第11話、ココアの思惑

本当に予定通りに行きませんのこと、私はココア・ブリテン。



偉大なるお兄様の妹でいつかは私も・・・そこは置いといて今はそんな素晴らしいお兄様の敵となる人物のことを考えていた。



マサキと言うここ最近になって家が子爵家に昇格した何処にでもいる普通の貴族であるけどマサキは普通の貴族とは違っている点が多すぎるので警戒をしておりました。



そしてそれはやはり間違いではなかったことが証明されました。マサキという男は魔法に関して2つしか属性ないのに明らかな強さにそして他人に教える上手さもありお兄様の敵とも言えるジーク・ブリテンが急激に強くなったばかりだけで終わらなかった。



ジーク・ブリテンの母親の病を治してしまったのだ、私とお母様の二人で不治の病にさせたと言うのにあの男は何事もなかったように治療をしてしまった。



私達がどれだけ苦労して不治の病をさせたのかと思うとかなり怒りを湧いてきたけどでももしかしたらそこまで有能な人材が仲間になるかもしれないと考えた私はマサキに対して交渉を持ちかけようとした。



そのためにまず彼に対して不利な状況を作り出さなければならなかった。まずはあれ程に優秀なのにAクラスには入れないようにさせたのは本当に大変だった。



本来であればジーク・ブリテンの次ぐ2位だったのをかなり下げてしまったのだから王家の力がなければ出来なかった。



そうして更に私は用心のためにBクラスには私の息がかかったものばかりにさせてから彼との交渉をする為に呼び寄せた。



そうして現れたマサキを見た瞬間に私はなんとなく理解をしてしまった。この男は味方にならないと思ってしまったけどとりあえず交渉をして見ることにした。



だけどやはりこちらに対して寝返りなど促しても応じる事もせずに脅しても聞いていなかった。



それどころかこちらに対して敵意を出してきていた。この男は消さないといけないと感じたけど明らかに魔力の大きさが私よりも遥かに大きく感じ取り・・・いや、下手にすればお兄様よりも魔力だけなら上かもしれないと思うほどに強大だった。



こちらから仕掛けてしまえば返り討ちにあってしまうのは明白なので正当方法ではなくて違う方法で陥れる必要がありますねと考えていた。



やはり無理矢理でもBクラスにさせたのは間違いではなかった、あそこなら教師にも息が届くので彼を監視する上に厳しい採点をしてこのAクラスに上がってこれないようにさせることも可能。



その間にお兄様が正式な後継者としてお父様から指名されたら私の勝ちとなります。問題なのは少しでも合流させてこれ以上にジーク・ブリテンを強くさせないようにしなければなりません。



ですのでマサキには私の友達にお願いしてお色気でも使って足止めをお願いというと承諾されたと言うか既に前からそのマサキの事がかなり気に入っていたらしく正式に結婚まで持っていくと意気込んでいた。



まあ、そこまで行けたら真面目にこちらとしても助かるので頑張ってねと私からは応援の言葉をかけるだけであった。

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