社畜の俺が夜遊びギャルを居候させてた頃の話

社畜の俺が夜遊びギャルを居候させてた頃の話

 新卒三年目。

 仕事にも慣れてきた頃。

 深夜にも及び残業に嫌気が差しながらも、俺は行きつけのコンビニでストゼロを購入。

 で、ぷはぁーと仕事終わりの一杯を楽しんでいた。そしたら、俺の目の前に——。


 髪色が金髪な女子高生が座り込んでた。

 女は制服の上からパーカーを羽織っているだけ。十一月という季節もあり、夜は肌寒さがあった。で、何の親切心が働いたのか、俺は変な提案をしてしまったのである。


「お前さ、こんな場所で何やってんの?」

「いや……別に」

「お前高校生だろ?」

「……ち、違いますけど……」

「なら、どうして制服着てんだよ?」

「アンタには関係ないでしょ、別に……」


 関係なかった。

 別に赤の他人である、金髪ギャルがどうなろうと、俺には知ったこっちゃない。

 だが、この女が変な事件に巻き込まれたら、俺は一生後悔するかもしれない。


「家に帰れよ、お前」

「帰りたくない」

「どうしてだ?」

「もうさ、あたしのこと放っておいてよ」

「放っておけないのが大人なんだよ、バカ」


 十代後半の若い女の子。

 こんな夜道に座り込んでいたら、危ない奴等が近寄ってくる可能性がある。

 目覚めが悪いニュースになるのは勘弁。

 そう思い、俺は一つの提案をしていた。


「——今晩だけお前を家に泊めてやる」

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