パキラのひみつ④

だが、りるる に取ってこの時に幸いだったのは、思わずに出たその驕った気持ちを、シナモン も みなな も気付かず、悟らずに居た事だった。


だが、教室の片隅から、まるでお飯事の様なそのやり取りを呆れ半分に見ながら、そして思わず現れた、りるる のその隠されていた1面に気付き見逃さ無かった者がいる。

それはエルフ族の少女、パキラ である。


パキラ は りるる の中にある[小山の上の大将で有りたい]的な性格があった事を知り

『どんな育ちかは知らないけれど、やっぱり、下級の田舎侍の家の娘だわね』

と、口に出さぬ言葉を呟きながら、りるる を見詰めながら、ほくそ笑んでいた。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る