冒険者として商人として Ⅲ

お店を出てギルドへ向かう道すがら2人に石鹸とシャンプー、リンスを説明して渡した、勿論ロミィさんの分も

凄く喜んでくれて夜に風呂で使うと言ってた

彼女達3人は冒険者ギルドが用意した職員専用の宿舎に住んでる

お風呂も付いていて贅沢だ

普通は風呂付きの家など無いそうで宿も安い所とか冒険者が泊まる宿にも無いって┅┅


使い方は丁寧に教えたから大丈夫だろう、泡まみれとか?それは見てみたい!メリルさんのおっぱいが泡まみれ!ラディさんの体が泡まみれ!┅┅┅たまらん!


コホン┅┅

早速その常設依頼を見て見ると、チャンと掲示板の隣に貼って有った、各々が10体で1ポイント、だから100でG級ならF級に昇格する


「あっ!ジョウ!昨日はありがとう!」

「エルガちゃん!他の子達も!」

「あれから母さん元気だよ、いっぱい食べてた、お腹空いてたみたい、母さんがジョウにお礼がしたいって言ってた」

「お礼なんていいよ、でも良かったね」

「うん!今日は依頼受けないの?」

「いやね、この常設依頼ってのを知らなくて、今日はこれをやってみようと思って」

「じゃあ私達も一緒に良い?」

「良いけど?他の子は?」

「話して見る」


エルガちゃんは仲間に相談、俺は待ってたら呼ばれる?ガイスさんだっけ?


「ジョウ?お前さんに相談が有るんだ」

「なんでしょう?」

「実はな、俺の郷の村だがどうも変なのに狙われてるみたいなんだ、依頼は出してるが村に来るゴブリンとかオークだけだ、どうもそれとは違うのが裏手の山に潜んでるってんだ」

「ガイスさんはゴブリンとかが来るのはその潜んでるのが追い出してると?」

「そうなんだ、多分ヘビだと思うけどな、そんなのB級辺りじゃ無いと無理だろ?しかしB級の連中はダンジョンや護衛依頼でいやしねえ、そこでお前さんだ、村からは依頼はしてねぇんだ、確かじゃ無いからな」

「そんなのは俺じゃあ無理でしょう?」

「何を言ってる、ウィルボアを1人で倒す奴が、ガーデンでの事はギルドでは知れてるぞ、だから頼んでる、どうだ?」

「どうって┅┅」

「なぁに急ぎじゃねぇ、都合の良い時で良いんだ、それにボイスも待ってる、獲物が無いからな」


「まぁ村のヒト達が困ってるなら良いですよ、でも期待しないで下さいよ、無理なら逃げます、良いですか?」

「アハハ、まぁそう言う事にしておくよ、場所はこれだ、頼んだぞ」


って?場所を書いたの渡されても?これは押し付け?ヘビってのはサーペント?でも魔物のヘビってなんだろう?


「ジョウ┅┅皆は行かないって、昨日の事が有るからね、町を出たく無いって┅」

「エルガちゃんはどうする?」

「でも私は行くって言ったの、受けた依頼は別にパーティー仕事じゃ無いから」

「そう、了承済みなら良いか?じゃあ薬草採取しながらスライムとか見つけたら倒そう」

「ラビットの肉は欲しいよ、買うと高いから、でも倒せるかな?」

「まぁ行ってみよう、それから考えれば良い、じゃあ行こうか?」

「うん!」


門を出て街道を領都方面に歩く、そして草原へ入り薬草を探す、しかぁし!索敵と鑑定で解りますよぉ!何種物薬草が見つかる

それを2人で摘みラビットさんを見つけると索敵に反応


「エルガちゃん?ラビットが結構いるよ」

「ホント!どこ?」

「近いのはエルガちゃんの先に1匹隠れてる」


彼女が草を押し分け進むとラビットがピュン!と目掛けて飛んで来た! キャッ!

尻を付いたから上手く交わした結果になる、でもラビットは彼女を捕らえて狙ってる

ふ~ん?コイツは真っ直ぐしか攻めて来ない、それも角だけ?それなら┅┅

バッグからガルムさん所で貰った樽のフタを取り出し取っ手を付ける、それに左腕を通し盾、小盾かな?


「エルガちゃん!ちょっと見てて!」

「どうするの!」


草を剣で叩いて威嚇すると案の定ラビットは突進して来た!

それを小盾で構えて待つ!ドシュ!と音を立て角が分厚い樽のフタへと刺さりラビットは抜けなくてバタバタしてる、そこをナイフで首に刺す

こりゃ簡単!角も壊れず取れる!


「へぇ~簡単に倒したね?」

「これならエルガちゃんもラビットを狩れるね?」

「やってみて良い?ここに腕を通すの?そしてナイフを持って構えるの?どう?」

「取っ手を外れ無いように締めて┅┅これで良い、気を付けるのは必ずこの板に当たる様にラビットを待つんだよ」

「うん、見てたから分かる!それにこれなら怖く無いよ」


そして最初はぎこちなかったが、段々と慣れて受けるのも上手くなったエルガちゃん!

