第13話、これならば馬鹿には・・・ってあれ?

そうしてしばらくは素直に暮らしていたけどそろそろ反撃もしても良いだろうと考え始めた。



いくらなんでもやられ過ぎるのは良くないからな、ここまでされたらある程度は反撃をしても文句は言われないだろうしと思いで動き始めたというかその機会が近づいていた。



近いうちに大会が行われるのでそこでそこそこの成績を残せば少なくても馬鹿にはされなくなるだろうし良い機会だと思っていた。



原作だとこの大会の優勝者はジーク・ブリテンなのだけど上手く決勝戦まで残れば良いなと考えて過ごしていた。



そうして大会当日となり学園はもちろんの事、街も盛り上がっていた。原作だとこの頃主人公はヒロインの一人と仲良くする為にあるクエストをしているからいないだよな。



正直にどんな反応するのか楽しみにしていたけどこればかりは仕方がないとして諦めることにした。



それにしても原作だと文章だけで済まされていたけどこうして現実で見るとまた違った楽しみ方を見つけられてこの作品のファンとしては嬉しい限りだ。



それはそうとせっかくの大会だから楽しみだなと思いながら俺は参加してその内容を伝えられた。



それは上位8名しか残るまで全員が一斉に戦いをするというのだ。何だか乱闘みたいで楽しそうだなと思いながら俺はその場所に向かうと合計で百名近くの参加者たちが待ち受けていた。



その中には原作で優勝したジーク・ブリテンもいたので声をかけた。



「殿下も参加をするのですね!良い結果になることを期待しておりますので頑張ってください」



「これは先生!最近、変な噂を聞いていたので心配しておりましたが元気そうで何よりです。それと何で先生がこの大会に別に先生は名誉ならこの大会に出なくても・・・」



「まあ、こちらの都合と言うやつですよ。それよりも殿下のご武運をお祈りしております」



そうしてから俺は離れて準備をしていた。どんな展開になるのであろうと思っていたけどもしかしたらこの中で俺に対して脱落を望んでいる人がいるのかもしれない。



そうなると一斉攻撃とかもされるかも知れないからファイアートルネードで周りを渦にして攻撃を守るところから始めようかなと考えた。



しばらくしてからついに戦闘する前になり少しばかり緊張していたけどここはいつも通りでと思って冷静になり戦闘を開始したのだけどその直後に殆どの人が俺に向かって魔法を発動させて攻撃を仕掛けてきたのである。



おいー!いくらなんでも多過ぎだろうが!!まあ、念の為に用意していたから問題はないけど参加者の殆どが攻撃を仕掛けてくるって何事と考えたけど明らかにココアが動いているよなと感じた。



でもそれを無効というか反撃できるぐらいには俺は強いからなと思いながらさて、軽く反撃をしますかと俺の周りに出していたファイアートルネードを大きくして周りに攻撃をした。



こうすればある適度は数が減るだろうと考えて行動をしていたが先生!と何か聞こえたけどどうしたのであろうなと思いながら周りからファイアートルネードが消えた後に確認をしたけど俺は信じられない光景が広がっていた。



あれ程に先程まで元気たったの者たちは倒れて戦闘不可能な状態になっていたのだ。俺は唯一、ジーク・ブリテンとその付添たちが起きていたのでもしかして俺ですかと言うと頷いた。



何でーー!!??かなり手加減したのに壊滅状態になっているのですけどと言うか俺を含めて起きているのが4人しかいないのですけどこれはどうなるのですかと叫んだけど司会者はあまりにも信じられない光景を見て唖然としていた。



ここにジーク・ブリテンが審判、しっかりとして下さいと言うと審判はすぐに話をしたけど一気にやられてしまったので結果的に本来ならば8人のところ4人だけになってしまった。



いやいや、良かったのと言いたかったけどこれを引き起こしたのは他でもない俺だったので何も言わずに素直に従うことにした。



その間にも先程見た光景が信じられないものだったらしく魔法のアンコールが言われてしまったので俺はもう一度だけファイアートルネードを披露した。



先程は攻撃用であったけど今は披露する形で見せて楽しませて上げたらもう会場は大盛り上がりして凄いことになっていた。



流石にここまでの事をすれば虐めなどしてこなくなるだろう。まあ、友達はできないかもしれないけどそこは諦めておこう。



そんな事をして次の試合と言うか4人だけだったのですぐにトーナメントが決まって俺の相手はジーク・ブリテンの付添の一人でジーク・ブリテンとは決勝戦で戦う事になりそうだなと見ていた。



そうして俺の対戦相手はココリ・ノエールと言う伯爵家のお嬢さんで俺と戦いになるのかなと思いながらも戦いの舞台に立つとココリが俺を見て話を始めた。



「・・・マサキさん、私ではあなたに勝てません・・・なのでこの場を借りて先程の魔法を私に教えていただけないでしょうか」



意外な言葉を出されて君がそれで良いのであればと伝えると笑みでありがとうございますと言ってからそれでは先生、宜しくお願いしますと言われるのだった。



あの・・・ここは仮にも大会の場所なのですけどしかも準決勝と呼んでもおかしくないですけどと思いながらも教え始めるのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る