ねこ耳のりるる⑤
「萌なのだ~~~~~~!」
と高揚した声を上げながら みなな が りるる の懐を目指してダイブし、その突然の出来事に りるる が
「きゃあ~~~~~~っ!!」
と、驚きの声を上げた、その瞬間。
りるる の全身がパッとピンク色の光に輝きその りるる と みなな はそのピンク色の光に包まれ そして二人はそれぞれに取っていた姿勢のままで動きを止め、そして宙に浮いていた。
それは りるる 自身も知らない力だった。
魔力とはまた違う、不思議な感覚の力であり、しかしそれが りるる が自分自身で放っている。それが知覚となり りるる に認識をさせていた。
だが、その身に覚えの無い力の発現に りるる
「えっ?、な、なに、この光?。魔法じゃない、でも私の体から出ている!」
と戸惑いを声に出していた。
りるる はふと みななの方へ目を向け彼女の様子を伺(うかが)った。
宙に浮いたまま動きを止めている。
続けて シナモン の様子も見た
シナモンもやはり動きを止めている。
「みんな止まっている」
「時間が止まっているの?」
りるる の魔力でも数秒単位で時間を止められる。
「だけどこれは!?」
明らかに りるる がいま感じている、その[未知なる力]
は、遥かにそれの魔力の比では無い事を
りるる は何故か知っていた。
『これは夢なの?』
そう思いたかった。
しかし、りるる の身体はその光から放なたれる温かな物を熱として感じていた。
『これは夢じゃない』
『一体なんなの?』
りるる はその時ふと恐怖を感じていた。
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