顔は血だらけだけど┅┅┅


結果発表!パチパチ!先ずはエルガちゃん!ラビット23匹!

ジョウ選手37匹!

そしてヒール草が2人で80束、魔力草が50束、アザミ草が40束

スライムの魔石が20個と大量ゲットだぜ!エルガちゃんは自分でクリーンをかけて綺麗にした

なんでも魔力循環と昨日、涸渇を試したら魔力が増えて生活魔法が付いたと?

でもどうするか分からないと言ったのは驚いた、だから丁度良くクリーンをする時に教えた


「良いかい?魔法はイメージだよ?頭の中にイメージを描く事で魔力に乗せられる、さっきクリーンを掛けた時に魔力を感じたでしょ?あんな感じで火を思い描いて」

「う~アァ~」 ポン! キャッ!

「火が出た┅┅出来た!凄い!」

「それが生活魔法の種火だよ、後は水も出せるしライトもだよ、そしてもっと魔力循環と魔力涸渇を繰り返えせば魔法が使えるよ」

「ホント!私が魔法を使えるの?」

「エルガちゃんには光属性が有るよね?それに回復魔法も出来る筈だ、後はやってみる事、でもまだ魔力が少ない、直ぐに魔力切れで倒れる、だから夜寝る前に思いっきり回復魔法を使うと良い、魔力切れじゃなく涸渇する迄だよ、繰り返せばキズとかケガが治せる様になるから」


「毎日やる!昨日だけでこんなだよ、続ければきっと出来る様になると分かった!でも教えてね?ジョウの言う事は間違い無いから┅┅」

「俺もそうして来たからなぁ、必ず出来るよ、さぁ!早いけど帰ろ」

「うん!今日はシチューを作る、ラビットの肉が沢山!」

「それと焼いても旨いよ、硬いから薄く切って塩少々とお酒を少~し垂らすと柔らかくなるよ」

「ホント!試す!ホントに何でも知ってるね?」

「これも経験だよ、エルガちゃんより長生きしてるからね、アハハ!」

「そんなジョウが好き┅┅┅」

「俺もエルガちゃんが好きだよ」「もぅ┅┅┅┅┅ジョウのバカァ」


ギルドに帰ったら帰ったで又お説教?何で?メリルさんや?


「こんなに沢山!バカですか?底なしの馬鹿なんですね!もう!」

「でもこれは安全に┅┅┅」

「安全じゃありません!それにエルガちゃんを連れ回して!本当にアナタは!考え無しですか!もし彼女にもしもの事が有ったらどうするんです!」

「はぁ┅┅ご免なさい┅┅」

「アハハ!メリルは心配性だニャ!エルガも言ってるニャァこの盾が有れば安全だニャア、良く考えてるニャア?」

「ホント、これならラビットの角を受けられる、この堅さが丁度良いのね?何の木なの?」

「それはエールの樽の木でして、その樽のフタを利用しました、ハイ┅┅」

「そうだよ!全然怖く無いし受けるだけよ、ジョウの言う事は全部正しいの!メリルさんはジョウが嫌いなの!」

「そ、そうじゃ無くて┅┅」

「だってずっとジョウを苛めてるよ?こんなに頑張って仕事したのに!それにとっても優しいんだよ!私を守ってくれる、昨日もサルから守ってくれたの、なのにイジメナイデ!」

「イジメテ無いからね?ちょっと強く言い過ぎたかしら┅┅ご免なさい┅┅」


凄く落ち込んでる、エルガちゃんに言われてしまった┅┅


「いゃあ俺も悪かったです、エルガちゃんと一緒だから用心しないと駄目ですね、メリルさん何時もありがとうございます、心配ばかりでご免なさい、エルガちゃん?メリルさんは言いたく無いけど言わなきゃ駄目なんだよ、ギルド職員さんだからね、新人冒険者に、もしもの事が無い様に心を鬼にして言ってくれるんだ、嫌われるかも知れないけどって、本当は思ってくれてるからなんだよ」


「そうなの?じゃあメリルさんはジョウの事を思って言ってた┅┅じゃあ私が悪いね?メリルさんご免なさい、酷い事を言いました」

「ううん┅┅いいの┅もぅ┅ウワ~ン!」

「泣いたニャ┅┅泣かせるニャ┅」

「泣いちゃったわね?┅┅」

「なんかご免なさい┅┅」


逃げる様にエルガちゃんとギルドを出たんだ┅┅┅最近逃げるの多くね?


