第26話 事件は突然告げられる
俺が目を覚ますとそこは正が住んでいる部屋だった。
目の前には腕を組みながら険しい顔をする正がいた。
(どうしたんだ?そんな顔して。)
『いやぁね・・・今や俺は未来を見れるようになってるんだけどさ・・・』
(何しれっとバケモン特技習得してるんだ・・・)
『そこはまぁ置いといて・・・』
(まぁ・・・でどうしたんだ?)
『正徳、三日後に事件が起きる。正徳はその事件の解決に協力してくれ。』
突然の発言に俺は驚きを隠せない。
(マジか・・・?嘘じゃないよな・・・?)
『嘘じゃない。本当に三日後に事件が起きる。』
(本当に本当なのか?)
『そう言っているだろう・・・』
(その詳細は・・・?)
『あまり言えない。言ったら神に怒られるからな。』
(なるほどね。)
俺はあの神を思い出す。そしてちょっと頷く。
『ただ一つだけ助言するなら、』
正は俺の目を赤い目で見る。
『25年前に起きた連続殺人事件を調べろ。』
その言葉で正徳は夢から覚めた。
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コケコッコ〜と聞こえそうなぐらい良い朝。
雫と姫乃に囲まれて目を覚ます。
昨日は二人といっぱいしたから裸で寝ている。
俺は溢れる性欲を抑えてベッドを抜ける。
服を着てパソコンに向かう。
ちなみになぜ雫がここに居るのか、それは雫は親に頼み込んでやっとの思いで同棲することを獲得したからである。
それはさておき、俺はゲーグルを開き、『25年前の連続殺人事件』と文字を打ち込んでいく。そして出てきたのはとある一つの事件ばかり。
その名は、
【連続少女殺人事件】
内容は約10名の少女が殺されたと言う事件だ。
初めの三人は同時に殺されており、その後の七名はどれも似たような特徴を持っている少女ばかりだった。
そしてその三日前起こった事件と関わりがあるらしい。
それが突き飛ばし事件だ。
一人の少女が突き飛ばされ暴走車に轢かれるという事件が起こった。
そしてその突き飛ばした犯人が、連続殺人事件の被害者である初めの三人なのだ。
そしてその後の被害者は、突き飛ばされた少女達と似ている少女のみ殺されている。
容疑者は三人に絞られた。その名前は、
「全部俺の学校の教師かよ・・・」
そう容疑者は校長、教頭、そして俺のクラスの担任だった。
でも何故かここで事件を揉み消されたらしい。
国が消したや警察が消したなど色々あるが、ここでこの事件は未解決のまま終了となった。
「どういうことだよ・・・」
もしこれが正の言っていた『25年前の連続殺人事件』ってやつならばなんでそれを俺に言ってきた?
この事件と同じ犯人が最初の少女に似た人物を殺そうとしている?しかも俺の知り合いの可能性が高いのか?
俺は急いで最初の被害者になった人を調べる。
そして見つけた少女の写真。黒髪ロング。顔は美しい作り。タレ目。
そしてそれに似た人物を俺は頭で探す。
姫乃。姫乃がこれに該当する。
どうにかして姫乃を守れば・・・・・
「いや違う。これ俺のクラスメイトだ。」
この見た目に似ている人が俺のクラスメイトにいる。
クラスのムードメイカーだの委員長だ。
姫乃はこの学校では無かったため、教師と知り合いである可能性は低い。
教師が犯人ならば学校内の人物が狙われる可能性が高い。
そうすれば委員長が狙われる可能性がある。
「どうする・・・・」
悩んでいると、プルルルル・・・・電話の音が聞こえる。
スマホを見ると、そこには木村瑛人と表示されている。
そして俺は一つの案に辿り着く。
「そうだ・・・瑛人のお父さんだ・・・」
瑛人の父親は現警察署署長なのだ。だからこのことを告げれば事件を未然に防げるかもしれない。
信じてくれない可能性が高いが、あと3日しかないんだ。
「やるしかない・・・!!」
そう思いながらも、俺は瑛人の電話に出た。
『おはよう正徳!!』
瑛人の元気な声が聞こえる。
「あぁ。おはよう瑛人。」
『お?どうしたんだ?元気がないな。』
「あぁ。少し困ったことがあってな。」
『なんでも言えよ!協力するから!』
「じゃあ、瑛人の父親と話させてほしい。」
俺がそう言うと瑛人が、
『何かあるんだな?俺の父親を使うほどの』
さすが俺の親友。察しが良くて助かるよ。
「あぁ。だから頼む。」
『わかった。言ってみるよ。』
「ありがとう!」
『気にすんな!じゃあまたな!』
そして電話は切れた。
(瑛人、本当にいい奴だよお前は!!)
そう思いながら俺は学校の支度をする。
その目は赤く輝いていた。
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どうもみなさん!!マヨきゅうりでございます!
さぁ正徳と奮闘劇が始まります!
そしてこれから新キャララッシュです!
この新キャララッシュが終わったら2回目の登場キャラ紹介をしようと思います。
この話が良いなって思ったらフォローや星、ハートやコメントをよろしくお願いします!!
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