ねこ耳のりるる⑥

目の前で、ねこ耳に尻尾を持つ少女といぬ耳にやはり尻尾を持つ少女がメイド服チックな制服姿で戯れている……。


シナモンはそれを見ながら思った


『こんなに、萌要素に溢れ尚且つそこに百合要素まで入っている、こんな面白い光景が他にあるだろうか!』



そして


『もし、この光景を何らか方法で残して観る事の出来る物があるのならば、保存して何度も繰り返して観てみたい!』


と、みなな とは別な萌えに一人、走っていた。


しかし……


「まぁ、そろそろ頃合いだろ……」


と、眼鏡を指で押し上げ

そう呟くと


まだ、ギャーギャーと騒いでいる


りるる と みなな の居る方へ向かってツカツカと歩み寄り


そして シナモン は透かさずにその懐から1本のピコピコハンマーを抜き出した


シナモン のそれは ハリセンでもやって見せていたが、魔法 では無く謎多き 彼女の必殺技だった。


その技術は既に次元を超越していると言っても、それは最早、過言では無かった。


理屈で考えては行けない

禁断の領域とも言えた。










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