肉をボイスさんから受け取った時にガイスさんから聞いたと言われた、まぁその時にはお願いしますと言って後にした

毛皮や角に薬草の分はロミィさんが然り気無く渡してくれて助かった

エルガちゃんは目を丸くして今日の稼ぎなビックリしてた、だって金貨なんて初めて貰ったって┅┅

エルガちゃんの稼ぎは金貨3枚と銀貨8枚、俺は金貨5枚と銀貨3枚


ホクホク顔で肉を抱え歩くのはカワイイ、彼女は14歳だが幼く見え背も低い、胸は有るけど┅┅

まぁ見た目10歳くらい、でも胸はしっかりDカップは有る、そのギャップが萌える!

これはロリなのか!ロリ萌え!


「ねぇジョウ?私!後一月で成人よ!大人になるの、そしたら結婚も出来るようになるよ!エヘヘ」


なんですとぉ!イヤイヤ!それは好きな男の子に言いなさい!こんな爺ぃに言うのは間違いですよ?

貴女はカワイイしスタイルも良いからねぇ、男の子にモテモテでしょ?素直だし賢い!うん!良いお嫁さんになるよ、アハハ、はぁ?


「そうしたら誕生日には何かプレゼントを用意しなきゃだね?どんなのがいいかな?」

「プレゼントしてくれるの?やったぁ!そうねぇ┅┅出来れば綺麗な所でお食事とか?」

「それはプレゼントにならないよ、まぁ考えとくね?」

「うん!待ってるからね┅┅待つよ、ずっと┅┅」


家の近くでしきりに家に誘うのをどうにか断り、ガイスさんの言うヘビを見に行こうと門の外で転移した、場所は詳しく書いて有ったからマップで見て出来た、座標転移とか言うらしい


ここかな?村が有って裏山が鬱蒼としてる、その山へ入り進む

低い山で小さな道が続いてるのは古い感じ、前は良く山に入ってたんだろう、索敵には何の反応もしない、ゴブリンとかいないのか?


更に奥へと、すると赤い点が光った、これがヘビなのか?

用心して隠密スキルで身を隠しながら進むと大きな木の枝にヘビが見える┅┅デカイ!


【ジャイアンスネーク】アナコンダの一種で凶暴 毒は無い 全長10m 体を巻き付け獲物を飲む

素材 牙 皮は高級品として多く取り引きされる 肉はまぁまぁ Dクラス


なんだよ、ヨワッチイ奴だよ、ガイスさんはB級じゃ無いとって言ってたけど?まぁまぁの肉って?


【デビルアナコンダ】悪魔の使者と言われる 猛毒持ち 体全体に毒の膜を張り周りの物を殺す 皮が厚く堅い 物理攻撃無効 全長20m Aクラス

皮は超高級品 毒の袋を持っており高価 肉も高級品で美味しい


┅┅┅┅┅クソッ!隠れてたな!

コイツが本命か┅┅厄介だな


毒を撒き散らしてるから魔物達が仕方なく村へと向かうのか、あの口ならオークも丸のみだよなぁ、しかし金にはなる魔物だよね?

体の毒は洗えば良いの?水で?う~ん?取り敢えず水をぶっかけるか?

ウォータートルネード!


グォォオオー! グァシャ!グァシャ!グァァア!


おお!渦にぐるぐる回ってる、洗濯機だな┅┅綺麗になるのか?

ジャイアンは木の影に隠れて舌をチョロチョロ、こっちを見てる、ならば今の内に始末するか


ウィンドカッター! パシュン!


ドサッと首が落ちた、やはり魔法は便利だねぇ 『威力が違う!』

ジャイアンを収納して落ちて来るデビルを待つ!


ドッシャーン!


シャアー! グルッグルッ┅


デビルが威嚇してますなぁ、かなりお怒りの様子、ヌルヌルが洗われピカピカの肌!

なる程、あの皮が高級なのも分かる、綺麗な模様だし艶が上品!

これは上手く殺らないと勿体ない


アイスバーンズ! デビルと辺り一面凍らせる、氷漬けのデビルに留めを刺す、刀で首辺りを目掛けて凍ったデビルの急所を一点集中!

ザスッ┅薄い刃が硬い凍った首に刺さってる、次第に目を閉じるデビル、刀が中々抜けない!

はぁ~どうにか倒せた、どうするの?これ?


仕方ないから凍ったままデビルだけを収納する為に周りの氷を溶かす、火魔法で火炎放射!

火事にならないよう気を付けて、周りだけ火を当て溶かして収納した

まぁ辺りは酷い有り様、木々が散乱して倒れてるし水浸しだもん、でもヒトは入って来ないだろう、放って置けば次期にどうかなるかな、帰るとしよう、終わったね♪


転移して門の近くへ出ると夕方の列が並んでいてそれに紛れた

ガイスさんには明日話そう、ボイスさんは呆れるかな?

まぁ良いか、早く帰って風呂に入りたい!少し濡れたし┅┅





『無自覚は一向に直りませんかぁ┅┅┅┅それにしても加減は覚えたようですね しかし威力の自覚はまだまだですね

はぁ~目が離せません┅┅』






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