第27話 ただ自分の子供が好きなだけ。
現在夕陽が落ちかけている頃、俺は警察署の署長室にいる。
そして俺の目の前には瑛人のお父さん、瑛太さんが厳つい顔で俺を見ていた。
そして少し横に瑛太さんの妻である、理江さんがいた。
俺は今、瑛太さんに3日後に事件が起きることとその事件が25年前に起きた連続殺人事件に関するものだと伝えた。
「なるほど・・・それは本当の話なのか?」
瑛太さんが俺を強く睨む。
「本当です。狙われる可能性がある人を調べてきました。」
「どうやって調べたんだ?」
そう聞かれたが無視して喋る。
「まず、25年前に起きた連続殺人事件の容疑者は全員俺の学校の教師なんです。」
瑛太さんが目を見開く。
「生徒に被害が行く可能性が高く、そして狙われるのは25年前に起きた連続殺人事件の前に起きた突き飛ばし事件の被害者の女の子と似ている人物なんです。」
瑛太さんは少し考えて、
「もしその話が本当ならば、我々はそれを止めねばならん。」
俺は少し驚く。
「信じてくれるんですか?」
瑛太さんが頷く。
「正徳君には未解決の事件を解決してくれたことがあるからな。」
(あっ。忘れてた。)
そう、俺は雫と再会する少し前にも俺は正から事件のことを話された。
だから俺はその時にも瑛太さんに伝えて、どうにか信じてもらって、そして見事に解決した。
(完全に記憶から抜けてた・・・)
そのことを忘れていたから頼み込まないと信じて貰えないと思っていた。
「だがもしこの話が嘘だったらその時は・・・」
「ひっ!?」
威圧感が凄い!?
「わっはっは!冗談だよ!」
「そ、そうですか・・・」
心臓破裂すると思ったぞ・・・
あ、そしてもう一つ。
「瑛太さん。」
「なんだね?」
俺の真剣モードを察してくれたのか瑛太さんが真剣な顔になる。
「話は変わりますが、瑛人の件です。」
「結婚のことか?」
察しが良いな。
「ええ。その通りです。」
「認めろと?」
「はい。認めてやってください。」
瑛太さんの目が鋭くなる。
瑛太さんは瑛人と佐藤の結婚を反対しているのだ。
理由は瑛人に佐藤は見合わないかららしい。
勉強出来ない人と結婚などおかしい。とのことらしい。
俺にはよく分からない。
「認めないぞ。私は絶対。」
「なんでなんですか!佐藤が瑛人に見合わないと!?」
「・・・・そうだ。」
「おかしいぞ!まともに佐藤を見てない。」
「勉強出来ない奴と結婚なんかさせるか!」
俺は親友とその彼女を否定された気がして俺はカッとなってしまった。
「勉強出来る出来ないで決めるのはおかしいだろ!」
「何がおかしいと言うのだ!」
「大事なのは気持ちなんだよ!勉強なんて後付けで良くなる!」
瑛太さんは勢いよく立ち上がる。
「何が気持ちだ!!お互い好きだからと言って結婚が上手くいくとは限らんのだぞ!」
俺も立ち上がって瑛太さんを睨む。
「だからなんなんだよ。あんたは政略結婚でもさせるのかよ。」
「そ、それは・・・」
「やめなさい。」
「え?」
横にいた瑛太さんの妻、理江さんが口を開いた。
「いつまで古い習慣に囚われているの。」
「で、でも理江・・・」
瑛太さんが目を泳がせている。
「でもじゃない!瑛人だってもう大人よ!?物事を冷静に判断することだってできるの。」
「そうだけど・・・」
理江さんが瑛太さんに詰め寄る。
「いつまで子が親の近くにいると思っているの!!」
「!?」
「っ・・・」
ただ瑛太さんは瑛人と一緒にいたかっただけなのか・・・
「結婚したからもう会えないわけじゃないでしょ!」
「確かに・・・そうだ。」
「だったらいつまでそうしてるの!」
「すまん・・・」
「謝るのは私じゃないでしょ!」
そう言われた瑛太さんが俺の方を向く。
「すまなかった正徳君。迷惑をかけてしまったね。」
「俺に謝らないでください。謝るなら瑛人にお願いしますね。」
「あぁ。瑛人と、あと佐藤さんにも謝らないとな・・・」
そして少しの時間が経ち、
「正徳君。私は君に協力するよ。だからこれからも頼ってほしい。」
「分かりました。瑛太さんも俺をどうぞ頼ってくださいね。」
「あぁ。分かったよ。」
そうして二人は握手をした。
そして事件が起きる日になった。
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どうもみなさん!マヨきゅうりでございます!!
今回は瑛太さんへ協力要請、そして瑛人と佐藤の結婚の話でした!!
さぁ次は学校での新キャララッシュでございます!
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