第23話 神様との対面。
(神達の世界)
「なんで?運命は変わった筈なのに・・・」
と、太陽神、リーナは驚愕を隠せない。
隣にいた運命神、リリカが言う。
「運命を捻じ曲げられた。おそらく朝倉によって」
「そのようね。刺される瞬間の目、赤く輝いてたわ」
そう言うのは元・全能神、サクラが言う。
「では、これは朝倉さんの望んだ結果であると?」
人魂神、リエルは疑問を問う。
「いや、そうじゃないんじゃない?」
月光神、ケーカが言う。
リエルがケーカに目を向け言う。
「ではどういうことだと・・・」
全能神、ゴアがみんなに目を向け、口を開く。
「多分、正徳・・・いや『正』の行動だな。」
ゴアがそう言うとみんなは疑問を感じる。
「ただの人格が他人の運命を変えれるんですか?」
そう言ったのはリエル。
「いや、運命を変えてるのは朝倉さん自身だ。」
「ならなぜ正が関与できるのですか?」
「多分朝倉さんの夢の中に入ったね」
「そんなことがあるんですか??」
「実際、俺も他人の夢に入ることは容易い。」
「だからといってただの人格のはずの正さんが夢の中に入るなんて・・・」
「できるさ。あいつはただの人格じゃない。」
ゴアは目を閉じて、ニヤリと笑った。
「『異常精神体』だ」
そう言った瞬間、空間が歪んだ。
そこから姿を見せるのは、
「噂をすれば・・・神様の世界に入ってきたんだ。すごいね。」
正徳の別人格、正だった。
ゴアは正をじっと見つめ、
「この世界に何の用かな?」
と、問う。正は
「分かるでしょそれぐらい。」
少しばかり焦りが見える正。
「わかっているよ。俺に正徳の心を直して欲しいんだろ?」
そうゴアが答える。
「あぁ。その通りだ。これはお前にしか頼めない。」
「君が変えた運命だろう?なぜ俺を頼る。」
「俺の言葉じゃ届かないからだ。」
「赤の他人の俺の言葉が届くと?」
「あぁ。過去に仲の良かったお前なら出来るだろう?」
「過大評価だね、まぁいいか。分かった。君に協力してあげるよ。」
ゴアは正の目を見て言う。
「そんな簡単に協力してくれるんだな。」
「昔のあの子があんなに立派になったのに、また閉じこもらせるのはいやだからね。」
正の姿が薄くなっていく。
「運命を変えるのはあくまで正徳自身だ。俺はそれを促すだけ。それで良いだろ?」
正は俺の目を刺すように見る。
「あぁ。神様にお願いするよ。」
「神様って言うな。そんな人柄じゃない。」
「だろうな」
そう言った瞬間、正の姿が消えた。
そうやって運命の歯車はどんどんはまっていく。
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(正徳視点)
ここは近くの病院、そこの一室に眠っている姫乃とその側に正徳がいた。
正徳の目はずっと黒く輝かせている。
(正のせいで!!)
そうずっと考える。
(正のせいで姫乃さんが・・・!!)
と、永遠と眠っている姫乃さんの前でずっと考え続ける。
ただひたすらにずっとずっと正徳は考え続けた。
ガラガラと音が鳴る。
扉から雫が入ってきた。
雫は正徳のそばに来ると、正徳の頭を撫で始める。
「なに・・してるんだ・・・?」
「辛そうだったから・・・少しでも休めるようにって」
雫は優しい声で言う。
「なんで・・・そこまでしてくれるんだよ・・・」
「大好きな人が辛そうにしてたら寄り添いたいって思ったらダメ?」
あくまで、優しく子供を愛でるように雫は正徳の頭を撫で続ける。
俺は雫にもたれかかる。
雫は俺を受け入れ、抱きしめてくれる。
時計の針が進む。1秒、また1秒と針が進んでいく。
突然、時計の針が止まった。
正徳達は異常な光景に驚きを隠せない。
その時、雫と正徳以外の全ての世界が止まる。
鳥も、雲も、姫乃達も。
二人以外の全てが灰色になったかのように思えた。
突如二人の前に、神々しい光が立つ。
そこから生まれるように出てきたのは、赤髪に金色のポイントカラーを入れた赤色に輝く瞳の男。
その二人は俺達を見てそっと微笑む。
「やぁ。こんにちは。正徳。そして、雫さん」
驚きで固まっている二人に話しかけた。
全能神、ゴアと二人との
正は正徳の中でただひたすらに祈っていた。
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どうも!皆さん!マヨきゅうりでございます!!
さぁついに神様と正徳達の初対面!!
どのような結果になるのでしょうか!!運命は変えられるのか!!
『報告』
一部の話や章のタイトルなどを変更いたしました。
1、2章の名前を変更。
12、22話のタイトルを変更。
これからもこの作品をよろしくお願いします!!
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