神々の憂鬱

神域 神々の棲まう神聖な空間

創造神ガルルーダは項垂れていた

女神による度々の失態┅┅


『なんでこうも過ちを犯す 魂の扱いは神の仕事 それを容易く扱うなど それと簡単に加護を与えてしまう はぁ~なんとしたものか?』


やらかしの女神運命神リターニャは安心していた それはフォーリアが魂の行き先に同じ魂の者が見つかったから

生命神ノンレムの手助けも有ってスンナリと転生できたがガルルーダの目は厳しかった

だから加護も能力も与える事が出来なかったのだ


違う異世界 地球とは違い大気にマナと魔力が混在する

科学もなく魔法が唯一の文明を支えてる世界


『フォーリアちゃん?あのジョウってのは大丈夫なの?私のアーリアは幸せになれるの?』

『勿論よ ジョウの清らかさは折り紙つきよ それに優しいの♪そのアーリアって子も直ぐにメロメロになるわよ』


『フォーリアはジョウが大好きだもんね リターニャも良く知れば好きになるわよ 私もジョウは良いと思うよ 面白いしねぇ』

『そうよ!今はこの神域でジョウを知らないのは貴女くらいよ だから加護を付けるってのが多くてホント断るの大変だったのよ』


『なによそれ?だって加護は無闇に与えては駄目って言われてるでしょうに それとそのジョウの事は全然知らなかったわ』

『まぁリターニャは尻拭いに奔走してたからね 』

『しかしフォーリアも考えたわね?ジョウに真生の転生者を任せるなんて』


『それはね?ジョウならあの世界の女性とは上手くやれるだろうけどアーリアだっけ?あの子は問題よ アンタ達がやたらと世話をしたからとんでもない子に育ったでしょ?ガルルーダ様も頭を抱えてたわよ』

『それは┅だって罪滅ぼしもあってぇ でもまさか家族が殺されるなんて思わなかったわよ 私の力でも見えなかったのよ あれは何かの意図が有ったと今も思うわ』

『運命神があの子の運命を見失ったなんて口にしたら駄目よ! でもおかしいわね?それは誰か神の力が働かないと無理よ 誰がそうしたのか┅┅』

『ウフフ♪2人とも♪誰かをお忘れですね?フフ 私のジョウも同じように面倒を見て下さってるわよ?

ガルルーダ様は何も出来ない 言えない そんなお方の事を思い付かないの? 』


『『カーオス様!』』

『ウフフ♪そうよ♪ジョウをとても気に入られてそれはもう♪我が子?孫?みたいにね』

『そうなの?って?まさかカーオス様がアーリアをそのジョウの為に!』

『イヤイヤ!それは無いよ!只ね?カーオス様って全てを見ていらっしゃるでしょ?多分アーリアって子が先々幸せに成れないのを見てリターニャの邪魔をしたんだと思うわ』


『正解!良く出来ました ねぇリターニャ?アーリアの運命はあのままだとどう成ってたと思う?』

『それは教会で働いて聖女として認められて幸せに暮らす運命よ』

『ざんね~ん、その幸せってのが曲者なのよ 彼女は貴族の息子に惚れられて嫁ぐんだけどそれはイヤイヤなのよ 端から見れば貴族と結婚って恵まれてるわよ でも周りから勧められたらイヤとは言えなくてね 盛大に称えられて結婚しても心は寒いってのは?』


『そうなの?だって聖女なのよ!王族でも手を出すわよ!その事が幸せじゃ無いの?』

『チッチッチィ!それは外見よね?確かに裕福な貴族 彼女は公爵家のボンボンとだけど 一方的に好きと言われてもねぇ お貴族様には逆らえない 玉の輿だっけ?それは彼女には当たらなかったの それでカーオス様はジョウの事が有るから あの世界ならアーリアを幸せに出来ると判断されたの 彼 絶倫王に成るのよフフフ♪』


『はぁ~そうなの┅絶倫王は余計よ!でもまぁホント難しいわ 下界の事は読めない事が多いのよ 特にアナタの星はね!』

『そうそう!リターニャの言う通りよ!あの星はどうなってるの!フォーリア!貴女随分と勝手をしてるわね!なんで世界樹が枯れるのよ!なんで空の大陸が悪者なのよ!彼等は天使族の眷属なのよ?それを?』


『フフフ♪天使族ねぇ┅アイツ等は神への謀反を考えてるわよ リターニャはこの先の運命が詠めない?』

『それがこの神域の未来がボヤけて駄目ね 何かの抵抗力が働いてるのよ』

『それって天使達が?』

『フフフ♪違うわよ 邪神よ カーオス様も気付いてるわ 邪神の復活を天使達が企んで何やら動いてるの』

『それってロキ?アイツが復活するの!それは駄目よ!そんな事になったら┅┅』

『まぁ私のジョウが要るから邪神と空大陸はどうにでもなるわ 問題はガルルーダ様が決断を下せるかなのよ┅┅困ったおじいちゃん』


『アナタのジョウはそんなに凄いの?』

『アハハ!リターニャは知らないのよね?フォーリア?駄目でしょ?ジョウの事は皆に見せないと モームなんて今か?今か?って待ちわびてるよ』

『そうね この前もソルティナが文句垂れに来たわ ジョウと話をさせろってね 嫌だ嫌だ!偏屈者の知識者って変に拘るのよね 私のジョウにはそんな簡単に会わせないわよ 私の大切なジョウだからねぇ』


(コォワ┅行き遅れのオバサンかい!しかしフォーリアちゃんがこんなに入れ込むジョウってのは何者?それに絶倫王ですと!やれやれ┅)


そんな一幕があったようで、俺はなんだ!って思ったね!

