第18話 神達の会話

(神達の世界)


神の会議部屋、それは一部の神達が会議を行う時に使用する部屋である。

今そこには八人の神がいた。

長髪銀髪の大人っぽい女の人、短髪白髪の可愛い感じの女の人、長髪金髪の綺麗な女の人、多少の長髪で紫髪の無垢な感じの女の人、そして桃色の髪の少女のサクラ、水色の髪の少女のスミレ、そして短髪赤髪のかっこいい感じの男の人。


彼らは今、自分達が管理する世界の一人の少年たちを見ていた。

その物語の主人公、河上正徳だ。


サクラは控室に雫と正徳が入っていくのを見て、

「あぁ。また異変が起きてるね。」

とつぶやいた。


彼女の横にいるスミレも正徳を見て苦い顔をした。

「そうですね。とくに河上正徳。彼の運命は危ない。」

と、正徳の中で暴れまわる霧を見る。


正徳の中に見えるあの赤と黒が混じったような霧は、正徳がこの後なんらかの危険にさらされる証拠。

黒の霧が濃ければ加害者。赤の霧が濃ければ被害者となる。正徳の霧は赤が濃かった。

そして、赤と黒の霧は被害者と加害者で繋がる。

それは雫でもなく外にいる店長でもなく、佐藤でもなかった。

店の外にいる誰か。つまり通り魔だ。


正徳は今、雫との関係を良いものにしようとしている。

雫はどうにかして正徳と仲直りしたいと思っている。

そして彼女が抱く恋がもう叶わないことを彼女自身が自覚している。


サクラは後ろにいる仲間たちを見た。

その中でも瞳を赤く照らす、主人公のことを見た。


そしてサクラは彼に問う。

「ゴアはどうしたい?」

と。そうこの主人公は作者(俺)の作品に登場するゴア・イエローガーベラだ。

今は情報を伏せるがこの世界とあの世界はつながっている。


ついでに俺の別作品のほうもみてね!

それはさておき、会話のほうへ戻ろう。


「そうですね。あなたのくだらない話はおいといて次に進みましょう。」

と、スミレが俺のほうをガン見していた。もう驚かないよ?


「何言ってるんですか?驚かせるためにやってるんじゃないんですけど。」

と、スミレは首を傾げる。


「まぁまぁ良いじゃないですか。で話の続きですね。」

と、ゴアが爽やかイケメンの完成系のような笑みを見せた。

クソッ!俺もあんなふうにイケメンになりたい!!


で、これからどうするの?君達の選択で物語が変わるけど。


「うーーん。一旦様子見かな。多分あいつが死にかけたとしても多分二人が救うと思うからね。」

姫乃と雫か。確かに二人ともヒロインだからな。


ゴア、雫が正徳と結ばれる世界線生み出すことは可能なのか?

「可能だね。でもそのまま作ったとして二階堂があいつと結ばれることはない。」

そうか。ならどうする?

「今の二階堂を同じ時間が進む世界に送り込んで二階堂自身が勝ち取るしかない。」


つまり、雫を別世界に送り込んで、正徳を支えたら雫は正徳と結ばれるってことか。

それって本当に結ばれるのか?


「うん。彼女が頑張りさえすれば、絶対に正徳と結ばれるね。」

なら姫乃さんは?

「姫乃さんは実は相手がいるはずだったからね。あいつの呪いによってあいつと結ばれたけど、あいつが二階堂と結ばれるのであれば、姫乃さんはそいつと結ばれるだろ。」


そうか。みんなハッピーエンドになるんだな。

「そうだね。君が前に俺に言った言葉はとても好きだからね。俺はそれを望むよ。」

俺、前に君になんで言ったっけ?

「『どの世界でもバッドエンドが多すぎる。結局いつでも必要なのは〈LOVE&PEACE〉だね。』って言ってたよ。」

恥ずかし!!俺そんなこと言ってたの!?


「言ってたね。俺も愛と平和が一番だと思うからね。この物語もハッピーエンドにしてみせるよ。」

ありがとな。そんじゃあよろしく頼むな。


「はーい。そっちも頑張れよー。」

ほーーい。

二人は笑い合って自分のすべきことをやり始めた。


そして視点は正徳に戻る。

これから物語はまた動き始めた。

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どうも!みなさん!マヨきゅうりです!


今回は神との会話編でした。

俺もあんなイケメンになりたい。「ん?なんか言った?」言ってないよ。

次は正徳と雫の控室編です。


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