冒険者ギルドと商業ギルド Ⅱ
(なによあれ!ペコリって┅┅)
「メリル!見た!ジョウさん┅じゃなくて!ジョウ君頭下げたよね?」
「凄いのだニャン!礼儀正しくって優しいニャァ!」
「参ったわね、ギルドで働いてから初めて頭を下げられたわ、あれは良いの?どうなの?」
「う~ん問題よねぇ、冒険者ってさぁ、舐められたら立場悪くならない?それにあんな風に腰が低く物言いも優しくて┅┅そう言うの好きだけど」
「そうだニャ、私は良いと思うニャ、冒険者だからって優しく無いのは駄目ニャ、それにジョウは自然と話してるし気を使ってるニャァ、良い子ニャン!」
「ホント、珍しいヒトよ、見た目が16、7歳でしょ?それに綺麗な顔だから幼く見えて、でも20歳だもん、ドキドキして困るのよ」
「あらあら?メリルは一目惚れ?そうね20歳だもん対象者よねぇ、冒険者だから相手にしなかったけどジョウ君なら有りね!」
「ジョウは凄く良い薫りなのニャン!あれは精霊に愛されし者の薫りだニャ、ラディの鑑定には精霊使いが見えなかったのかニャ?」
「あれは絶対本当のステータスじゃ無いと思うわ、でも隠蔽とかじゃないし、メリルの話しだとオーガジェネラルを倒してるのよね?あのステータスじゃ絶対無理よ」
「あのね、ガイスさんが言ってたけどジョウさんは凄く鍛えてる体だって、そして成人してから5年も冒険者登録しなかったのは訳が有るだろうって、普通20歳から冒険者なんてならないでしょ?」
「それよ!多分彼は貴族の子息とか?隠し子?」
「うんニャ!王族かもだニャ!余所の国の王子様!」
「でもねっ?王族とか貴族とかは絶対無いと思うわよ、だって頭を下げるのよ、そんな王族や貴族がいるの?」
「「そうだった! ニャン!」」
「ロミィ!いい加減そのニャを辞めなさい!」
「ウウッ、だってジョウの薫りに引き込まれるニャ┅あれは駄目!って?薫りが無くなった?」
「もうとっくに出て行ったわよ」
「はぁ┅これで大丈夫よ、制御できるわ、あの薫りを嗅いだらムラムラして┅┅」
「「マタタビかぁあ!」」
「そうじゃない!あのねぇあの薫りは精霊特有の薫りなの、きっと精霊に守られてる、ラディには見えなかった?」
「それがボンヤリと無数の光がジョウ君の周りに見えた程度よ、私は精霊には縁が無かったから国を出たの、その国も無くなったけどね」
「エルフの国が滅んだって大騒ぎだったわね、帝国が王国にも攻めて来ないと良いけど」
「それは無いわよ、だって帝国は王国へ攻めるならあの山脈を越えないと駄目でしょ?無理よ」
「獣人国も大丈夫よ、王国とは友好国で隣だもの、それに獣戦士は強いからね、帝国兵なんて毛散らすわよ」
「ジョウさん┅┅大丈夫かしら」
「なにか心配事?」
「これよ、これだけの依頼を今日中にするってのよ、果樹園は流石に明日だけど」
「何々?ドブ掃除5件、倉庫の片付けに集荷場3件の依頼ねぇ?これはまぁ無理よ!」
「多分だけどマジックバッグを持ってるから受けたんだと思うの、だからある程度は出来るかもだけど」
「トブがねぇ、これは何時も依頼が来てるでしょ?」
「そうなのよ、だからG級の子には美味しい依頼だけどね」
かなりの心配をしてくれてる、しかぁし!大丈夫!
ドブはマップで確認したら下水道の詰まりが原因で流れないと分かった
先ずは大元の詰まりを片付けたら側溝は流れるだろう
大体側溝をドブと言うのもおかしくて、流れず溜まり汚れるからドブなんだから、流れるなら汚れない、地下道から下水の元へ行くとスライムが異常繁殖してるって?
まぁとても臭い、あの溜まってる所にじゃんじゃん汚水とゴミが追加されてる
スライムはゴミと汚水処理の為に町で放してるって事だったけど┅┅
取り敢えず風魔法で大きなダマリへ、ウィンドーを吹き掛けてのウィンドーカッター!
塊がほどけてゴミがバラバラに流れる
スライムも固まってたのか流されてる、その中の1体がオレンジ色をしていてニ回りもデカク、触手を伸ばし出てきた
【スージースライムキング】
汚物を好むスライムの王 土魔法が得意 攻撃に触手を手の様に使った物理攻撃が特徴 体は酸性でなく毒の菌 核が3つ有り常に移動する Sクラス 素材 ゼリー状の体は解毒ポーションの材料で希少
核が土、風、火属性の魔石
なんでそんな強いのがこんな所にいるんだ?進化したのか?
でも諸悪の根源は分かった、どうやって倒すかだよなぁ?
