第9話、別に権力とかいらないので・・・

俺は合格したなと思っていたら背後から姫様があなたに会いたいと伝えてこられたのである。



姫様・・・うわー、原作キャラでも一番会いたくないキャラじゃないかと最悪だなと感じたけど向こうは王族なので素直に向かう事にした。



そこで待ち受けていたのはティータイムしていた姫様だった、彼女の名前はココア・ブリテンと言って主人公の妹・・・と言っても母親は違うけど。



ともかくこのココア・ブリテンはお兄様が大好きなヒロインであるけどその行き過ぎが俺はとても不愉快に感じて滅茶苦茶に嫌いなので俺はかなり内心ではいやいやしながら話を始めた。



「これは姫様、このような場所にお呼び致しまして私にどのようなご要件がありましてお呼び致しましたか」



「そんなに固くならなくても私は構いませんから私はあるお願いをしたくてここまで参りましたので」



いやいやそれをしないと後々面倒くさい事になりますからと思っても言わずに笑って誤魔化していた。



この女は油断はできないからなと考えていた。とにかくこの女からは今すぐにでも逃げたいのに逃げれない・・・何でゲームでは登場もしない俺みたいなやつをわざわざ呼びつけてくるのだと思っていた時に向こうから話しかけてきたのであった。



「マサキさん、あなたの噂は私の耳まで届いております。それに私はマサキさんの魔法を見ておりましたが素晴らしいものだと私は感じましたので是非ともそれをお兄様にも教えて頂けないでしょうか」



やはりそう来ると思っていたよと感じていた。だからこそすぐに返答した、それは無理ですとけれども向こうもそう簡単に引き下がってくれなかった。



今度は出世の約束や資金なども多く提供をしますと言ってきたけど俺には興味がないから結構ですと返事をした。



するとお兄様は将来の王になる人ですから今のうちに恩でも売っておいたほうが宜しいのではないでしょうかと軽く脅してきたけど俺は別に出世など興味もなく普通に暮せれば良いのでと言うとココア・ブリテンはお兄様の事が嫌いなのですかと言われたので素直に答えた。



「大変失礼なのは承知でお伝えしますが嫌いまではいきませんが苦手だと感じております。特に姫様に対しては・・・それでは失礼させて頂きます」



そう伝えて俺はその場から立ち去り、残ったココア・ブリテンはあれは国の味方であるけど私、お兄様にとっては敵だと理解をしてあのマサキをどの様に落とし言えようかと考え始めるのだった。



その頃、歩いていたマサキも絶対にこの学園生活で何か仕掛けてくるようになるから警戒をしておかないとなと考えていた。



何でこんなモブなんかに目をつけられたのか特に何かした覚えは・・・もしかして、ジークの母親をあんな様にしたのは原作では直接書かれていないけど黒い噂をしているのである。



それはココア本人またはココアの母親がジークの母親を陥れる事をしたと言う話があるがもしそれが本当なら大変な事になるかもしれないなと考えてしまったのであった。

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