俺が先生? Ⅰ

なんかすみません┅┅

あんなに常識が無いとか言われたら謝るしか無いよね?

まぁ任せたから勝手にしてくれるだろう わからんし!

それでどうにか宿を出て冒険者仕事をやるぞ!っとギルドへ入ると待ち構えてるエルガちゃん?


「ウフ♪遅かったね?待ってたよ」


なんだ、その可愛らしい笑顔は!キラキラとした瞳!天使ですか?

う~ん!尊い!


「髪?切ったんだね、凄くカワイイよ、そんな顔してたんだね?フードしてたり前髪でハッキリ見えなかったから┅┅やっぱジョウは綺麗だよ」

「アハハ、もう隠すの辞めたんだ、疲れちゃった、だからフードもしないで町を歩いて来たよ」

「そう、じゃあ男の子だって発表しないと駄目だよ、みんな、ジョウは女の子だと思ってるからね」

「ハハ┅やっぱり┅┅こんな背の高い女の子っているのかな?」

「う~んいるよ、でも少ないな、あっ!待ってたのはパーティーの子達も常設依頼をするんだって、昨日の事を喋ったら驚いてね、それに自慢したの、ジョウの言う通りにすれば危なく無くてお金も稼げるって、金貨見せたら信じたよ、だから一緒に行こう?」


はぁ?子供のお世話?って、皆さん幼馴染みだから14歳だよね?未成年だよね!俺は引率のオジンかよ!って┅┅まぁ良いけど


「皆は良いのかい?オーンラビットやスライムを狩るんだよ?ケガとかするかも知れないし、痛いよ?それでも良いのかな?」

「うん!大丈夫だ!エルガが出来たんだ!俺に出来ない筈は無い!」

「そうだ!エルガが一番弱いんだ、それなのにホーンラビットを狩ってきた、男として殺らないと駄目なんだ!」

「ご免なさい、エルガが金貨を見せたらエドとアランがムキになって、辞めなさいって言ったのに、それと果樹園ではありがとうございました、助けてくれて┅┅」

「うん?ああ、おばちゃん達を守った子だね、偉いね、おばちゃん達も褒めてたよ、確かナルシャちゃんだったかな?」

「ハイ、ナルシャです、エルガとは近所でずっと友達なの、ジョウさんの事はエルガから聞いてます、ホントに男の子だったんですね?でもぉ┅┅凄い綺麗┅┅」

「おい!ナルシャ!なに勝手な事を言ってる、常設依頼は誰でも受けられるんだぞ!別にソイツと行かなくても┅行かなくても狩ってやる!」

「そうだ!俺達だって狩れるさ!俺達だって┅┅」


オヤオヤ?男の子だねぇ、女の子には強くて良いトコ見せたいかぁ、そんな時も有ったよなぁ┅┅

良いねぇ、幼馴染みだから性格とか知ってるだろう、それにこの年頃は女の子の方がしっかりしてる、男の子は背伸びしてヘマするからね

好きとかじゃなくてこう┅出来る子を見せたがる

わかるよ、そんな道を俺も歩んだからね、随分と昔だけど┅┅


「分かったから、俺はガイスさんに話が有るんだ、ちょっとごめんね」


そう言ってみんなから離れる、何やら言い合いしてるけど?フフ♪


「ガイスさん!昨日行って来ましたよ」

「なに!昨日ってラビットを狩った後にか?┅┅┅まぁお前だからな、詳しくは聞かねぇ、それで?どうだった?」

「そうですね、現物を見て話したが良いでしょ?ボイスさんの所へ行きましょう」

「そう言う事か、分かった!行こう」


ボイスさんは暇そうに日向ぼっこしてた、ホントに獲物が無いんだな┅┅┅良いのか冒険者達!


「ボイスさ~ん!お願いします!」

「おう!ジョウ!なんだ?ガイスも一緒か?」

「この前話してた奴だ!ジョウが昨日行ってきたってんで話を聞こうとここへ来たんだ」

「おっ!あれか?じゃあここへ来たって事は、ジョウ?仕留めたのか?」

「ハハハ、ボイスさん暇みたいだから仕事を持って来ましたよ、そことこっちで良いかな、出しますね」


ジャイアンとデビルを並べて出した、ジャイアンの頭もちゃんと出しすと中々の光景

腹周りが大きいから意外と場所をくう

それに長いからね、解体場からはみ出してる


「オイオイ!こんな奴がいたのか!コイツはジャイアンスネーク、それにデビルアナコンダだと!」

「コイツらが魔物を追いやってたのか、しかしコイツが村を襲ったら全滅してたな┅┅」

「森にはオークやゴブリンは1匹もいませんでしたよ、逃げたか喰われたかですね」

「ジャイアンはわかる、珠に狩ってくる冒険者はいる、しかしこのデビルは無理だ、良くいたな?普通はもっと山深い所の奴だぞ?」


「ハグレですかね?」

「なんだそのハグレってのは?」

「俺も知らねぇぞ」

「いやぁ、田舎では大森林から出て来た奴をハグレって言うんです、モンスターから逃げて来た奴等ですよ、コイツらの相手はブラックサーペントとかレッドサーペントでしょう、キングサーペントやクィーンサーペントじゃ相手にならないですから」