『本来スライムは魔法攻撃にとても弱い魔物 火魔法が一般的攻撃法です ですがこの地下道にはメタンガスが多く含まれています 臭いのもそれですが火を使うと爆発┅┅やりますか?』
イヤイヤ!なんでそんなヤバイ事を進める!それに爆発したら下水道自体崩れるだろうが!
火が駄目なら氷かな、凍らせてぶっ叩けばコナゴナだよね?
『さすが主!良く勉強しましたね?御明察!感服致しました』
クソッ!また遊んでるな!こんな時にふざけるのはどうかな?ええ!ラファさんよぉ?
『┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅』
チッ!無視かよ!
アイスウォール! ビシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!
バリバリバリィ!
キングと辺り1面凍り寒い!凍りついたキングを思いっきり殴る!すると! バッキィーン!
粉々に砕け散った、拳大の魔石が3つ凍った下水道を滑って行く┅┅待て待てマティ!
どうにか追い付いて拾ったのは証拠物件だからね
赤の魔石、オレンジの魔石、緑の魔石が属性を表してる
凍りついた場所をファイヤーで溶かし水魔法のウォーターで洗い流すとゴォーと言う音を立て一気に流れ出した
異常繁殖したスライムも訳が分からず流されてる
元いたスライム達は賢く俺の側で跳ねてる、15匹のスライム、コイツ等は飼われてるのかな?
人懐っこくてポョンポョンと跳ねて離れない?
次第に流れが緩やかになり落ち着いた頃に光魔法で洗浄すると真っ黒だった地下全体がピカピカ!
下水道がピカピカで水底が見える、スライム達も喜んでるのかポョンポョンと上流へ行って流れて来ては又上流へと 遊んでる?
片付いたので上へ出て汚れてるドブ?を水魔法でウォータージェツト、水鉄砲みたいに水圧で一気に綺麗にする
ちゃんと洗浄も掛けピカピカ!
依頼5件の全部を綺麗にして地区長さん達に依頼達成のサインを貰った
初めての依頼達成! パチパチ!
3の時で終ったので昼飯を屋台で串を買って済ませる
「おっ!嬢ちゃんじゃねぇか!また買ってくれるのか?」
「うん!美味しかったから!又3本頂戴」
「そうだろう!俺のタレは他に真似できねぇ品だからな、前と同じ3本銅貨1枚で勘弁してやる、ホラよ!」
「エヘヘ、ありがとう、ハイ銅貨」
「毎度ありぃ!また来てくれよぉ、男には気をつけろよ!ガハハ!」
このおじちゃんはずっと好きで要られるキャラだなぁ 坊っちゃんだけど!
次は【オルウエル商会】の倉庫の片付け、このオルウエル商会は、紅茶や茶器の専門店
町一番のお茶専門店らしい、領都が本店でここは娘さんが店長として経営してる
「こんにちは!冒険者ギルドから依頼で来ました、ジョウと言います」
「ケッ!冒険者か、倉庫の掃除だ!ちゃんと仕事しろよ!モタモタしてっと金なんか払わねぇからな!」
「はい、頑張ります!」
「返事だけは一人目ぇか!こっちだ!この倉庫の片付けと掃除!それと中には茶の葉がいっぺぇ有るから混ぜんなよ、整理しとくんだ!分かったな!フン!」
┅┅┅┅なんだありゃ?
これ迄の冒険者がちゃんとしてなかったのか?
それにしてもあの態度はどうかと思うよ、大人の振る舞いじゃないね、まぁ知らんけど┅┅
倉庫、かなりの広さに大きな箱が並んでる、全部茶葉
見ると中2階が張り出してる、階段を上がり見渡すとここも箱が並んでいて中身は茶葉ばかり
どうやらこの町に茶葉を集め必要な量を各地へ運んでるみたいだ
拠点?かな
倉庫の窓と言う窓を全解放して前と後ろの出入り口も解放する
これで風通しが良くなった
風魔法で入り口からホコリを吹き飛ばす、その後に水魔法でウォーターミスト、霧を吹き掛け又風魔法、それを3回繰り返す
すっかりホコリは無くなり箱の木目が綺麗に出てる
倉庫内全域が綺麗になったから窓を閉める
後は何をするか?まぁ茶葉の整理、日付が表示去れてる順に並べ直す、古い日付を奥にして順番に並べる、重力魔法と風魔法で簡単に出来る
ちゃんと中身も確認?確認?えっ?何これ?
一掴みしてクンクン┅これって混じってないかい?
新しい茶葉と古い茶葉が混ぜてあるようだ、薫りがくすんでる
その証拠に中2階の茶葉は混じりが無いせいでスッキリした薫り
一階の半数がそんな混じりで、等級が軽い安いのは混ぜて無い、と言うかこの安い茶葉と等級が高い物とに混ぜて有るようだ
そんな事をしてると信用が無くなるぞ┅┅┅
「あら、何をしてるの!ここは茶葉専用倉庫よ、関係者以外は立ち入り禁止よ!」
「ヒャ!ビックリしたぁ!」
「アナタ!泥棒なの!」
「違います!冒険者のジョウと言います!ギルド依頼で片付けをしてるんですよ」
「えっ!おかしいわね、ここはさっきも言った通り部外者は禁止してるの、どうして?」
「でもちゃんとお店の人に案内されましたよ、なんかイヤイヤだったけど」
「ちょっと確認して来るわ、ここで待ってて、何処にも行かないでよ、勝手をしたら衛兵を呼びますからね」
「はぁ┅分かりました」
なんだよもう、終わりなのに、でもこの茶葉は頂けないなぁ
そんなにして迄金儲けしたいのか?ケシカラン!燃やしてしまうか?
