幕間 みらい

俺と姫乃が熱いキスをした後、俺らは少しして家に帰った。

ここで雫のことを言うのは失礼だと思ったからだ。

『二股宣言みたいなことをしている時点で姫乃さんに失礼だよ。』

確かに・・・ってうぉおぉ!?

『驚かないでくれよ』

すまない・・・急に出てきたから。


そして姫乃が退院した。誕生日の日にだ。

色々準備をしたが、とりあえず雫を家に呼びリビングに上げ、そして雫と姫乃の初対面を始めた。

雫は緊張した様子だった。だが姫乃は反対にニコニコしていた。

そして話は姫乃から切り出された。


「ねぇ、雫さんってしょうくんのことが好きなの?」

とんでもない爆弾発言を投げ出したのである。

それに対し雫はオドオドしている様子。まぁ雫からして見れば最愛の人の彼女にあなたの彼氏のことが好きですなんて言いづらいだろう。


そして雫は深呼吸をした。

「わ、私は正徳くんのことが大好きです・・・!!」

すごいな・・・それを言えるんだ・・・一人称僕を忘れるぐらい緊張してるらしいけどね。

「うんうん。ちなみにしょうくんのどんなところが好きですか?」

これは良「全部です。」はやっ!?まだ読み上げてる途中だったんだけど・・・


「全部・・・そう全部よね!」

姫乃が手を叩いて微笑んだ。

「どうしたの?姫乃。」

俺は急な行動に驚く。


そういえば、俺は姫乃を敬語で話さない練習をしている。

昔の俺と話した時に姫乃さんから姫乃へと呼び方を変えるようになり、それから敬語を止めようと思った。

元々姫乃からは敬語はやめてほしいと言われていたため、姫乃も嬉しいことだろう。


話を戻そう。今は姫乃の行動の意図が分からないので質問したところだった。

「ん?一緒にしょうくんを支える人がしょうくんをこの世で一番愛してる人じゃないと認められないなぁって思って。」

なるほど・・・ってえ?一緒にしょうくんを支える?

その発言に俺と雫は呆然する。


「え?そうだよ?正から聞いてなかったんだ・・・」

正・・・あ!まさか正が姫乃と話した内容って!!

『お先に言っておいたんだよ。正徳は説得する時にやらかしそうだからね。』

緊張した意味なかったじゃん!!

『あったよ。緊張感あったほうが姫乃さんも真剣になるでしょ?』

真剣になってものの5秒ぐらいで緊張感が消え去ったけどな!

『まぁまぁまぁまぁ』

はぁ〜〜〜とりあえず話を戻そう。


二人に目を向けると姫乃が雫の手を取って微笑んでいた。

「それでは私も正徳くんの彼女になって良いんですか?」

姫乃が頷くと、

「よかったです・・・これでダメって言われたら自殺したかもですー・・・」

その言葉で俺はガタッと音を立ててしまう。

「良かったねぇ。私が良いよって言って。」

姫乃がニヤニヤしながらこちらを見る。

俺は姫乃にそっと近づき、

「本当にありがとうございました・・・姫乃さまぁ!!」

土下座した。


姫乃はその行動にあわてて、

「しょうくん!?大丈夫だよ!?土下座しないで!?」

姫乃がそう言うが、

「でも!!これは実質二股宣言したようなものなので!!姫乃を裏切ってしまったのでぇ!!」

某メロンパンも驚くほど綺麗な土下座を二人に見せつけた。


そして姫乃がしゃがみ込み、

「大丈夫なんだよ?しょうくんを信じてるから。」

姫乃が光り輝いて見えた。

「あぁ。聖母様ぁ・・・」

「え!?聖母!?」

雫がなぜか反応した。

その後に目を逸らす雫に二人は笑った。

雫も笑い始めて俺は二人を抱きしめた。


少したち、

「姫乃に渡したいものがある。」


そう言い俺は姫乃の前に立ち、指輪をプレゼントした。

姫乃は泣いていた。大号泣だ。

そして俺は雫の前にも立ち、指輪をプレゼントした。

雫も大号泣して俺に抱きついてくる。

姫乃も俺に抱きつき二人は俺をベッドに押し倒す。

そして・・・まぁあとはご想像にお任せします^_^


俺の大好きな人と一緒に笑って泣いて喧嘩して。

そんな日常が最高に心地良い。

あぁ。姫乃も雫も可愛いなぁ!


こんな日々がいつまでも続きますように。

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どうも!みなさん!マヨきゅうりでございます!!


これにて本当に第二章の終了です!!

次は3章。3章のタイトルは「よろこびのうた」です。

3章はとあるゲームであった事件をモチーフにしました!!


それではみなさん!!もし良かったらフォローや星、ハートやコメントをよろしくお願いします!!

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