神様のオモチャかよ!

まぁフォーリアさんのオモチャってのも良いけど┅何時もおっぱいとお尻を揉ませてくれるし┅┅



◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇



あのウツケ共はまだ諦めんのかぇ?ロキを復活?片腹痛いわ!

アヤツの魂は既に壊れ一欠片だけ┅┅それをどうすると言うのだぇ?愚かな者よ いっそ天使など亡ぼしてしまうかのぉ おっても益にはならん者達 悪魔でも宛がうか? うん?悪魔┅┅フフフ♪悪魔ねぇ┅┅アハハ!そうよ!彼に悪魔を使役して貰って天使共を潰すってのも面白いわね!ガルルーダは当然反対するでしょう でもジョウちゃんならガルルーダもなにも言えない ウフフ♪それは面白いし楽しいわね♪彼なら上手くやるわよ ならばフォーリアに言って置かないと┅┅あれはジョウちゃんの信者と同じじゃからな┅いっそ下界へ降ろして嫁にするか?それも一興ぞ!オッホッホホォ!』



少し寒くなりました、今宵冷えるのは何故?この背筋に伝わる悪寒?はぁ~最近は何だか精神的に参ります

年寄りを苛めて下さるな、心は弱い生き物ですから┅



◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇◆〇



『ヒャッホー♪ジョウ?どうなの?やっと森を出たわね

ラファからは聞いてるでしょ?アーリアって子の事を』


ああ┅なんで寝てる時に!ラファから聞いてますよ、変な事を押し付けて!俺は知らないからね、その子が俺を好きになるとは限らないし


『それは大丈夫よ♪ジョウならどんな子でも好きになるわ モテモテで困るくらいにね くっついた後は任せるわよ ジョウが好きにしたら良いわ あんな事やこんな事も沢山してね?ウフフ♪』


そんな言い方はヤメロォ!俺は変質者じゃないつうの!

若い娘を!とにかく嫁とかは何時かはと考えてる、でも今じゃ無い!会えって言うなら会いますが!マッタク!


『アナタ達の事を思ってるのに┅なんでジョウは私に辛く当たるの?』


イヤイヤ!そんな事は無いよ、フォーリアさんの事は大切に思ってる、だから会うのも問題無い、むしろありがとうですから┅

嫁を世話してくれるんですから有難い事です


『そう!それなら良かった!だってジョウはずっと1人でしょ?女っけ無しなんて男として寂しかった?モヤモヤしなかった?アーリアは素晴らしい子よ、おっぱいは私よりちょっと小さいけどね その分お尻は見事な桃尻よ ジョウが好きなモ・モ・シ・リ♪ウフフ♪』


ナンデストォ!それは是非とも会わなくては!って?何を言わせる!


『あの町へ頼んだのはそれより他の事よ アーリアはついでよ~ ジョウがこの世界で生きていくのにあの町辺りが丁度良いのよ 貴族もいない多種族でダンジョンも近くに有るわ そんな町はあそこくらいよ アーリアは一応地球の魂だからお似合いかなってね 変なのに騙されるよりはジョウが良いと思ったのよ 会えば判るわよ 彼女が貴方にとっての安らぎになるってね』


そうなんだ┅そこまで考えて┅ありがとう、やっぱりフォーリアさんは俺の女神様だね、必ず教会に行くから、ん?教会ってアーリアさんがいる所?だよね?


『ウフフ♪バレた?必ず会うのよねぇ それで教会から連れ出しても文句は言わせないから大丈夫よん♪あんまし激しくしない事ね 彼女は初めてダ・カ・ラ♪じゃあねぇ!また教会でぇ!』


あっ!まて!コノォ!おっぱいとお尻!モミモミ┅

しっかり揉んだぞ!相変わらずの弾力!良いものを持ってらっしゃる、好きだ!


『変態┅┅それにしても精霊と言い神と言い霊体に触れるなんて┅┅やっぱり変態だから?そうなの?』


何をバカな事を!変態じゃねぇし!全うな男子の思いだ!

男って奴はおっぱいとお尻にロマンを持ってる生き物なんだよラファ君、分からないだろうねぇ┅

所詮女型だから男って奴の拘りなんてどうでも良いと思うんだろう


おっぱいと桃尻は世界を救うんだ!フン!


『ハイハイ お馬鹿はそこまで 警告!周りに魔物が群れてますよ!まぁオーガごときですが?どうされます?結界に弾かれて死んではいますけど』


じゃあ放って置きます

今はフォーリアさんのおっぱいとお尻の感触の余韻に浸りますので




(やっぱ駄目だわコイツ┅┅変態)




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