの周りに大きなファイアートルネードを発動して外に逃げれない様にさせた。



すると俺を倒さないと外に出られないことが分かったココリちゃんは俺に対して怨念みたいな声を出しながら襲い掛かってきた。



やはりなと思いながら俺は囲い込んであるファイアートルネードを維持しながら片腕でココリちゃんと戦い始めた。



今度は片腕だけでもありかなり苦戦が強いられていた、けれども原作キャラを救えるチャンスと思えば悪くない。



ココリちゃんは原作だとかなり悲惨な最期を遂げているからこの世界ぐらいは・・・救われても良いはずだと俺は滅茶苦茶に疲れるどころではないのを覚悟をして戦いに挑むのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る