『それもよ御座いますねぇ あのデッチも不快千万 偉そうに それとあの女は店長ですよ』
女って┅そこは娘とか女性だろ?なんでお怒りか?
でも仕方ないよ、立ち入り禁止の所に入ってるんだから、でも泥棒は無いよねぇ
『あのデッチと言い女と言い礼儀知らずです! それに高いのと安いのを混ぜて売るなんて!これを1等級で売ってるなんて信じられません』
そうだよ、問題だよね、買うヒトの事を思うと残念だね
「ごめんなさい!貴方の?貴女?の言う通りだったわ、ザミルが案内したの確認したわ、泥棒なんて言ってごめんなさい、でもここは本当に部外者立ち入り禁止なの、それを┅┅」
「失礼ですが、貴女はどう言った方でしょうか?部外者では無いのですよね?」
「あっとそれもそうね、私はこの商会で店長をしてるアンナよ、アンナ・オルウエル」
アンナ・オルウエル ヒト族
年齢 26歳 オルウエル家長女
MP 80 HP 120 能力 4 器用 3
風属性 3 料理 3 算術 5
固有スキル 経営
「店長さんでしたか、ここの掃除や片付けは終わりましたよ」
「まぁ!そうなの┅┅確かに綺麗ね┅┅そんなぁ┅┅こんなに綺麗!」
「一応茶葉は古い順番に並べ変えてます、奥が古くなってます、中2階も順番に並べ変えました、駄目でしたか?」
「駄目だなんて!ずっと悩んでたのよぉ!何時も探さないと分からなくて、この日付が見えなかったの、貴女は天才なの!いいえきっと女性だから出来るのね!あ~なんで早く貴女に出会えなかったのよぉ!」
イエイエ!貴女ではなく貴方ですよ、女性で無くてもできます!
「アンナさんでしたか?一つ聞いても良いですか?」
「何でも聞いて!貴女なら良いわ」
貴女ならって┅┅
「ここの茶葉は等級毎に箱へ納められてますよね?その管理はキチンとされてますか?」
「勿論よ、茶葉の管理、品質の管理がお店の信用になるのよ、粗末な物を間違えたら失格ね」
「でしたらこの1等級の箱の茶葉を見てくれますか?」
「おかしな事を言うのね、この茶葉はお茶の産地ホェールから取り寄せてるのよ、しっかり検品して収めてるわ」
箱の中身を手の平に乗せ指で擦り薫りを確かめるアンナさん┅┅
ギョッとした表情、慌てる彼女は何ヵ所かの茶葉を同じように何度も確認するが┅┅┅
「こんなぁ┅┅そんな!何故!」
「掃除が終わって茶葉の香りに包まれましたが、中2階から降りて来ると香りが違ってました、そして蓋を開けたら上の物とは違う香りで、どうしてかな?と思って」
「これは混ざり物よ、貴女が言う通り全くの別物になってるわ、イエ!これは誰かが混ぜたのよ」
それくらいは俺でも分かる、では誰が?部外者立ち入り禁止だから店の者、あのデッチか?
「混ぜるとしても本物の1等級は余りますね、それは何処へ行ったのでしょうか?それにこうも堂々と混ぜて置いて置くなんて、大胆不適と言うか阿保と言うか」
「恥ずかしいわね、その大胆不適を知らず店長ですって┅」
「何処の商会にも不埒者はいますよ、貴女のような会長の娘さんなら不満に思ってる古い従業員とかいても仕方ないでしょう
でもこれは直ぐに分かる事ですよ、それを知らなかったのは怠慢と言われますね」
「ウウッ┅┅確かに┅┅貴女の言う通りね、親の七光りとか言われ背伸びしてたのは本当よ、本当に駄目ね、これは馬鹿にしてるんだわ、どうせ分からないだろ!って┅」
「ならば見返しては?この茶葉を元に戻して何知らぬ風に出荷すれば面白いと思いませんか?」
「そんな事が出来るの?混ざってるのよ?」
「茶葉の性質で品種が違うと重さが違う様です、その形と重さで仕分けられますよ」
「そんな事が!貴女はやっぱり天才!ありがとう!」
抱き付かれても┅┅おっぱいがぁ!以外と大きい!そんなに強く!柔らかい膨らみが顔に!
極楽~香りも良い!
良く見ると確かに超美人さん!スタイルもご立派!
背は普通の170cmくらいでサイズが86・62・93くらい
ナイスバディ!そのおっぱいをゴリゴリと顔に押し付けるなんて!
もう女でいいですぅ!貴女でいいですぅ!
男だと後が怖いですからぁ!
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