第3話 ゾンビは光属性攻撃で倒れる

「はぁ・・・やっと姫乃さんに会える・・・」

無事に始業式が終わり、今は瑛人と詩乃と一緒に下校中だ。

もっとも始業式が終わった少し後にまた精神ゾンビになっていたため、無事に終わったのかは分からないが。


「ははは、やっぱり正徳って朝倉さんに依存し過ぎてるよな。俺でも詩乃に依存し過ぎてるかなって思ったりしてるのに、正徳の比にもならないよ。」

と瑛人が僕を見て乾いた笑いをする。

その隣にいる詩乃は乾いた笑いをしている瑛人を見て、頬を少し赤くしながら笑っている。


「早く・・・早く帰りたい・・・・」

そう彼は言うが、走って帰って瑛人たちを置いて行くのは、付き合ってくれている2人に悪いと気付いている。理性のあるゾンビなのだ。

あと5分で着く距離ではあるが、それまでは精神ゾンビ状態は続くだろう。


「あっ見えてきたね。俺らも久しぶりに家に入れてもらうか?」

瑛人はいつも彼を家まで送っているのだが、家に入ったのは彼と姫乃が付き合ってすぐの頃だけだから1年家に入っていない。

いつでも家に入ることを出来はするのだが、2人がイチャイチャするせいで瑛人と詩乃の口から砂糖がドバドバ出そうになるため入らないようにしていた。


「えー。久しぶりに入って砂糖まみれになったらどうするの?」

そう詩乃が言う。それに対し瑛人が、

「大丈夫!こんな時のために苦いお茶を2人分持ってきたから!」

と言って詩乃を説得する。

「それなら安心かな。お茶が少し甘くなりそうだけど。」

詩乃の言葉に瑛人が頷く。


家に着いたので彼は2人に家の前で待つように言った。

彼はポケットの中の財布から鍵を取り出し、家の鍵を開ける。

そしてドアを開けると、



「おかえりなさい!しょうくん!!」

黒髪ロングのド淫乱美人の姫乃が彼をで迎えてくれた。

「か、かわ・・・いい・・・・・グフッ」

姫乃を見た彼は鼻血を垂らし、後ろにバタッと倒れてしまった。


「あぁーーしょうくーーん!?」

その叫びが聞こえた2人が家の中に入ってくる。


「大丈夫!?河上・・・・・さん?」

「どうした!何があった!しょう・・・と?」

入ってきた2人が見たのは鼻血を出して幸せそうに倒れる彼と彼を心配そうに見つめるの姫乃だった。

そしてそれを見て0.5秒で瑛人は急いで家の外へ飛び出した。


姫乃は詩乃の視線に気付き、自分の格好を見て、顔を真っ赤にするのだった。


____________________________________________________________________________


どうも!マヨきゅうりです!


今回やっと、ヒロインの朝倉姫乃の登場回となりました。

帰ってきたら自分が愛してる女性が裸エプロンで迎えてくれるってすごいですね。

今後に期待です!


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