第6話、子爵家に出世!?そんな事よりも先程のことが大切だ!

俺は気を失っている間にどうやら王都に辿り着いていたようだ。そして遠くから兵士達が見ていたらしいがまさしく英雄の誕生だと騒いでいたけど俺はそれどころではなかった。



なんせ俺はコノハちゃんのおっぱいに触れた感触に匂いなど死ぬ気で脳内で録画をしているのだ。雑音なんか聞いている暇はない!



そうして俺は必死に鮮明に残すためにゆっくりとして録画をしていた。その時にコノハちゃんに声を掛けられたので一度中断して話を聞いた。



どうやらこれから国王陛下と二人で面会をするらしいけど済みませんが大切な録画をしていますので後日では駄目でしょうかと思っていたけどコノハちゃんも行くのであれば仕方がないと諦めて面会を始めた。



王の間には多くの貴族たちが共に俺たちを待ち受けていたけど俺は気にすることなく脳内録画を続け始めた。



そうするとコノハちゃんが頭を下げ始めたので俺もすぐに頭を下げて行動をしていた。そうして俺は遂に録画を終えてから脳内で再生を始めたけどこれは滅茶苦茶におかずに使えますね。



もう、これだけで一年間は戦えるぐらいには大きなおかずが手に入りました。本当に素晴らしい報酬でしたと思っていると国王陛下に声を掛けられたのですぐに反応してありがとうございます陛下と感謝の言葉を出した。



急に感謝をしてしまったから変なやつに思われてしまったかもしれないと思っていたら何か話が繋がったのでラッキーと思い出話を聞き始めた。



何か俺が脳内保存をしている時に話されていた内容は何と子爵に家が昇格したと言うのだ。マジでそれは確かに大きな報酬だけど俺からすればコノハちゃんのあの胸の感触の方が何十倍も大きな報酬だと思うだけどな。



でも家族に親孝行をしたいからこれはこれで良かったと思うことにした。そして俺はこの作品、白龍伝説の主人公であるクロード王子と対面していた。対面と言ってもこちらが一方的に見ているだけであるが。



いやー滅茶苦茶に格好いいじゃないですか、これならばコノハちゃんも幸せになれるからなと思って本格的に手を引こうかと考え始めていた。



これで性格までイケメンなら王子様と幸せになったほうが良いからに決まっているから。俺よりも確実に幸せにすることができる、俺もコノハちゃんと結婚すれば死ぬ気で頑張るだろうけどそれでも目の前の王子様には勝てないだろう。



いくら子爵家になったとは言え相手は王族しかも長男であるから未来の王様である。それと比べたら天と地の差があるのでもし王子様が幸せにさせてくれそうなら俺は喜んでこの身を引くつもりである。



それにこの場面は見覚えがある、それは白龍伝説の序盤の場面になるけど確かに似ているぞ。ここは始めてコノハちゃんが婚約者の主人公と出会う場面だったはず。



俺はコノハちゃんに会いたくてレベル上げなどしないでここまで徹夜してまで辿り着いた場面だからと考えていた。



見てみたいけどそこは俺が入るところはないから諦めるしかなかった。そうして帰ろうとした時に陛下からあるお願いをされたのであった。



この国の中でも実力がある俺に陛下の側室である女性を救ってほしいと依頼されたのである。



そうしてその女性のところに向かっていくと一人の少年と言うか同い年ぐらいの子が母親に擦り寄せて泣いていた。



そうだよな、普通に考えてまだ親とは離れられないのにそんな状況になれば無理もないかと考えてみてから俺は陛下の側室の様子を見始めた。



するとこれは原作でもあったやつで黒文病と言う奴で体に文字みたいなやつが現れることからそう名付けたらしくこれにかかると間違いなく死亡してしまうと悪質な病でゲームの中でもヒロインの一人がルートによればかかってしまうらしくそれを助けるにはフェニックスの雫を入手しなければならない。



しかし、名前の通りにフェニックスの雫を入手困難と呼べる品物で時間内に手に入れてヒロインを助けないと自動的にヒロインの一人は亡くなってしまうのだ。



本当に恐ろしい話だよな、しかも目の前の女性に残された時間は後僅かと言うほどに病に侵されていた。



普通なら諦めてほしいというところであるが実は先程に話したフェニックスの雫は一杯手に入っていた。



裏ダンジョンではかなりの確率で手に入るから気にしないでおいたけどまさか、こんな形で使う事になるとは思いもしなかった。



それでも人一人が助けられるならそれも陛下の側室ならこれからも付き合う関係でもあるので投資だと思ってフェニックスの雫をその病に侵されている人に差し上げて治し始めた。



やはり末期なのか一つでは足りないようであったのでもう一つ使うことにした。すると黒文病と呼ばれている体中にあった文字が消えて表情も穏やかになって治ったなと確信をした。



それを見届けていた少年が泣きながら先生、ありがとうございますと泣いて感謝をしてきていた。



俺は別に構いませんから気にしないでくださいと伝えていたけどいいえ、母上を助けてもらった恩人ですから王族関係なく敬意をするのは当たり前ですと答えてきた。



そんなにしなくてもと思いながらも俺は名前を聞いてみることにした。すると俺の考えていたよりもかなり聞き覚えがある名前だった。



「これは大変申し訳ありませんでした、僕の名前はジーク・ブリテンと言います。是非とも先生に覚えてもらいましたら幸いでございます」



・・・やはり見た目からもしかしてと思っていたけどジーク・ブリテンだったのと思いながら思い出していた。



ジーク・ブリテンはこの国の第二王子で主人公とは敵対関係で物語の終盤ではジーク・ブリテンは魔族の力を借りて暴走して最終的に主人公に討ち取られるのである。



つまりは敵勢力と呼べる存在でありながらもその背景には母親を助けられなかったなど悲しい背景もありそしてイケメンでもあったので人気投票では常に上位にいるキャラでリメイク版だと2周目以降でフェニックスの雫を2つ以上持っていると発生するイベントでこれを達成するとジーク・ブリテンを仲間にすることができるのだ。



敵だったのにいざ味方にしてみると滅茶苦茶に可愛い弟系で余計に人気が出てしまって外伝作品の主人公にも選ばれるなどとても運営から優遇されている。



そんなキャラから好かれるのは悪い気がしないというか俺も好きなキャラなので助かって良かったと思いながら見てある事を思うのだった。



これでジーク・ブリテンの母親が助かったけどこの場合はどんな展開になってしまうのかと考えるのだった。

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