ねこ耳のりるる④

「うぇ~~~~~~~ん!」


と、泣き崩れている りるる の姿に

ねこ耳と尻尾が急に生え出した事よりも、シナモンは遣る瀬ない気持ちが溢れていた。


『仕方ないな……』


と、思いつつも、りるる の傍へと歩み寄ろうとした、が、その瞬間に シナモン はただならぬ気配を感じそちらへと振り向いた。


すると


「げっ!!」


と声を上げ、シナモンは新たな衝撃に撃たれた。


みなな が眼をキラキラと輝して りるる を見詰めながら興奮していたのだ。

その証拠に、けもの族のイヌ科特有のスカートの先から流れ出ている、シッポをふりふりさせていたのだ


衝撃の余りに言葉を失った シナモン は愕然としながら思わずそれを見詰めてしまっていた。


ふとその時、みなな が口を開き


「こ、コレは、萌なのだ。間違いなく萌なのだ。」


それを聞き


「えっ?ええ~~え!?」


とシナモンは戸惑いの声を上げ


『な、ナニこの展開??』


と、これから開かれてしまうであろう

[バラの花園]

への扉が開くその瞬間に、この私は立ち会うのか!?


と シナモン は混乱の中で新たな経験を前にして、妙な期待と不安と戸惑いを感じながらその成り行きを見守る決意をした。


その刹那 みなな は


「もう、たまらないのだぁ~~❤」


と両手を広げながら りるる へと駆け寄って行き。


泣く事よりもそれに気が付き りるる が突然の出来事に驚き目を丸したその瞬間に みなな は りるる に向かってダイブし


「きゃあーーーーーーーっ!!」


と悲鳴んあげている りるる の上に みなな は飛び込んでいた。









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