高校時代、俺が英語の女教師と付き合った話
1
教師と生徒の恋愛。
そんなドラマみたいな話があるかと思われるかもしれないが、当時の俺はしちまった。
アレは忘れもしない、高校二年の春の話。
身長175センチで、65キロだった俺氏。
大の勉強嫌いで学校は遅刻欠席の日々。
朝から学校に行かず、ゲーセンに通って、近所の安いラーメン屋で飯食って登校してた。
誰にでもあるだろ?
もっと悠々自適に生きてみたいなってさ。
陽気な太陽がポカポカする中、地べたで背伸びをする猫を見てたらさ。
もっと気楽に生きてもいいんじゃないかってさ。で、俺は自堕落な生活を送ってたの。
んで——。
その日も俺は昼休みが終わって、五時間目の授業が始まったタイミングで登校したの。
で、その授業が英語だったわけよ(´;ω;`)
教室の扉をガラガラって開けた瞬間——。
クラスメイトの奴等がガン見。
更には、教卓に立ってた女教師も見るの。
しまったなぁーと思った次の瞬間——。
俺はもう恋に落ちてたんだ。
教卓の前に立ち、生徒たちに英語を教える女教師にさ。身長は160後半で、体重は55キロ。(冬場は5キロぐらい太るらしい)
誰に似てるかと言われたら……。
松下奈緒さんが一番近いかもしれない。
(もう次からは、奈緒と呼ぶぜ)
そうだ、俺は奈緒に一目惚れしちまった。
◇◆◇◆◇◆
授業終わり。
俺は奈緒に呼び出しを喰らった。
というのも、奈緒は生徒指導部の教師。
俺みたいな問題児を取り扱うんだとさ。
「キミが問題児の黒髪くんね」
「問題児ではないです。僕は良い子ですよ」
「良い子は遅刻も無断欠席もしないわよ?」
「ヒーローが誰かのために戦うのにも理由はありませんよね? それと同じことですよ」
奈緒は微笑んだ。
「意外と黒髪くんって面白い答えが言えるのね。私、今まで勘違いしてたみたい」
「面白くないことがバレないように、今後も頑張って勘違いさせてみようと思いますよ」
◇◆◇◆◇◆
土曜日の深夜帯。
俺は小腹が空き、コンビニへ向かった。
すると、コンビニ前でチューハイ片手に、焼き鳥串やフランクフルトを食らう女が。
俺が見間違えるはずかなかった。
だって、彼女は奈緒だったのだから。
「先生、ここで何してるんですか?」
「………………………………先生?」
「いやいやいや、目線逸らしても無駄ですよ」
「teacher? what do you mean?」
「英語で喋っても無駄ですよ」
「アイアムキャサリンー!! アイムフロムアメリカ!! アイアムアジアンアメリカン!! マイファザーイズジャパニーズ、バッド、マイマザーイズアメリカン!! トゥーショート、アイドントノウジャパニーズ!」
必死に隠そうとする奈緒は可愛かった。
だから、俺は思わず言っちまったんだ。
「……マジで可愛い」ってな。
◇◆◇◆◇◆
可愛いとたった一言放っただけ。
それなのに、奈緒は顔真っ赤よ。
本人は「お酒のせいだから!」と言うが、どう考えてもそれはありえないと思う。
「それで先生。ここで何やってるんすか?」
「それはコッチのセリフよ。生徒が出歩いていい時間帯じゃないわ!」
「女性が一人歩いていい時間帯でもないですよね?」
「いいのよ、私は。大人なんだから!!」
「ふぅーん。そうなんですか。生徒たちにはコンビニで屯するのは禁止と言ってるのに、自分だけは特別ルールですか……」
「……私を煽ってるわけ?」
「先生の怒った顔が見たいからですよ」
奈緒は不機嫌そうな表情を浮かべる。
「何それ?」
呆れ口調の彼女。
学校の先生と深夜帯のコンビニで同席。
もう二度とこんな機会はないかも。
そう思うと、俺の口は勝手に動いていた。
「実は俺……先生のこと好きなんです」
「ふぁい?」
「先生に一目惚れしました」
「えっ? 本気? 本気で言ってるの?」
「本気ですよ、先生を思う気持ちはね」
「ちょっと……大人をからかうのは……」
「からかうと思うなら証明しましょうか?」
「証明?」
「はい、俺が本気だってことを」
俺は奈緒にキスをした。
我ながら、度胸がある行為だった。
初めてのキスだから、下手くそだよ。
でも、ここで決めるしかなかったんだ。
「……ちょっ、ちょっと何をやって!!」
奈緒は押し退けてきた。
「嫌がる女性を無理矢理だなんて……」
「嫌がる? 先生喜んでるじゃん」
それに、と呟きながら、俺は続けた。
「俺を警察に突き出す気ですか? でも、もしも俺を突き出したら、アンタの人生も破滅だよ。未成年の生徒に手を出した最低教師だって、今後ずっと言われ続けるだろうけど」
【未完】
何か書きたかったものと違う。
生徒と教師が本気で恋する話書きたい。
最後、何気にヤンデレ男子高校生に依存された新米女教師のお話になってしまったね。
題材は悪くなかったと思うけど。
私の書きたかったものとちょっと違う。
甘酸っぱい恋愛系小説が書きたいのよね。
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