「そんなモンスターは何十年も見ないぞ、ランクSSにランクSSS以上だぞ?」

「それは大秘境にしか棲んでねぇバケモノだ、こんな所にはでねえ、しかしデビルがいたなら用心しないとな、どうする?ギルマスに話すか?」

「まぁ解体するなら報告しなきゃならねぇ、あっ!ジョウ、ウィルボアをガーデンで倒したな、ギルマスが気にしてたぞ、G級がなんで?ってな、カァハハ!」

「そりゃ不味い、嫌だな┅┅」

「気にするな、あのギルマスは小間けぇ事は言わねぇ、懐もでけぇからな、それで?コイツは買い取りなんだろ?」

「そうですね┅┅その買い取り金はガイスから村へ寄付として下さい、コイツのせいでオークとかに被害を受けたんでしょ?なら、原因に気づいたガイスさんのお手柄ですから」


「「はっ?なんだとぉ!」」

「イヤイヤ、何を言ってる、ジャイアンはまぁ良いとして、このデビルはスゲェ高いんだ、それを寄付だと?」

「そうだぞ、冒険者ってのは確かに困った奴を助けたり守るのが本業だ、しかしなぁ?狩った獲物はテメェの命の報酬なんだぞ!殺られる事も当然だいつ死ぬか分からねぇ、だから金にしてるんだ、それを易々と寄付するって?」


「お二人の言う事は分かります、でもコイツ等は、依頼でもなんでも有りません、ガイスさんが故郷を心配しての事、それが無ければチャンとお金は貰います、だからこの件は寄付が良いんです」

「マッタク、ひょっこり町へ来て冒険者始めたばかりのヒヨッコなのに、冒険者らしい事をしやがる」

「俺はジョウの能力を出来る奴だと見た、だから話して頼んだ、それを夕方ヒョイと行って片付けて来やがった、ジョウにしたらこんなの朝飯前なのかもなぁ、だから寄付なんて言える、俺はお前をヒヨッコとは思わねぇぞ!それで良いか!」


「まぁ年も年ですし、他の新人さんとは違いますよ、俺のいた田舎はモンスターがいましたから」

「ハハハ!そうだよな?じゃないと話がおかしい、オークを1人で何匹も狩ってくる奴だ、俺も新人とかヒヨッコとは思わねぇぞ、ガァハハ、ギルマスは気にするな、だからじゃんじゃん獲物を持ってこい」

「あっと、暇とか聞いたからこれを預けます、ボイスさん?このバッグに魔力を当てて下さい」

「うん?魔法バッグか?こうか?って┅┅なんだこれは!マジックバッグかよ!そうならそう言え!ビックリするじゃ無いか!┅┅これは?この中身はスゲェな┅┅」


「ガイスさんが判断して解体して下さい、預けます」

「預けますって?こんなの良いのか?それに中身が中身だ」

「時間停止機能が付与して有りますから、腐る事は有りません、好きな時に解体しても良いのを解体して下さい、全部買い取りで、精算は俺のギルド口座へ入れて置いてくれたら良いですから」


「おいボイス!中身を教えろ!知りたい」

「まぁそれは後でゆっくりだ、先ずはコイツを片付けてだ、おーい!おめぇ等!仕事だぞ!気張れよぉ!ジョウの獲物だぞ!じゃあ後でな」

「分かった、忘れるなよ」


ふう!話しは付いた、でもギルマスかぁ?どんなヒト?なのか?あんまし目立ちたく無いけどね


「それとガイスさん?これを見て下さい、これはエールの樽のフタです、それをこうして盾にしたんですよ、小盾です、ホーンラビット狩りに考えたんですが作れますか?」

「ほぅ!なる程な?この盾、板に角を刺させ仕留めるのか?」

「ええ、昨日これで上手く狩れました、何も樽のフタに拘らないですが、固いと角が壊れます、丁度この固さが良いんですけど?」

「フフフ、俺を誰だと思ってる、長年道具を扱ってるんだ、こんなの簡単だぞ!板も思うのがある、いくつ欲しい」

「いくつでも、それとこれを考案したのはガイスさんって事でお願いします」

「はぁ~ん?なんでだ?」

「俺はそのぉ、目立ちたく無いんですよ、冒険者の等級もD級で止めると決めてるんです、貴族とか偉いヒトとは関わりたく無いんです」

「プッハハハ!こりゃ良い!マッタク!気に入った!本当にお前は偉いな?チャンと考えてる、アハハ、こりゃ愉快だ!出会えて幸運だよ、了解した、コイツは沢山作るぞ、ヒヨッコ達には必需品になるからな、フフフ、ハハハ!」

「安くして下さいね?お願いします」

「合点だ!元よりそうするさ、アイツ等が安全に飯が食える、なんてヒントを与えるんだぞ?面白い話しだ!ハハハ」


まぁねぇ┅┅小盾があれば小さな魔物に向かえる、ホーンラビット以外に使える魔物は多いしね

それに気づくか?だよねぇ┅┅


待ってたエルガちゃん達と一緒に出ようとしたらメリルさんが駆け寄って来た?


「ジョウさん!昨日はご免なさい!ホントにご免なさい!」

「そんなに謝らないで下さい、あれは俺が迂闊だって言ったでしょ?メリルさんの忠告や進言は有り難いと思ってるんですから、これからも叱って下さい、俺はやらかしますからね?アハハ!」

「そうなの?嫌いとか?」

「何を言ってんですか?メリルさんの事は好きですよ、だからその笑顔を見たいんです」


『黙ってりゃ┅┅この女ったらし!無自覚からの告白ってバカよねぇ┅┅』


メリルさん?顔を赤くして?どうしたんですか?エルガちゃんも?それに他の冒険者さん?なんで敵意剥き出し?

エド君?アラン君も?

なんでだろう?ハテ?








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